Billboard Monthly Top40紹介
2012 4
月号


# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位
1 4/7

"Eyes Open"
 Taylor Swift (Lionsgate/Big Machine)
19
2 4/7

"Climax"
 Usher (RCA)
17
3 4/14

"Boyfriend"
 Justin Bieber (School Boy/Raymond Braun/Island)
2
4 4/14

"Brokenhearted"
 Karmin (Epic)
16
5 4/14

"Springsteen"
 Eric Church (EMI Nashville)
19
6 4/14

"Drunk On You"
 Luke Bryan (Capitol Nashville)
16
7 4/21

"Dance Again"
 Jennifer Lopez feat. Pitbull (Epic)
17
8 4/21

"Mercy"
 Kanye West, Big Sean, Pusha T, 2 Chainz (G.O.O.D./Def Jam)
13
9 4/21

"Drink On It"
 Blake Shelton (Warner Bros. Nashville)
39
10 4/21

"Feel Like A Rock Star"
 Kenny Chesney & Tim McGraw (BNA)
40
11 4/28

"Somebody That I Used To Know"
 Glee Cast (20th Century Fox TV)
26
12 4/28

"Fly Over States"
 Jason Aldean (Broken Bow)
32




 4月7日エントリー分。
 
 今週は2曲。まず19位は、米国版バトルロワイヤルなどと揶揄されている大ヒット映画『The Hunger Games』サントラからテイラー・スイフトの新曲「Eyes Open」。サントラのほうは初動17.5万枚を売りあげ見事初登場1位となりました。シングルの初動は17.6万ダウンロード。同サントラからは既に彼女(&シヴィル・ウォーズ)のフォーク調の「Safe & Sound」が先行して40ヒットとなっていますが、この曲は同曲に続く40ヒットとなりました。「Safe」とは打って変わってダイナミックなバンドサウンドになっていて、彼女の楽曲としてはこれは新鮮かも。40位はアッシャー。6月8日発売の新作『Looking 4 Myself』からの初カット。最近のアッシャーはトップ40ステーション用とR&Bステーション用でプロモーションするシングルを使い分けていますが、この曲はR&Bステーション用。そういう意味では前作でいうところの「There Goes My Baby」的な扱いになるのですが、「There」とは違いゆったりした曲調の中にも解雇主義でないしっかりとした今の音を感じることが出来ると思います。プロデュースはなんとエレクトロ畑のディプロ。チャートファンにはM.I.A.「Paper Planes」やクリブラ「Look At Me Now」辺りでお馴染みかもしれませんが、この人はレゲエやダブにも造詣が深いですし、相変わらず面白い音を出してきますね。



 4月14日エントリー分。
 
 今週は4曲。2位は今もっとも勢いのある男性アイドル ジャスティン・ビーバー。カナダ勢強いですね。しかし、今回も1位を逃してしまいました。初動52.1万ダウンロードと普段であれば確実に1位初登場になれるのに、まさかの2位。同週にBillboardの集計方法が変更され、オンデマンドストリーム再生のポイントを新規に組み込んだ分、ダウンロードセールスのポイントが若干下げられたことの煽りを食らったのではという噂もあります。ただそのころ1位独走中のfun.「We Are Young」も40万枚近いセールスを挙げていたわけで(ちなみに「We Are Young」はダウンロードで7週連続30万超えという記録を作りました)、タイミングが悪かったとしかいいようがありません。で、曲の方はあのマイク・ポズナーが制作に携わったアコギと打楽器系を基調とした音数の少ないアップで脱アイドルポップを狙った感じでしょうか。Aメロはポエトリーディングというより囁きラップ寄りですね。私の言うところのポエトリーディングはショーン・マリンズ「Lullabye」(98/#7)あたりで、囁きラップはデヴィッド・バーナー「Play」(05/#7)やインヤントゥインズ「Wait」(05/#15)みたいなところです。33位は夫婦デュオ カーミン。妻のほうがメインボーカル&ラップ担当で、旦那さんは裏方です。音だけ聴くとケイペリ辺りを連想させる西海岸のからっとした音ですが、意外にも東海岸出身です。なんとバークリー音楽院出身らしいのですが本当でしょうか。最近のポップヒットを独自の解釈でカバーしたミックステープ的なアルバム『Karmin Covers』
と、大胆にもヒップホップクラシックである「The Choice Is Yours」をサンプルした「Crash Your Party」(メインストリーム トップ40チャートには数週エントリーしていた)で話題でしたが、晴れてこの曲で40入りを果たしました。ケイペリとミナージを一人でこなしてるようなエイミー嬢のボーカルは自由度が高いので今後どういう楽曲をやっていくのがが注目です。

