Billboard Monthly Top40紹介
2011 3
月号


# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位
1 3/5

"Rolling In The Deep"
 Adele (XL)
1
2 3/5

"The Cave"
 Mumford & Sons (Gentleman Of The Road)
27
3 3/5

"E.T."
 Katy Perry feat. Kanye West (Capitol)
1
4 3/5

"Blow"
 Ke$ha (Kemosabe/RCA)
7
5 3/5

"Backseat"
 New Boyz feat. The Cataracs & Dev (Shotty)
26
6 3/12

"On The Floor"
 Jennifer Lopez feat. Pitbull (Island)
3
7 3/12

"All Of The Lights"
 Kanye West (Roc-A-Fella/Def Jam)
18
8 3/12

"Are You Gonna Kiss Me Or Not"
 Thompson Square (Stoney Creek)
32
9 3/19

"Till The World Ends"
 Britney Spears (Jive)
3
10 3/19

"Just Can't Get Enough"
 The Black Eyed Peas (Interscope)
3
11 3/19

"The Show Goes On"
 Lupe Fiasco (1st & 15th)
9
12 3/26

"Landslide"
 Glee Cast feat. Gwyneth Paltrow (20th Century Fox TV)
23
13 3/26

"Colder Weather"
 Zac Brown Band (Southern Ground/Atlantic)
29




 3月5日エントリー分。

 今週は5曲。26位に入ってきたのは、「Chasing Pavements」以来2曲目の40ヒットとなるUKの女性SSW アデル。2ndアルバム『21』からのシングル。本国UKでは発売初週2/5付で初登場1位を獲得した後、この文章を書いている3/19付でも7週目の1位を記録、全米でも初動で35.2万枚を売って1位となる本年度始まって以来のサプライズヒットになっています。「Rolling」は出だしから彼女の睨みを効かせるような声力に圧倒されますが、バックトラックもそれに呼応するかのように彼女のボーカルを力強く盛りたてます。それはあたかも力強い一人の指導者の弁舌を守り立てる演説に集まった大勢の聴衆の歓声かのようです。27位はマムフォード&サンズ。こちらも出自はUK、4人組のフォークロックバンドです。オルタナチャートでは昨年夏〜秋にかけ「Little Lion Man」がロングヒットの末チャートNo.1に輝き一部ロックファンの間では既に話題になっていましたが、このたびのグラミーパフォーマンスがウケて、収録アルバム『Sigh  No More』が全米で大ヒットとなるにつけ、ようやく世間的にも認知された形です。この曲は「Little Lion Man」に比べると「角」がとれたというか、穏やかで取っつきやすそうな曲調。バンジョー早弾きと、後半どんどん力を増していくマイケル・スタイプのような説得力あるボーカルに耳を奪われます。

 28位は、ケイティ・ペリー。あのアルバムからまさかの「E.T.」をシングルカット。これは読めませんでした。一応製作がDr.ルーク+マックス・マーティンブランド(with ルークの弟子Ammo)なんで、そういう意味では「硬いところ」ではありますが、今回は売れ線4つ打ちダンスポップでも、甘酸っぱ系ミディアムでもございません。ズンズンズン・ドン!と重ためな「We Will Rock You」風ビートが全体を支配するどストレートなロック風ナンバー。シングルカット用に、カニエのラップも特典で付けてみました的なこの余裕。iTunesでは今のところNo.1になっていますが、HOT100では果たして4曲連続のNo.1達成となるのでしょうか。32位は、ケシャ。EP『Cannibal』からの「We R Who We R」に続く2ndカット。製作はDr.ルーク、マックス・マーティン、ベニー・ブランコの豪華3ブランド共演です。この3ブランド共演布陣の過去のヒットでは他にケイティの「California Gurls」「Teenage Dream」があります。「We R Who We R」の時もそう感じましたが、サビ部分で上から懐の深いシンセかうねるように被さるからか、楽曲のドラマティック感が従来より半端なく増したような印象です。37位はニュー・ボーイズの新曲「Backseat」。忘れた人のために言っておくと、ニュー・ボーイズは09年にデビューして既に「You're A Jerk」「Tie Me Down」が40ヒットしているガキんちょ二人のヒップホップデュオ。今回は、プロデュースThe Cataracs、ゲストに女vo.Devということで、ファーイースト「Like A G6」で当てたプロダクションがそのまんま手がけた卑怯くさいバックアップで華々しくトップ40帰還です。


