Billboard Monthly Top40紹介
2011 10
月号


# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位
1 10/1

"Paradise"
 Coldplay (Capitol)
15
2 10/1

"Sexy And You Know It"
 LMFAO (Party Rock/will.i.am./Cherrytree)
1
3 10/1

"Marvin & Chardonnay"
 
Big Sean feat. Kanye West & Roscoe Dash (G.O.O.D./Def Jam)
32
4 10/1

"Crazy Girl"
 Eli Young Band (Republic Nashville)
30
5 10/8

"We Found Love"
 Rihanna feat. Calvin Harris (SRP/Def Jam)
1
6 10/15

"Strange Clouds"
 B.o.B. feat. Lil Wayne (Rebel Rock/Grand Hustle)
7
7 10/15

"It Will Rain"
 Bruno Mars (Summit/Chop Shop/Elektra)
3
8 10/15

"Ni**as In Paris"
 Jay Z Kanye West (Roc-A-Fella/Roc Nation/Def Jam)
5
9 10/15

"Better With The Lights"
 New Boyz feat. Chris Brown (Shotty)
38
10 10/22

"5 O'Clock"
 T-Pain feat. Wiz Khalifa & Lily Allen (Konvict/Nappy Boy/Jive)
10
11 10/22

"Fly"
 Nicki MInaj feat. Rihanna (Young Money/Cash Money)
19
12 10/29

"Young, Wild & Free"
 Snoop Dogg & Wiz Khalifa feat. Bruno Mars (Rostrum/Atlantic)
7




 10月1日エントリー分。
 
 今週は4曲。16位はコールドプレイ。いよいよ10/24に全米で発売される5thアルバム『Mylo Xyloto』からの「Every Teardrop Is A Waterfall」に続く2ndリードカット。アルバムは前回に引き続き巨匠ブライアン・イーノが担当、今作も前作に増してコンセプト色の強いアルバムになる模様。この曲ではイントロから重厚なストリングスサウンドが耳を引く劇画的な作品。25位は、LMFAO。No.1ヒットになった「Party Rock Anthem」に続くシングル。今回は「Party Rock Anthem」とは打って変わってハードかつディープ路線の怪しげなハウス。PVも怪しげで、出てくる奴ぜんぶビキニパンツ一丁で下半身を振りまくる。5年遅れのハードゲイリスペクトですか(笑)。HGの心境やいかに。ちなみに90年代以降で「Sexy」がタイトルについた40ヒットは、「I'm Too Sexy(Right Said Fred)」「Slow And Sexy(Shabba Ranks)」「So Sexy(Twista)」「Sexy Love(Ne-Yo)」「SexyBack(Justin Timberlake)」「Sexy Lady(Yung Berg)」「Sexy Can I (Ray J)」「Sexy Chick (David Guetta)」に続きこれで9曲目。一番最初にHOT100で「Sexy」を含む40ヒットとなったのは、モーメンツの「Sexy Mama」(74/#17)。

38位はカニエのレーベルG.O.O.D.からデビューしたビッグ・ショーンの「My Last」に続くシングル。タイトルの一部にもなっているMarvinはマーヴィン・ゲイのこと。ちょっと前にヒットしたドレイクの「Marvins Room」は、マーヴィン・ゲイが使っていたスタジオで録音したことにちなんだもの。だからどうしたと言われるとそれまでですが、ちょっとドヤ顔ならぬドヤタイトルでしょうか。そういえば、マルーン5は「俺はミック・ジャガーのように踊れるぜ」ってことで「Moves Like Jagger」でした。業界全体でそういうの流行ってるんでしょうか。そのうち「James's Shout」とか「Bizzare Like Madonna」とか出てきそうです。

27週かけて40位に入ってきたのはイーライを中心とした活動歴約10年の中堅カントリーバンド イーライ・ヤング・バンドの初40ヒット。Eliと書いてイーライと読むんですね。1か月前に「エリ」かと思って恥ずかしい文章を載せてたんで、流石に直しました。まあ、Mary J.Bligeもデビューしたての頃はこの綴りでどう読んでいいのか分からず「メアリーJブリッジ」とか呼ばれてましたし(・・・などと言ってもこれはリアルタイマーにしかわかるまい!)、Eamonの例もしかり、まあ出始めはまごつきますよね。と弁解。カントリーバラードです。27週でトップ40インは最長記録かと思いきや、まだ上がいて2アンリミテッド「Get Ready For This」は通算29週目で40イン。その上いましたっけ?



