Billboard Monthly Top40紹介
2011 11
月号


# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位
1 11/5

"Make Me Proud"
 Drake feat. Nicki Minaj (Young Money/Cash Money)
9
2 11/5

"Mistletoe"
 Justin Bieber (School Boy/Raymond Braun/Island)
11
3 11/5

"Good Feeling"
 
Flo Rida (Poe Boy)
3
4 11/12

"Princess Of China"
 Coldplay feat. Rihanna (Capitol)
20
5 11/12

"Dance (A$$)"
 Big Sean feat. Nicki Minaj (G.O.O.D./Def Jam)
10
6 11/12

"The One That Got Away"
 Katy Perry (Capitol)
3
7 11/12

"Work Out"
 J. Cole (Roc Nation)
13
8 11/12

"Red Solo Cup"
 Toby Keith (Show Dog-Universal)
15
9 11/19

"I Don't Want This Night To End"
 Luke Bryan (Capitol Nashville)
22
10 11/19

"Not Over You"
 Gavin DeGraw (J)
18
11 11/26

"If This Was A Movie"
 Taylor Swift (Big Machine)
10
12 11/26

"Ours"
 Taylor Swift (Big Machine)
13
13 11/26

"Superman"
 Taylor Swift (Big Machine)
26
14 11/26

"We Owned The Night"
 Lady Antebellum (Capitol Nashville)
31
15 11/26

"All Your Life"
 The Band Perry (Republic Nashville)
37
16 11/26

"Drink In My Hand"
 Eric Church (EMI Nashville)
40




 11月5日エントリー分。
 
 今週は3曲。9位はドレイク。2ndアルバム『Take Care』からのカット。相変わらず彼の楽曲は他の
アーティストと違って変な構成の曲が多いのですが、この曲もAメロ:ラップ、Bメロ+サビ:歌の変則構成。ドレイクが気持よくサビを歌ってる最中で、いきなりミナージさんが壊れたラジオのように2nd Verseでカットインして来くるし、2nd VerseのBメロではミナージさんにも歌わせています。もはやこの二人だとエンドランでもノーサインでキメてきそうだし、守備位置関係なくどこでも守れるし、今後どんな楽曲が出てきても驚いてはいけないですね。サビ部の「アンソーアンソー」の連呼がすごく耳に残ります。11位はビーバー。ビーバー初のクリスマスアルバム『Under The Mistletoe』からのシングルカット。ただ、俗にクリスマスっぽいイメージの、「みんな楽しくお祝いしましょう!」的なアップでもなく、かといってしみったれたスローでもないところは好感が持てます。「まあでも『I'm Yours』じゃん、というのはなしの方向で(笑)。ラスト31位は、フロー・ライダー。こちらは、クリスマスのクの字のかけらもないハイパートランス。フローライダーというと最早ゲッタファミリーなイメージがついてしまってるほど、エレクトロ畑のラッパーなイメージがあります。どんどん音も激しくなっているのですが、今回はスウェーデンの若手DJ アヴィチーの出世ソング「Levels」を大胆にトラックに使用して、今回で行きつくところまで行きついた感じです。印象的なディーヴァ風ボーカルはアヴィチーのほうでもサンプリングされていたエッタ・ジェイムスの「Something's Got A Hold On Me」(62/#37)より。プロデューサークレジットにDr.ルークの名前に並んで本家のアヴィチーの名前がありますが、実際にアヴィチー本人がどこまで制作監修しているかは不明。



 11月12日エントリー分。
 
 今週は5曲。20位に初登場で入ってきたのは、情緒不安定な電子音とリアーナの雄たけびが独特の世界観を醸し出すコールドプレイとリアーナの共演曲。10/24発売された新作『Mylo Xyloto』から1番人気で飛び込んできたアルバム収録曲。既存シングルカット2曲(「Every Teardrop is A Waterfall」「Paradise」)と違い、この曲は公式カットシングルではありません。アルバム発売と同時にダウンロード人気のみで入ってきた”余波シングル”。ご存知のようにiTunesなどダウンロード小売では特に制限がない限り、アルバム収録曲を単品で買うことができます。そういうシステムのおかげで、アルバム発売(=ダウンロード解禁)と同時に、まだシングル化されていない注目曲に対して、「開店と同時に大勢の人が押しかけるかのごとく一気に買い漁られる」現象が発生します。特に大型アルバムのリリースに顕著ですが、そのダウンロードセールスの規模があまりに大きいと、勢いあまってトップ40ヒットを生んでしまいます。そのような40ヒットのことを、私のほうで勝手に「余波シングル」と呼んでいます。まあ「シングル」ではないのですが、面倒くさいので便宜上そう呼ばせてください(笑)。ちなみに元々「余波シングル」や「販促シングル」だったものが、後に「公式シングル」となるケースもあります。例えば、前者だと最近の例でデヴィッド・ゲッタ「Turn Me On」、後者だとテイラー・スイフト「You Belong With Me」などがあります。