 3月12日エントリー分。
 
 今週は3曲。初動19万ダウンロードで9位に入ってきたのは、新規アメアイ審査員となったばかりのジェニファー・ロペス。まさか10'sに入って、”あの辺”のラテン人脈で、「エンリケ」と「ジェニロペ」が生き返るとは。「この超難問」を正解した人は正直手をあげてほしいくらい(笑)。いやー、そのツートップはないでしょう(←もちろん褒め言葉ですよ!)。だから素敵なんだけど。で、使ってるネタがカオマのランバダで、この辺がお笑い的に裏切らないです。宴会で盛り上がるべき時間に、期待していた人がさらっと期待どおりのネタで笑いをかっさらっていく、みたいな。これ以上この曲を褒めすぎてもアレなんで、続きはWebで。31位はカニエ・ウエスト。メディア大絶賛アルバム『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』からの「Power」「Runaway」「Monster」に続く4曲目の40ヒット。ほう、そう来たかという感じのシングルカットですね。打楽器系が激しいアグレッシヴな曲、クレジットされていませんが、サビ歌のほとんどはリアーナが歌ってます。また各人がどこのパートを担当しているのか私には一切わかりませんでしたが、アルバムライナーのこの曲の「Additional Vocals」のクレジット見る限り、他に、Kid Cudi、The-Dream、Charlie Wilson、John Legend、La Roux、Alicia Keys、Elton John、Fergie、Drakeが参加しているようです。40位は、カントリー新人男女デュオ トンプソン・スクエア。夫婦で活動しているようです。今年発売されたセルフタイトルのメジャーデビューアルバムから、この曲が初の40ヒット。どっちもボーカルを取れる男女デュオというだけで、ジャンル関係なしに、ロクセットを思い出してしまってゾクゾクするんですが(笑)、この曲は夫のほうがボーカルで主導権を握っています。アルバムをiTunesで視聴する限り、妻が主導権を握っている曲もありますが、だいたい二人仲睦まじく一緒にハモってる感じですね。ありそうでなかった夫婦カントリーデュオ。今後どのくらい注目されるんでしょうか。


 
 3月19日エントリー分。
 
 今週は3曲。20位はブリトニー。3/25発売予定の新作『Femme Fatale』からの2ndリードカット。「Hold It Against Me」がダブステップまで使ってちょっと前衛すぎたことに気を使ったのか、帳尻を合わせるかのような本曲を引っさげて来ました。同じエレクトロポップでも、この曲ではサビでわかりやすいスキャットを入れており、イベントでかけるにしても、ラジオでかけるにしても、むしろこっちのほうが使いやすい気がします。そういうところも配慮したと思われる楽曲です。プロダクションは前作「Hold〜」と同じ、Dr.ルーク+マックス・マーティン+ビルボさんトリオなんですけどね。38位はBEP。早くも「もしや失敗?」という空気も漂っていたアルバムから、この曲がまさかの大ヒットの様相を呈しています。で、アルバム14曲目とかなり終盤に控えめに収録されていますが、このアルバムのコンセプトを一番よく表した曲と言えなくもないかもしれません。「どこか古くて懐かしいほっこり系懐メロ風メロディーに、エレクトロな要素を楽曲にトッピング」、これが大筋このアルバムで彼らがやりたかったことだと思います。そういう意味だと、本作は彼らにとって、カニエでいう『808なんとか』くらいに意欲作と認めてあげるべきなのかも。まあそうは問屋が卸すかどうか次第で。39位は、ある意味文系ラッパー、ルペ・フィアスコ。06年にデビューして、チャート的には、07年の「Super Star」に次いで、この曲が2曲目の40ヒットです。元々デビュー時点から、アルバム1枚につき1曲は奇抜なネタチョイス(1stだとI Monster「Daydream」使い、2ndだとUnkle「Chemistry」使い)をする人でしたが、今回は00年代を代表するインディーズバンド モデスト・マウスの人気曲「Float On」(モダロクNo.1ヒット)をさらっと、サビの替え歌&ギターリフで使っています。


 3月26日エントリー分。
 
 今週は2曲。23位はGlee。今回は、10年くらい前にディクシー・チックスがカバーしたフリートウッドマックのあの名曲に挑戦。ハモリの感じからなんから、オリジナルというよりも、ディクシー版のカバーとみるべきなんでしょうね。ラスト38位は、ザック・ブラウン・バンド。昨今はカントリー大御所でも続々40ヒット戦線から離脱していく中、この人たちは余裕で常連的立ち位置をキープです。アルバム『You Get What You Give』からの2ndカットは、どっしりと腰の据わったバラードとなりました。
 
 



 
 


 


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文責: はまべ
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