 10月8日エントリー分。
 
 今週は1曲。16位はリアーナの新曲。前作『Loud』発売からわずか12か月、11/18にはもう全米で発売されてしまう6枚目のスタジオアルバム『Talk That Talk』からのリードカットです。前作『Loud』を作った時には、「『Good Girl Gone Bad』の焼き直しのようなアルバムを作る気はさらさらないわ」と豪語していた彼女ですが、今回も後ろは振り返らずどんどん前に進む模様。おそらくBEP/デヴィッド・ゲッタペアの成功に端を発して始まったと思われるエレクトロ畑のDJ・クリエーターとアベックを組む流れは落ち着くばかりかどんどん激しさをますばかり。昨今ではアフロジャック(クリス・ブラウン、ピットブル)、スクリレックス(コーン)辺りまで駆り出されたんですが、リアーナはUKでも実績のあるカルヴァン・ハリスとコラボで、クレヨンカラーな原色ハウスポップに仕上げました。まあこの流れも行き着くところまでいったというか、もはやボーカル部分は曲の中で単なるブリッジパートでしかなく、完全にそっち畑へ行ってしまった感じですね。こういう流れは得てして渦中では批判の声しかあがらず、10年経過してみて再認識出来るものなんですよね。


 
 
 
 10月15日エントリー分。
 
 今週は4曲。7位はB.o.B.の新曲。デビュー盤から、ブルーノ・マーズ(「Nothin' On You」)、アレックス・ダ・キッド(「Airplanes」)、Dr.ルーク(「Magic」)の恩恵をうけ順調にポップヒットを放ち、次作はどうするんだと心配されていましたが、いくぶん様子を探るように硬派な曲を切ってきました。この曲が来年リリース予定の2ndアルバムからのリードカット。Dr.ルークが関わっているとは思えない、ブリブリな仕上がり。多少の南部ヒップホップ要素と、多少のダブステップ要素がいりまじって、まさに過渡期/飽和状態といった今の音楽シーンを表わすにはもってこいの音。28位はイントロの入り方で一瞬リンキンあたりの新曲かと勘違いしてしまうブルーノ・マーズの新曲。ただし、純粋な新曲ではなく、サントラ『The Twilight Suga: Breaking Dawn - Part 1』から。泣きメロは今回も顕在ですが、はたして音楽界でのこの酷使っぷりにどこまで本人が付いていけるかだんだん心配になってきました。久々に現れた業界の至宝なんですから、シーズン70登板こなして肩を壊して数年で消えた中継ぎピッチャー、みたいなことはないようにしてほしいもんです。35位は、カニエ&ジェイZのコラボ作『Watch The Throne』からの「HAM」「Otis」に続く3曲目の40ヒット。ポップ/メインストリーム要素は限りなく薄く、あらかじめリズミック系ステーションだけをターゲットに切られたのか、HOT R&B/Hip Hop Songsチャートではすこぶる好調。そういえば前作の「Otis」もこのチャートでは最高位2位と好調でした。いっぽう40位は、アーバン系のアクトながら音はすっかり昨今のメインストリームポップど真ん中といった趣のニュー・ボーイズ。西海岸出身のレガシーとベンJの20歳コンビによるヒップホップアクトです。今までに「You're A Jerk」(09/#24)、「Tie Me Down」(09/#22)、「Backseat」(11/#26)などの40ヒットがありますが、今回はずばりトップ40系メインストリームラジオから火が付いただけあって今までで一番ポップです。制作陣にはファー・イースト・ムーヴメントやデヴの仕掛け人キャタラックス、最近ハズさないクリス・ブラウンをゲストボーカルに起用してかなりの意気込みです。シンセリフの輪郭がくっきりはっきりしていて、音像的に高音主導でぐいぐい押すタイプのやつです。



 10月22日エントリー分。
 
 今週は2曲。30位はT-ペイン。お久しぶりな感じです。印象的なりりー・アレンのボーカル「5 O'clock in the morning....」のアカペラで始まるジャートウォーミングなこの曲ですが、UKの女vo.リリー・アレンの2ndアルバム『Who'd Have Known』がオリジナルです。印象的なボーカル部はこの曲の1st部分のAメロ部分をサンプリングしたもの。リリーのこの曲自体もサビの部分は、テイク・ザット「Shine」のメロの引用なんですが、今度は自分の曲が使われてしまいました。これがサンプリング界の食物連鎖(笑)。39位に7週目で入ってきたのはニッキ・ミナージ。デビューアルバムからはこれで6曲目の40ヒットです(「Super Bass」はデラックス盤にしか収録されていないので注意)。何となくニッキの曲というより、リアーアのこの前のアルバム『Loud』の2曲目〜4曲目の流れに収まりそうなミディアムです。この表現で伝わりますかね?(『Loud』持ってないとなんのこっちゃでしょうが)まだこの曲がチャート上をにぎわしている最中なんですが、ニッキの2ndアルバム『Pink Friday: Roman Reloaded』は既に来年2月14日発売に決まっています。



 10月29日エントリー分。
 
 今週は1曲。この曲をやってる張本人、スヌープとウィズが主演を務めた映画『Mac & Devin Go To High School』サントラからのカット。学園コメディものなんですが、スヌープこの歳にして学生役とは思い切った抜擢ですね。なんでもウィズが優等生役で、スヌープが落ちこぼれだどモテるほうの役だそうです。楽曲のほうは、働きすぎでいよいよリスナーにまで過労を心配されだしたブルーノ・マース(スミージントンズ)による制作。「酔っぱらったからってどうした/ハッパやったからってどうした/俺らは若いんだし自由に生きるぞ」って曲です(笑)。なんという青春謳歌っぷり。暖かい陽だまりのようなエレピとブルーノのボーカルが相変わらず心地よいです。ブルーノの楽曲は、引出しが少ないようでいて、微妙に毎回どこか違ってるんですよね。

 
 


 


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文責: はまべ
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