Billboard Monthly Top40紹介
2010 11
月号


# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位
1 11/6

"Mean"
 Taylor Swift (Big Machine)
11
2 11/6

"Loca"
 Shakira feat. El Cata or Dizzee Rascal (Epic/Sony Music Latin)
32
3 11/6

"As She's Walking Away"
 Zac Brown Band feat. Alan Jackson (Southern Ground/Atlantic)
32
4 11/13

"We R Who We R"
 Ke$ha (Kemosabe/RCA)
1
5 11/13

"Whip My Hair"
 Willow (Roc Nation)
11
6 11/13

"Sparks Fly"
 Taylor Swift (Big Machine)
17
7 11/13

"Monster"
 Kanye West feat. Jay-Z, Rick Ross, Bon Iver & Nicki Minaj (Roc-A-Fella/Def Jam)
18
8 11/13

"Innocent"
 Taylor Swift (Big Machine)
27
9 11/13

"Firework"
 Katy Perry (Capitol)
1
10 11/13

"Yeah 3X"
 Chris Brown (Jive)
15
11 11/20

"What's My Name ?"
 Rihanna feat. Drake (SRP/Def Jam)
1
12 11/20

"Felt Good On My Lips"
 Tim McGraw (Curb)
26
13 11/20

"Black And Yellow"
 Wiz Khalifa (Rostrum)
1
14 11/20

"Right Thru Me"
 Nicki Minaj (Young Money/Cash Money)
26
15 11/20

"Grenade"
 Bruno Mars (Elektra)
1
16 11/20

"Aston Martin Music"
 Rick Ross feat. Drake & Chrisette Michele (Maybach/Slip-N-Slide/Def Jam)
30
17 11/20

"Hey Baby (Drop It To The Floor)"
 Pitbull feat. T-Pain (Mr.305/Polo Grounds/J)
7
18 11/27

"Teenage Dream"
 Glee Cast (20th Century Fox TV)
8
19 11/27

"The Time (Dirty Bit)"
 The Black Eyed Peas (Interscope)
4
20 11/27

"Start Me Up / Livin' On A Prayer"
 Glee Cast (20th Century Fox TV)
31
21 11/27

"Stereo Love"
 Edward Maya & Vika Jigulina (Ultra)
16
22 11/27

"Stop! In The Name Of Love / Free Your Mind"
 
Glee Cast (20th Century Fox TV)
38




 11月6日エントリー分。

 今週は3曲。まず11位は、アルバム『Speak Now』から、「Speak Now」に続く販促用シングル「Mean」。確かアルバム発売前のカウントダウンシングルとしてiTunesで売られていました。初動は、「Speak Now」が21.7万ダウンロード、「Mean」が16.3万ダウンロードらしいです。しかしよく売れますな。ぱっと見のタイトルが公式ラジオ用カット「Mine」と紛らわしいのが傷いところです。32位は、お祭り女 シャキーラ。この曲は、10月に出た新作『Sale el Sol』からの1stシングルカットで、オーソドックスな粘っこいラテン系ナンバーです。時々見られるBillboardの 「Or 表記」ですが、スパニッシュバージョンが ドミニカンラッパーのエル・カタ、イングリッシュバージョンがUKの人気ラッパー ディジー・ラスカルをフィーチャーしてます。一応2つのバージョンが存在して、ともにラジオでかかっているよ、ということで並列表記なんでしょう。ディジー・ラスカルにとっては初のUS40ヒットということで、おめでたいです。ラスト39位は、デビュー作が売れに売れたザック・ブラウン・バンドで、新作『You Get What You Give』からのリードカット。アラン・ジャクソンとのデュエットですが、ツインボーカルになるところがかなり気持良い感じです。軽やかに、テンポもよく、ちょっとこれは新境地じゃないでしょうか。カントリーというか、もはや70'sポップスのような肌ざわり。


 11月13日エントリー分。
 
 今週は7曲。初動28万ダウンロードを売りさばいて初登場1位となったのはケシャ。よく考えたらデビューアルバム『Animal』は、今年頭に発売されたばかりなんですが、早速9曲入りEP『Cannibal』を11/19にリリースです。この曲はそのEPからのリードカットで、いつものケシャっぽいアップナンバーに仕上がってます。この人の、Aメロだけ抑揚ない歌(ラップではない)になるスタイルは彼女ならではのものですよね。過去にはレディガガやアッシャーもやっている商法ですが、デビュー盤『Animal』と新作EP『Cannibal』を抱き合わせた2枚組も出回っています。

11位は、俳優/ラッパー ウィル・スミスの実娘、ウィロウのデビューヒット。2000年10月31日生まれで、なんと若干10歳。これが最年少40ヒット記録?曲のほうは、バックで「I Whip My Hair Back And Forth...」が延々と呪文のように流れる、リルウェインの「A Milli」スタイルのアップです。難しいメロもさらっと歌いこなしてるし、最近の若い子はすごいですね。ボーカルの感触は、みんなが言ってるように確かにリアーナっぽいです。