 残り2曲はカントリー。38位は、ビジュアルがギャング風なのに声が高くてギャップ萌えすると一部で話題のエリック・チャーチ。最近アーティスト名を曲名に
使うパターンがジャンル問わず多い気がしますが、今回は「Springsteen」です。「Moves Like Jagger」が出る前に、テイラーの「Tim McGraw」もありましたし、かなり前では40になってませんが、ベアネイキッド・レディ−スの「Brian Wilson」もありましたし、だいたいのパターンが自分の敬愛/尊敬するアーティストを題材にするパターンが多いのでしょうかね(適当)。逆にけなしたパターンだとMGMTの「Lady Dada's Nightmare」ってのがありましたが(笑)。あれは音で狂気を表現してました。ラスト39位はルーク・ブライアン。何度も言いますが、ブレイク・シェルトン、ジェイソン・アルディーンと並ぶ花の76年度生まれ勢です。イントロからいかにもといったまったりした空気が流れますが、これこそAOR風カントリーの真骨頂ではないでしょうか。アレンジと歌い方1つ変えればじゅうぶんアダルト局とトリプルA局を攻められるパターン。この辺りの音は一昔前ではラスカル・フラッツや更に遡ればローンスターの18番でしたが、あの辺はめっきり弱くなっちゃいましたね。
 
 
 4月21日エントリー分。
 
 今週は4曲。27位に初登場してきたのはジェニロペ。大復活作となった昨年の「On The Floor」(11/#3)と同じくピットブルを添えて。昨年出したアルバム『Love?』からのカットかと思いきや、これはこの夏出るベスト盤『Dance Again...the Hits』からの新曲だそうで。「On The Floor」と同じくプロデュースはレッドワンで、なぜかエンリケもソングライタークレジットに名を連ねています。言い方は変ですが、奇をてらっていない比較的まっとうなダンスポップ。38位はカニエの謎の新曲。この夏発売予定のカニエのG.O.O.D.レーベルのコンピレーションアルバムからの新曲だそうです。そいいうわけで、レーベル期待の新人プッシャTや2チェインズも参加してます。と言っても彼らは本当の意味で新人ではなく、プッシャTは「Grindin'」(02/#30)などをヒットさせたクリプスの片割れ、2チェインズは「Duffle Bag Boy」(07/#15)をヒットさせたプレイヤズ・サークルの片割れです。なんかカニエのレーベル、野村再生工場的ですね。この「Mercy」は「Niggas In Paris」(11/#5)にも通じる不穏系ミニマルリフに、逆回転っぽいボーカルが時折チャント風に入ってます。寝る前に繰り返し聴くと確実に悪い夢見そうなタイプのやつです(笑)。最初逆回転ボーカルかと思ってたウワモノのボーカルは、実はレゲエのこの曲が元ネタだそうです。毎回どこからこういうのを見つけてくるんでしょうね。39位はブレイク・シェルトン。10'sに入ってから着実に40ヒットを積み上げていますが、これで8曲目です。ラスト40位は大御所共演 ケニチェズ&ティムマク。この夏2人で22都市をツアーで回るそうで、ツアーの目玉としてのこのコラボ曲という位置づけなんでしょうか。この曲は6/19に発売される新作『Welcome To The Fishbow!』に収録されます。



 4月28日エントリー分。
 
 今週は2曲。26位にはグリーによるゴティエの大ヒット曲のカバー。なんでもご本人がかなりこのバージョンを酷評しているそうで(笑)。39位は76年度生御三家の一人 ジェイソン・アルディーン。この人も10'sに入ってからかなりコンスタントに40ヒットを積み上げています。一番の快作は初めてラップに挑戦した「Dirt Road Anthem」(11/#7)になるんでしょうが、その曲を含む4thアルバム『My Kinda Party』からはこれで実に5曲目の40ヒットです。しかし、この曲なかなか第5弾シングルっぽい(?)しわい味わいがありますね。

というわけで4月エントリー分は御三家そろい踏みでした。この3人の快進撃はどこまで続くんでしょうかね。


 
 


 


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文責: はまべ
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