Billboard Monthly Top40紹介
2012 9
月号


# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位
1 9/1

"We Are Never Ever Getting Back Together"
 Taylor Swift (Big Machine"/"Universal Republic)
1
2 9/8

"Don't Wake Me Up"
 Chris Brown (RCA)
10
3 9/8

"50 Ways To Say Goodbye"
 Train (Columbia)
20
4 9/8

"Heart Attack"
 Trey Songz (Songbook)
35
5 9/15

"Ho Hey"
 The Lumineers (Dualtone)
4↑
6 9/15

"She's So Mean"
 matchbox twenty (Emblem)
40
7 9/22

"Ronan"
 Taylor Swift (Big Machine)
16
8 9/22

"Girl On Fire"
 Alicia Keys Featuring Nicki Minaj (RCA)
11
9 9/22

"Thinkin Bout You"
 Frank Ocean (Def Jam)
32↑
10 9/29

"Gangnam Style"
 Psy (School Boy)
2
11 9/29

"Clique"
 Kanye West Jay-Z Big Sean (G.O.O.D."/"Def Jam)
12
12 9/29

"It's Time"
 Imagine Dragons (KIDinaKORNER)
22↑
13 9/29

"Adorn"
 Miguel (ByStorm"/"Black Ice)
17
14 9/29

"Let Me Love You (Until You Learn To Love Yourself)" 
 Ne-Yo (Motown)
6




 9月1日エントリー分。
 
 今週はテイラー1曲。初動歴代2位の記録となる62.3万ダウンロードを稼いで一気に先週の72位から1位に入ってきました。イントロからマドンナ「Don't Tell Me」調のぶつ切りアコギが耳を惹きますが、その後の「どん!どん!どん!どん!」。はいここでも4つ打ちダンスサウンドです。今回は色んな人たちと組んでやりたかったと彼女が語っていますが、そんなわけでこの曲もヒット請負人マックス先生と裏の大御所シェルバックさんが全面支援しています。彼女のメインストリームヒットは「You Belong With Me」や「Love Story」など既に複数曲ありますが、この曲で明らかにまた違う顧客層を開拓した感じですね。


 9月8日エントリー分。
 
 今週は3曲。29位はクリス・ブラウン。前作よりわずか1年のインターヴァルでリリースされた5thアルバム『Fortune』からの「Turn Up The Music」に続く40ヒット。今回もピコピコ系。色んなポップ/R&B系アーティストが自身の新作でハウス・テクノ系DJ/リミキサーを制作陣に招きたがる空前の異常事態な昨今ですが(笑)、クリスはこの曲でイタリアのベテランDJ ベニー・ベナッシを召喚。彼ももう10年選手ですね。私はこの前出た新作の中の「House Music」って曲が好きです。これは神がかった曲。まあこういうのをやってる人が作った曲、ということで是非聴いてみてください。そして34位はトレイン。さりげなくこれもイントロから4つ打ちですが、なんと今回は大仰なラテン歌謡調!これはもはや事件ではないでしょうか(笑)。イントロ聴いて『キルビル』かと思っちゃいました。「Hey Soul Sister」で垢抜けた気がしていましたが、この吹っ切れ感は凄いです。最後、21週かけてゆっくり39位に入って来たのは男性R&Bシンガー トレイ・ソングズ。もはや、こういう曲には「正統派R&B」とつけなければならないほど、R&Bチャート(正式には「Hot R&B/Hip-Hop Songs」チャート)でヒット出来る曲をカットするR&Bアーティストが少なくなりました(笑)。結局先ほどのクリブラやニッキ、リアーナ、アッシャー(この人は使い分けてる)などがみんなあっち側に行っちゃってるのでR&Bチャートが骨抜きになるんですよね。ただし、こんな時こそ今まで日の目を浴びなかった曲/アーティスト達がR&Bチャートをにぎわしているので今ちょっとこのチャート面白いことになっています。ちなみにこの曲はR&Bチャートで3位まで上がっています。



 9月15日エントリー分。
 
 今週は2曲。まず37位はコロラド州デンバー出身の男2人+女1人の新人フォークロックトリオ ザ・ルミニアーズの「Ho Hey」。5月ごろトップロゴでも取り上げていました。当時はまだロックチャートでもトリプルAチャートでも下位でしたが、秋に入って見事トリプルAに続きモダンロックチャートでも1位を獲得しました。マムフォード&サンズなどは演奏も楽曲スタイルも結構激しめのフォークですが、この人達のはもっと和み系でキャンプファーヤー風フォーク。アルバム結構聴きこんでいますが、全編こんな感じです。アドリブっぽい合いの手やら最後の打ち上げ的な拍手やら、この一発録り感がたまらないですね。40位はお久しぶりのマッチ。なんとも遊び心溢れる可愛らしい曲ですね。シングルとしては07年のベスト盤に収録された「How Far We've Come」(07/#11)以来4年ぶり、そしてオリジナルアルバムとなると03年の『More Than You Think You Are』以来9年ぶりのカムバックです。その間ロブ・トーマスはソロで活動をしていました。邦題「シーズ・ソー・ミーン 〜彼女はシーソ・クイーン」。はい、見事なダジャレ系です。

