Billboard Monthly Top40紹介
2011 9
月号


# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位
1 9/3

"She Will"
 Lil Wayne feat. Drake (Cash Money)
3
2 9/3

"Someone Like You"
 Adele (XL)
1
3 9/3

"God Gave Me You"
 Blake Shelton (Warner Bros. Nashville)
22
4 9/3

"Take A Back Road"
 Rodney Adkins (Curb)
23
5 9/10

"In The Dark"
 Dev (Indie-Pop)
11
6 9/10

"Mr.Saxobeat"
 Alexandra Stan (Ultra)
21
7 9/17

"Mirror"
 Lil Wayne feat. Bruno Mars (Young Money/Cash Money)
16
8 9/17

"Love On Top"
 Beyonce (Parkwood)
20
9 9/17

"Blunt Blowin"
 Lil Wayne (Young Money/Cash Money)
33
10 9/17

"Turn Me On"
 David Guetta feat. Nicki Minaj (What A Music/Astralwerks)
4
11 9/17

"Without You"
 David Guetta feat. Usher (What A Music/Astralwerks)
4
12 9/24

"Mr. Know It All"
 Kelly Clarkson (S/19)
10
13 9/24

"Wanted You More"
 Lady Antebellum (Capitol Nashville)
34
14 9/24

"Nothing"
 The Script (Phonogenic)
32
15 9/24

"Made In America"
 Toby Keith (Show Dog-Universal)
40




 9月3日エントリー分。
 
 今週は4曲。初登場3位は、リル・ウェイン。前作で一般的知名度をぐっと上げた、何故か人気の『Carter』シリーズ第4弾『Tha Carter IV』からの第4弾シングル。8/29発売のアルバムに先駆けてすでに4曲もの40ヒットが出ているってのが凄いですね。バングラデシュ制作ならではといったトリッキーな「6 Foot 7 Foot」、リック・ロスと組んだガチな「John」、純愛メロウモノ「How To Love」、そして今回のシリアス系「She Will」と、曲ごとに色分けが出来ているのもアルバムへの期待感を誘います。この文章を書いている時点でまだ正式な枚数は伝わっていないのですが、アルバムは初動70万超予測でNo.1デビューは堅いとのことです。7週目で34位に入ってきたのは、アデルの「Someone Like You」。トリプルAチャートでは「Rumor Has It」がNo.1になったりしていましたが、HOT100的には”Rolling In The Deepの次”としてこの曲が来ました。「Rolling」はBillboard史上最も多くのエアプレイチャートに顔を出した全方向型超人的スーパーヒットだったわけですが(ラテンチャートやモダロクチャートにも普通に顔を出していた)、今回はピアノ弾き語りのわりとオーソドックスな、だけど芯のあるナンバー。この文章を書いている時点(9/2)で、iTunesシングル売上1位なので、エアプレイが追い付けばかなりのヒットが期待できそうです。

38位はカントリー男vo. ”華の76年度生(76年4月〜77年3月)御三家”から ブレイク・シェルトン(残り2人はジェイソン・アルディーンとルーク・ブライアン)。別の紹介の仕方をすると、オーディション番組『The Voice』専属コーチの一人であり、ミランダ・ランバートのHoney Bee。今回はちょっとハードロックバラード的要素も見え隠れする、カントリーにしてはえらく骨太なロッカバラード。最後40位は、12週かけて40に入ってきた カントリー男vo. ロドニー・アドキンス。この人はブレイクよりは年上、今年で42歳です。ただし、メジャーデビューアルバムの発売年から考えるとブレイクが01年デビュー(かつ既に当時あの「Austin」をばりばり40的にもヒットさせていた)で、ロドニーが03年デビューなので、ロドニーのほうが芸歴的には後輩な感じがします。「Take A Back Road」は、からっとしたアップナンバー。イントロから期待を持たせてくれます。ポップナンバーはどれだけイントロで人を挽き込めるか、だと個人的には思っております。



 9月10日エントリー分。
 
 今週は2曲。仲良く吹奏楽系ダンスポップがエントリー。UKではほぼ時を同じくして、リズル・キックス「Down With The Trumpets」(11/#8)がヒットしていましたし、吹奏楽モノは流行っているんでしょうか。