17位「Sparks Fly」と27位「Innocent」は、テイラー・スイフトの新作『Speak Now』からの曲。この週はアルバム発売週なんですが、その爆発的なダウンロードセールスにあやかって、1曲単体としても40ヒットするだけのダウンロード数を稼いじゃいましたパターンの40ヒットです。こういうのは厳密には「販促シングル」とは名称を分けてくくったほうがいいですよね。ちなみに、初動104.7万枚を売り上げたアルバム『Speak Now』から、この週HOT100に入った単曲としては他に、「The Story Of Us」(41位)、「Dear John」(54位)、「Better Than Revenge」(56位)、「Haunted」(63位)、「Last Kiss」(71位)、「Enchanted」(75位)、「Never Glow Up」(84位)、「Long Live」(85位)があります。って結局これでアルバムに含まれる全14曲のHOT100ヒットコンプリートを果たしたわけですが。おそらくこれは前代未聞。オアシスが『Morning Glory』から全部シングル切ってやるとか言ってた頃が懐かしいですな。この子は、シングル切らなくても、全部HOT100ヒットになっちゃいました。

18位は、カニエ・ウエスト。11/22に発売されるアルバム『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』からの、「Power」「Runaway」に続く3曲目のシングル。前2作に比べると、遊びの余地は少ないヒップホップステーション向けっぽい曲。尺は6分とかなり長めで、その中で、リック・ロス→カニエ→ジェイZ→ニッキ・ミナージュが、マイクを繋いでいきます。ちなみに最初と最後でエフェクト付きで渋いボーカルを聴かせているのは、ボン・イヴェールという男性ソロアクト。もともとバンドで演っていたようですが今では実質一人で活動しているようです。カニエがアルバムでチョイスした無名に近いアーティストは、だいたい後々売れるのでこの人も要注目です。

29位は、ケイティ・ペリー。アルバム『Teenage Dream』からの第3弾シングル。うーん、前作「Teenage Dream」はサビメロが「You Get What You Give」(New Radicals)っぽかったんですが、今度はイントロからバックで敷いてるリフが「You Get What You Give」です。どんだけ「You Get What You Give」におんぶに抱っこだよ・・・って思いません(笑)?まあそれは良しとして、猛烈に明るく、最高に前向きなアゲアゲアップを3rdシングルに持ってきました。まだまだアルバムの底力はあると思います。最近人気上昇中のフランスのエレクトロ系プロデューサー サンディ・ヴィーとスターゲイトとの共作。ラスト33位はクリス・ブラウン。アッシャーだけでなく彼も4つ打ちユーロ系ダンスナンバーを放ってきました。BPMは130。4つ打ちはもはや完全に業界標準ですね。ちなみにこの曲、UKで人気のDJ カルヴァン・ハリスに、「俺の大ヒット曲『I'm Not Alone』パクってね?」と、やいやい言われています。まあ聴き比べても確かに、「I'm Not Alone」の一番キモのシンセリフをちょっとメジャーっぽくしただけで、音はそのまんまですね。といったわけで、検証動画がYoutubeではゴロゴロ上がってます(笑)。まあこういう材料も追い風になって、一緒にエレクトロシーンを盛り上げてくれれば、私的にはそれでOK牧場なんですが。
 
 11月20日エントリー分。
 
 今週も7曲。大量エントリーが続きますね。さすが10's。
60位から一気に1位に入ってきたのはリアーナ。11/12に発売された5枚目のアルバム『Loud』からの「Only Girl (In The World)」に続く2ndシングル。2ndシングルのくせに1stシングルより先に1位になるという面白い記録も誕生しました(その後「Only Girl」も12/4付でNo.1)。「Only Girl」は流行りの4つ打ちハウスナンバーですが、こっちの曲はどっぷりドレイク色な4次元トラック。バックの音がぽよんぽよんしてて、こういうのも一種のドラッグミュージックなんじゃないかと思ったり。26位は久々のマグロウ兄さん。実に07年の「Last Dollar(Fly Away)」以来の40カムバックです。いい意味でアクが抜けた感じ。29位は、ウィズ・カリファなるピッツバーグ出身の23歳の新人ラッパー。これが初40ヒット。ほう、ペンシルベニア州ですか。ビバ東海岸!なんでもご当地ソングらしいです。黒+黄はピッツバーグの公式カラーとか。日本だと思いっきりタイガースカラーですが。31位は、ニッキ・ミナージュ。今一番旬な女性ラッパー。なんとなくビジュアルでアジアな香りがすると思ってたら、インド系の血も混じってたんですね。デビューアルバム『Pink Friday』はようやく11/19に発売されました。この曲「Right Thru Me」は、アルバムからの「Your Love」「Check It Out」に続く3曲目の40ヒットです。なんとなく歌モノでも通用しそうなミディアムポップストラックにそのまま歌じゃなくてラップを乗っけたような感じですね。アルバム買って聴きこんでいますが、ものすごーくポップです。つけいる隙がないくらいのポップ濃度。最近はヒップホップでも、「ポップじゃなければ全部邪道」みたいな空気ですよね、なんとなく。この逆差別的な空気感はいつまで続くのか。