30位は、ビッグ・ショーン。カニエさんのレーベルG.O.O.D.からの新人さん。これで早くも「My Last」「Marvin & Chandonnay」に続き3曲目の40ヒットになります。10'sトレンドであるエレクトロに色眼を使うことなく、この人は泥臭いヒップホップを律儀に出し続けますね。この曲もドロドロなファンクチューンになってます。R35世代には一聴でわかるかと思いますが、MCハマー「U Can't Touch This」の「あの部分」をサンプルしています。そこ使うか!のあの部分。ちなみに、チャート表記上は「feat. Nicki Minaj」となっている通り、2nd Verseにミナージさんが登場するリミックスバージョンです。アルバム収録バージョンはミナージ抜きなのでご注意を。34位に入ってきたのはアルバム5曲連続No.1を成し遂げたケイティ・ペリー。アルバム『Teenage Dream』からこれが6曲目の公式シングルになります。この曲はDr.ルーク&マックス・マーティンコンビのプロデュース曲になるのですが、これでアルバム内のこの二人の花形プロデューサー制作曲はすべてシングルカットされつくしたことになります。1曲もカットされなかったトリッキー・スチュワート とグレッグ・ウェルズには可哀そうなんですがヒット戦略上しょうがなかったとしか言いようがありません。本曲は瞬発力こそないものの、ホリデイ・シーズン向きというか、ウィンターシーズンに聴くと妙に胸が締め付けられそうな感じのナンバーです。アップなんだけど気持ちはバラード。

35位はJ.コール。ビッグ・ショーンはカニエさんのところの新人でしたが、この人はジェイZさんのところの新人(ジェイZのレーベルRock Nationより)。ドイツ生まれのアメリカ育ちらしいです。初登場No.1を記録したデビュー盤から初の40ヒットとなったのがこの曲で、トラック全編なんとなく80'sR&Bマナー。終盤ゴリ押しで挟まれる歌メロパートはポーラ・アブドゥル「Straight Up」(88/#1)。年齢的にこの曲をリアルタイムで聴いていたとは思えないんですが好きなんでしょうか。ちなみにこの曲は彼のセルフプロデュースです(アルバムほとんど自身の制作曲ですが)。37位はトビー・キース。酔いどれパーティソング。酒飲むなら「グラス」じゃなくて、やっぱこの「赤いカップ」だぜ!となぜか「赤いカップ押し」なのですが、この異様なまでの酔いどれムードに圧倒されてしまいます。たいしたこと言ってないはずなのだが妙な説得力。米国版なぎら健壱誕生の瞬間でしょうか。ちなみになぜかGleeがカバーしてます。





 
 
 
 11月19日エントリー分。
 
 今週は2曲。34位は若手カントリーシンガー ルーク・ブライアン。ブレイク・シェルトン、ジェイソン・アルディーンと共にカントリー界で今もっとも激アツな花の76年度生まれ勢の一角。これが4曲目の40ヒット。前回の「Country Girl (Shake It For Me)」(11/#22)から打って変って今度は渋く攻めています。前シングルも本シングルもそうなんですがHOT100でのヒット規模の割にはカントリーチャートでの順位が低いのがいささか気になります。37位はお帰りなさいのギャヴィン・デグロウ。2年ぶり通算4枚目のアルバム『Sweeter』からの1stシングル。08年「In Love With A Girl」(08/#24)以来3年ぶりとなる通算5曲目の40ヒット。ライアン・テダ−がプロデュースに関わってますが、ずんどこバラードではありません。ピアノもドラムも、というか楽器隊がすべて攻撃的な感じですごいポジティヴ臭です。今までの彼の40ヒットとは違う妙な爽快感。



 11月26日エントリー分。
 
 今週は6曲、計4組のカントリー祭。しかも若手でガツンガツン売れてるところばかりです。まず3曲テイラー・スイフト。10位「If This Was A Movie」、13位「Ours」、そして26位「Superman」です。いずれも2011年11月に発売された『Speak Now』の2枚組デラックスエディションからの新曲。このうち「Ours」のみ正規なラジオシングルとなる模様です。なんとなくテイラーの大量エントリーは年末の風物詩的になってきましたね(笑)。32位はレディ・アンテベラム。3rdアルバム『Own The Night』からの「Just A Kiss」に続く2ndカット。シングルにしては珍しく男vo.のチャールズ・ケリーがかなりの勢いでメインを占めるアップナンバー。チャールズ(男メイン)vsヒラリー(女メイン)比率で、ボーカル占有率は8:2くらい。というより、ヒラリーはこの曲では完全に裏方(ハモリ)に徹してますね。37位は永遠の鉄板 ドリカム構成のバンド・ペリー。前シングル「If I Die Young」はポップリミックスされて、メインストリームラジオに送り込まれたおかげで、1年間に渡るロングランヒットを記録してしまいました(結果年間35位)。カントリーチャートでは間に「You Lie」という曲がヒットしているんですが、その曲を挟んで次のシングルとなるこの曲が彼女たちにとっての2nd 40ヒットになります。2番終わりの2分半からのアレンジがグリム童話的で可愛らしいですね。ラスト40位は若手男vo.カントリー エリック・チャーチ。”華の76年度生まれ御三家”よりは学年1コ下の77年5月生まれ34歳です。この曲を含む自身3枚目のアルバム『Chief』がなんと自身初の全米No.1初登場となりました。カントリー男vo.というとドスを効かせた低音ボイスが魅力、みたいな先入観があるんですが、この人は面白いくらい甲高い声してますね。



 
 


 


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文責: はまべ
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