Billboard Monthly Top40紹介
2011 6
月号


# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位
1 6/4

"Hair"
 Lady Gaga (Stream Line/KonLive)
22
2 6/4

"Good Life"
 OneRepublic (Mosley)
8
3 6/4

"Sure Thing"
 Miguel (Black Ice/ByStorm/Jive)
36
4 6/11

"I'm On One"
 DJ Khaled feat. Drake, Rick Ross & Lil Wayne (We The Best/Cash Money)
10
5 6/11

"I Love You This Big"
 Scotty McCreery (19)
11
6 6/11

"Don't Wanna Go Home"
 Jason DeRulo (Beluga Heights)
14
7 6/11

"Like My Mother Does"
 Lauren Alaina (19)
20
8 6/11

"Light Up The World"
 Glee Cast (20th Century Fox TV)
33
9 6/11

"You And I"
 Lady Gaga (Stream Line/KonLive)
6
10 6/11

"Pretending"
 
Glee Cast (20th Century Fox TV)
40
11 6/18

"How To Love"
 Lil Wayne (Cash Money)
5
12 6/18

"Tonight, Tonight"
 Hot Chelle Rae (Jive)
7
13 6/18

"Every Teardrop Is A Waterfall"
 Coldplay (Capitol)
14
14 6/18

"Knee Deep"
 Zac Brown Band feat. Jimmy Buffett (Southern Ground/Atlantic)
18
15 6/18

"She Ain't You"
 Chris Brown (Jive)
27
16 6/25

"Last Friday Night (T.G.I.F.)"
 Katy Perry (Capitol)
1
17 6/25

"Monster"
 Paramore (Fueled By Ramen)
36




 6月4日エントリー分。

 今週は3曲。22位初登場となったのはレディガガの新作用販促シングル「Hair」。公式第3弾シングルとなった「The Edge Of Glory」に続き、Eストリートバンドのサックスプレーヤー クラレンス・クレモンスが参加。・・・と書いている数日前 6月18日に彼は急逝してしまったようです。まだ69歳でした。今年のサマソニにもブッキングされていて、病気療養のためキャンセルが決まってわずか4日後の出来事でした。追悼。28位はライアン・テダーを擁するワン・リパブリック。なんと2ndアルバムからこれで3曲目の40ヒット。あれだけ周りの期待感満載で送りだされたデビュー盤でさえ「Stop And Stare」しか40に送り出せなかったのに(実質ティンバ名義の「Apologize」は除く)、今回はまさかの快進撃ですね。3rdシングルにふさわしいここで変化球的なラフな仕上がり。ドラムソロからのイントロや、初夏を感じさせる口笛、容赦なく降り注ぐポジティヴ感満載のコード進行など、曇天バンドの汚名を返上するナイス仕上がりです。ラスト36位、11週かけて初の40インを果たしたのは、西海岸発の男性R&Bシンガー ミゲル。自分で曲書いて歌う人です。昨年リリースしたデビュー盤『All I Want Is You』からのシングル。不思議な浮遊感と独創性がある楽曲ですが、独りよがりになるほどでもない適度なキャッチーさもあり、この辺がかつてのニュー・クラシック・ソウル一派(死語?)とは多少違う10'sなテイストなんでしょうか。


 6月11日エントリー分。
 
 今週は大量7曲。10位は68ランクアップで入ってきたDJキャレド。メンツを集めてはくるけど自分は裏方に徹するという合コンでいう幹事役のような人です。毎度お馴染みリック・ロスと、ひな壇ラッパー ドレイクがメインのニュー・ロマンティック・ソウル路線(勝手に命名)です。リックの「Aston Martin Music」風味とドレイクの「Successful」風味を足すとこういうテイストになるんでしょうか。今までのキャレドのガツ飯路線とは明らかに違います。セールス初動は15.9万ダウンロードと注目度も高く、エアプレイもこの週45位と好調なんで、ラジオにうまく乗っかればロングヒットなパターンですね。11位と20位はアメアイ第10章の優勝者スコッティ・マクレリーと準優勝者ローレン・アレイナの記念シングルが、それぞれ17.1万ダウンロード、12.1万ダウンロード稼いでチャートイン。両者とも10代で、音楽性もカントリーという興味深い回になりましたね、シーズン10は。

紹介を飛ばしちゃいましたが、両者に挟まれるように18位にジャンプアップして入ってきたのはジェイソン・デイルーロ。Beluga Heights所属というだけでちょっと色モノ的でもあるんですが、すっかりこの人もエレクトロ以降なくくりで語っていい感じになってきましたね。90年代初頭のロビンS嬢のクラシックハウスヒット「Show Me Love」(93/#5)を元ネタに敷いたわかりやすいダンスナンバーになっています。33位と40位はグリー。両方ともオリジナルソング。「Light Up The World」はマックス・マーティンやシェルバックが制作したダンスナンバー、「Pretending」はバラード。これらの曲を収めたシーズン2 ラストのサントラとなる『vol.6』からは他にもう1曲シャリースがメインを務める「As Long As You're There」というオリジナルソングが収録されているようです。