 
 9月22日エントリー分。
 
 今週は3曲。16位初登場はテイラー。10月22日に発売予定の新作『Red』からの販促シングル。ラジオでヒット中の「ねばーえばー」と違って、こちらは音数少なめでしっとりと聴かせます。37位はアリシア・キーズ。11月27日に発売が決定している3年ぶりのアルバム『Girl On Fire』からのタイトルカット。イントロから重ためのドラムが耳を惹くのでクレジット観たらビリー・スクワイヤーの名前があるので彼の「The Big Beat」の公式サンプルのようです。プロデュースでサラーム・レミと名前を連ねるジェフ・バスカーは最近注目のプロデューサーですね。アリキー作品では前作から起用されていますが、カニエの『808なんとか』や『My Berautifulなんとか』にも大々的に制作参加しており、最近だとファンの「We Are Young」「Some Nights」をプロデュースしてヒットさせています。どうでもいいですがアリキーの歌いだし部分、あれだと一瞬「The Edge Of Glory」だと思っちゃいますよね。ラスト39位は男性R&Bシンガー フランク・オーシャン。最新型ウータンクランと評される西海岸の大集団ヒップホップグループ オッド・フューチャー(Odd Future Wolf Gang Killing Them All)のメンバーで、彼はシンガーです。楽曲全体にタバコの煙がかかってる感じがする辺りはディアンジェロの1stを思い出します。サビ前までが低音、サビでいきなりファルセットってのも緩急ついていて面白いです。アルバム『Channel Orange』は初動13.1万枚売って初登場2位を記録しました。


 9月29日エントリー分。
 
 今週は5曲。64位から11位に急上昇して40に入ったのは韓国の男性シンガー PSY(サイ)。本国でのデビューは02年なのでこの曲でぱっと出てきた人ではなさそうです。なぜ全米で火が付いたのかというと、結局Youtubeやtwitterを含めたネットでのクチコミなんですが、それに有名アーティストどころが面白がってライヴでカバーしたり取材で口にしたり、そのうち素人どもが物まねPVをYoutubeに上げまくったりで祭りとなったようです。要素としてはサビが「オープンコンドームスターイル!(生でやろうぜってこと?)」って空耳に聞こえたり、フリ付けが面白いってのもあるらしいんですが、これを非英語圏のよくわからない言語でそこまでスタイルのよくないおっちゃん(失礼)がやってるってのがキモなんでしょうな、早い話。今年のサマソニでネリファもカバーしていたようですが、他にマルーン5やケイティペリーもカバーしています。音はLMFAO周辺のあの音なんですが、この祭りの最中にあってはもはやそんなことを口にするのは愚でしょう。12位はカニエ主催のレーベルG.O.O.D.がリリースしたコンピレーションアルバム『Cruel Summer』からの新曲。「Mercy」に続き、今回も徹底的に商業臭さを排除したアングラ路線ですね。逆マルーン5状態。レーベルのビッグ・ショーンの他にジェイZが友情出演しています。

15週かけて33位に入って来たのはラスヴェガスのインディロックバンド イマジン・ドラゴンズ。サビで陽の光が差し込むいわゆる曇りのち晴れ系の曇天ソングです。この系統の例外にもれず、トリプルAチャートから火がつき、無事トップ40ヒットとなりました。当初EPしか出ていませんでしたが9月4日にフルデビューアルバムが出た模様。ロックバンドですが、4曲ほどアレックス・ダ・キッドがプロデュース参加しています。エミネム「Love The Way You Lie」、B.o.B.「Airplanes」をプロデュースした人。35位はR&B界のミゲル君。「Sexual Healing」などに代表されるローランドTR808系な音ですね。この辺の懐メロ感で人気となっているんでしょうか。R&Bチャートでは当然ながら1位を驀進中(10/6現在)。ラスト37位はお久しぶり感が漂うニーヨ。それというのも前作4th『Libra Scale』からは40ヒットが1曲も出なかったことによる心象でしょう。今回の5th『R.E.D.』からは無事に40ヒットが出ました。自身がマリオに提供したアレと同じタイトルだったので一瞬「おっ」と思いますが、完全な同名異曲です。


 
 


 


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文責: はまべ
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