37位は、ファーイースト・ムーヴメント「Like A G6」でゲスト参加していた女vo.と言ったほうが手っ取り早いデヴ嬢の初の40ヒットシングル。「Bass Down Low」は40ミスでしたので、ようやくこの曲でちゃんと世間に認知されるべき時を迎えた感じですね。「Like A G6」の時と同じプロデューサーのザ・キャタラックスによる制作曲で、ちょっと前のENUR feat. Natasja「Calabria」(07/#46)に似たサックスリフメインのアダルティなダンスポップになっています。待望のデビューアルバムは9月発売予定。そして同じく吹奏楽ダンスポップなのが、38位のアレクサンドラ・スタン「Mr.Saxobeat」。前述のデヴがUSAは西海岸出身でしたが、こちらは東欧はルーマニア出身の女vo.。この前の「Stereo Love」の仕掛け人エドワード・マヤもルーマニア出身でしたね。あのマイアヒのオゾンもルーマニア系モルドバ人グループ。何気にルーマニアはダンスポップ的に熱いんでしょうか。2010年ルーマニアを皮切りにヨーロッパ各国で大ヒット、UKでも今年6月3位まで上がるヒットになりました。どことなく東欧ユーロダンスポップ的なマイナー調の後ろめたさがありつつも、サックスでぐいぐい押す感じがたまりません。


 
 
 
 9月17日エントリー分。
 
 今週は5曲。うち2曲がリル・ウェイン。2曲とも、8/29に発売されて初動96.4万枚を叩き出した新作『Tha Carter IV』からのトラックで、本アルバムからの40ヒットはこれで計6曲となりました。16位は、通常盤より3曲多い18曲入りデラックス盤にしか収録されていない「Mirror」。ブルーノ・マーズがゲストボーカルで参加したゴスペルテイストなナンバー。33位は、通常盤にも収録されている「Blunt Blowin」で、こちらは正式なラジオカットではありません。要は新作のデジタル売り上げの勢いで入ったと思われる余波シングル。こちらはどことなくドキュメンタリータッチのトラック。音とボーカルがミスマッチなんですが、むしろその妙を楽しむ感じですかね?ところで、通常盤と(通常盤より数曲多い)デラックス盤の2枚を同時に出す手法はいつから流行りだしたんでしょうか。昔は後から新曲を追加したデラックス盤を出すようなイメージだった気がするのですが、最近はB.E.P.やニッキ・ミナージュもそうですし、松竹梅的な感じで収録曲数やディスク枚数、値段を変えた盤を同時に出すのが流行っているみたいです。そのうち握手券でも封入されたりするのでしょうか。

 20位初登場は、8/29のMTV Video Music Awardでのパフォーマンスが影響したと思われる「Love On Top」が初登場。こんな幸せの絶頂な曲を歌い終えた後お腹をさするビヨンセ。まさかの妊娠発表です。そのあと、ジェイZが隣にいたカニエに「にくいねぇ」的に小突かれていた絵がカメラに抜かれていたのが印象的でした。歌のラスト、特に3分を超えてから計4回の転調の度にキーが上がるというのも、この曲のテーマそのものを考えてみれば納得が行きますね。しかしラストの渡辺直美臭は半端ないです。

 ラスト2曲は待望の新作『Nothing But The Beat』が8/26にドロップされたばかりのデビッド・ゲッタ。37位は、ニッキ・ミナージュをフィーチャーしたパワーエレクトロの「Turn Me On」。今回はニッキ本人が全編歌っている模様。間奏部分でちょっとだけラップパートもありますが、ほぼほぼ歌わせています。AutoTune処理されているとはいえ、この人歌も相当いけますね。こちらはラジオシングルにはならない模様。一方、正式な最新ラジオ用カットとなるのが、アッシャーをボーカルに迎えた39位の「Without You」。なんとなくサビの展開はダフトパンクの『Discovery』的な懐かしさを感じるんですが、まあこっちのほうが確かにラジオ向きではありますね。



 9月24日エントリー分。
 
 今週は4曲。18位は初登場はケリー・クラークソン。10/21発売予定の5thアルバム『Stronger』からのリードカット「Mr. Know It All」。マックス・マーティンやDr.ルーク、さらには最近花形の欧州エレクトロ系プロデューサーに頼るわけでもなく、えらく人間味のある力強いミディアムを出してきた印象。かといって変に奇をてらったり勝負に出ている風でもないので、これがどう世間で評価されるか見物です。34位は、レディ・アンテベラム。わずか1年半のインターバルで今年9月にリリースされた3rd『Own The Night』からの「Just A Kiss」に続くカット。イントロが妖しげですね。39位はアイルランドの至宝 ザ・スクリプト。2nd『Science & Faith』から、「For The First Time」に続く2ndカット。前シングルにも共通するスケール感をもったバラードです。そして何といってもラジオフレンドリー。どことなくAFNでがんがんかかりそうな曲調です(わかる人にはわかる例え)。最後、14週目で40位はトビキー。「メイディナメリカ〜」です。この時期に合わすかのように順位を上げてきました。10/25に発売予定の新作『Clancy's Tavern』より。

 
 


 


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文責: はまべ
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