ラスト36位はレディ・ガガ。99セントのAmzon発売mp3版43万枚含む今週111万枚売って初登場1位となったセカンド・フルアルバム『Born This Way』からの余波シングル。マット・ランジプロデュースで、ブライアン・メイがギター参加。かつ、メイを擁したクイーンの「We Will Rock You」のズンズンダンドラムを”公式”にサンプル。ということはこのサンプルのために金払っているんですか、太っ腹。もっとわかりやすくそのまま無断使用してる輩が一杯いたというのに(笑)。いやー、ただ確実に言えることは、彼女の今時点の音楽的嗜好があの時代を向いているというか、リスペクトしているというか、この辺は揺るぎないなぁ、と感じる楽曲でした。それが良かれ悪かれ。考えてみれば、今作は往年の名選手をバイプレーヤー的に起用した今の状態の彼女でしか許されない非常に豪華なアルバムといえるかもしれません。面白いのは、最近のコたちが一発売れると次は一番旬な制作陣/脇役で固めたがるのに反して真逆の温故知新的路線を取ったことでしょうね。これで3rdアルバムのイメージがますます見えなくなってきました。長くなりましたがこの辺で。
 
 6月18日エントリー分。
 
 今週は5曲。12位に入ってきたのはリル・ウェインの新曲。大人気のCarterシリーズの最新作『Carter IV』からのリードカットとなるようです。なんと今回はアコギをバックにしたスイートな歌物。これはロマンチックですねぇ。本人的には第2の「Lollipop」的な代表曲に育てたい意向もあるのか、遊びなしの結構本気な仕上がりで驚きます。27位は、ナッシュビル出身の4人組ポップバンド ホット・シェル・レイ。オール・アメリカン・リジェクツの駆け出しのころのような香りがしますね。最近のメインストリームラジオ局では、かつて00年代中盤までは花形だったコンサバ系ロックもちょっとプライオリティを下げられている模様。で、それに代わってこういった半分アイドルポップ要素が入ったポップパンク/エレポップ系ロックが一番使いやすいってことで重宝されている気がします。ちなみに彼らは09年にデビューアルバムを出していて、この曲は今年リリースしたEPからのシングルのようです。

29位はコールドプレイ。前作『Viva La Vida なんとか』で、従来のロックフィールドの枠を超え、ポップフィールド含めて一大センセーションを巻き起こしてしまっただけに、次の一手が非常に注目されるタイミングです。一度すごろくをアガったような形となってしまっただけに、これは「第2章」と見るべきか、それとも「まだ前作の延長線」と見るべきか、最低限秋頃に出る予定の新作アルバムを聴いてみるまでは答えは出しずらそうです。

38位は、安定感超抜群のザック・ブラウン・バンド。2ndアルバム『You Get What You Give』からの3曲目の40ヒット。まあ安直に言うと、「I'm Yours〜Hey Soul Sister〜Rhythm Of Love」の系譜で語られる「ピクニックポップ/お散歩ソングズ」路線。それにしてもトロピカルな音ですね。気分が乗りすぎたのか、終盤は口笛まで吹いちゃってます(笑)。ラスト40位は、最近狂い咲きのクリス・ブラウン。自身初のNo.1獲得となった4th『F.A.M.E.』からのシングル。なんと90'sリスナーには懐かしいSWVの「Right Here (Human Nature)」使い。まあ元々SWVのほうもマイケルの「Human Nature」をサンプルしているんですが、それを使ったSWVバージョンのほうをリズムトラックから、一部メロから余すことなくモチーフに使用して再構築した感じです。これも時代の流れですかね。


 6月25日エントリー分。
 
 今週は2曲。31位はケイティ・ペリー。バニラの香りのするアルバムから実に5曲目の40ヒット。前4シングルがすべてHOT100 No.1となっているだけに、本シングルもNo.1になるかといった点が注目されるところです(この原稿を書いている時点ではまだ未達)。この人の恐ろしいところは、今流行りのエレクトロポップスだけでなく、こういった80's路線のある意味オールディーズマナーなポップスも普通にヒットさせているところだと思います。また、レディガガは最新シングルで、Eストリートバンドの故クラレンス・クレモンスをサックスでフィーチャーしましたが、この曲でケイティは元タワー・オブ・パワーのレニー・ピケットをサックスで迎えています。気の早いメディアは、「ポップスにソロサックスブーム到来?」なんて騒いでいますが、この曲のPVにカメオ出演したケニーGあたりが復活して、現役大物ポップアーティストの曲で一花咲かせたりしたらそれこそ盛り上がるでしょうね。36位は、赤毛のヘイリー・ウィリアムス率いるパラモアの新曲。07年の「Misery Buisiness」の40デビューから数えて、「Decode」「The Only Exception」を経て、これで4曲目の40ヒットです。一時期は、本人たちの向かおうとしている方向性とヒットする楽曲が一致していないのでは?などといった声も聴かれましたが今回はどうでしょうか。映画『Transformers: Dark Of The Moon』へのサントラ提供曲です。
 
 


 


トップページへ戻る


文責: はまべ
copyright(c) by meantime 2011 all rights reserved.