 36位は、ブルーノ・マース君。アルバム『Doo-Wops & Hooligans』の1曲目を飾るナンバーです。こういうちょっと影のある男くさい曲も似合いますね。12月の風が冷たく感じられる寒空の中、コートに身を包み、町から町を転々・・・みたいな。妄想が止まらなくなるほど情感豊かな曲です(笑)。アルバムは外注発注一切なしの全曲彼制作曲のオンパレードなんで、ブルーノ節を心ゆくまで堪能したい方はぜひアルバムでどうぞ。37位は、”ボス”こと、リック・ロス。フロリダの巨漢ラッパーです。風貌はまさにボス。テフロン・ドンです。Wikipediaの写真は指名手配の写真かと思っちゃいました(失礼)。ボスは、DJキャレドの曲ではよく客演してるんですが(「We Takin' Over」「I'm So Hood」「Out Here Gridin'」「All I Do Is Win」)、意外と自身メインの40ヒットは少なく、この曲が08年の「The Boss」に続く2曲目の40ヒット。ドレイク+クリセット・ミシェルという雰囲気重視派には堪らない客演にして、しかも「この音」です。タイトルも「Aston Martin Music」で、どうだと言わんばかりです(笑)。極上のワインでも飲みながらどうぞ。ラスト39位は、ピットブル。すっかりハウス畑のラッパー(変な表現・・)が板についちゃいましたが、今回も期待を裏切らずクラブサウンドです。最近スターゲイトと組んでリアーナの「Only Girl (In The World)」やらケイティペリー「Firework」など大ヒットを連発しているフランスのサンディー・ヴィーがプロデュースしています。このサンディー・ヴィーって人、第2のデビッド・ゲッタ化懸念が早くも持たれるところですが、はたして今後どうなるんでしょうか。


 11月27日エントリー分。
 
 今週は5曲。うち3曲はGlee。

まず8位は、ケイティ・ペリーのカバー。男だらけの「Teenage Dream」大会。31位はGlee久々のマッシュアップ物で、ストーンズの「Start Me Up」(81/2)と、ボンジョヴィ「Livin' On A Prayer」(87/1)の抱き合わせ。ベーストラックはほとんどボンジョヴィのほうです。しかし、ソングライターの欄に「M.Jagger,K.Richards,J.Bon Jovi,D.Child,R.Sambora」と並ぶと圧巻ですね(笑)。なんともバチ当たりな。38位のほうもマッシュアップ物。こっちは、スプリームス「Stop! In The Name Of Love」(65/1)とアン・ボーグ「Free Your Mind」(92/8)の抱き合わせ。2曲が目まぐるしく入れ替わるメドレーソング的な感じです。しかし、なんとなく同じ香りするよなぁ・・と昔から個人的に思っていたスプリームス と アン・ボーグを抱き合わせたそのチョイスにはちょっと拍手を送りたいところです。ちなみに、オリジナルは男vo.の前者「Start/Livin」が女性チームで、後者「Stop/Free」が男性チームってあべこべになってるのも面白いですが、よく考えたら、「Start」「Stop」でテーマ的に対にしてるあたりも色々考えてるなぁ、とか思いますね。でもそんなことでは騙されませんが(笑)。

 では、Glee以外の2曲。

12位はBEPの新曲「The Time」。まさかのビル・メドレー&ジェニファー・ウォ−ンズ「(I've Had)The Time Of My Life (From "Dirty Dancing")」(87/1)使い。歌部分だけ懐メロ使っといて、ラップ部分でトラックが手のひら返してフィジェットハウス調になるのが面白いです。なんだよこれ(笑)。一応今回のBEPのアルバムテーマは「過去+未来=現在」らしいんで、目指しているのは”こういった音”なんでしょう。これで次作ばりばりに「全編アコースティック」とか「全編プログレ」アルバムだったらBEPは神かも。

次37位は、ルーマニア出身のDJ エドワード・マヤが、ヴィカ・ジグリナなるロシアのシンガーをフィーチャーした、東欧ラテンハウス的な魅惑のナンバー「Stereo Love」。ダンスナンバー続きですみません(笑)。2009年暮れから2010年春くらいにかけて、ヨーロッパ各国で大ヒットしたこの曲がついに全米にも伝染です。なかなかトップ40ヒットでアコーディオンの音って聴けないですよね。斬新。

 
 



 
 


 


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文責: はまべ
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