Billboard Monthly Top40紹介
2010 8
月号


# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位
1 8/7

"Teenage Dream"
 Katy Perry (Capitol)
1
2 8/7

"Magic"
 B.o.B. feat. Rivers Cuomo (Rebel Rock/Grand Hustle)
10
3 8/7

"Smile"
 Uncle Kracker (Top Dog)
31
4 8/7

"Secrets"
 OneRepublic (Mosley)
21
5 8/7

"Pretty Boy Swag"
 Soulja Boy Tell'em (Colli Park)
34
6 8/14

"Stuck Like Glue"
 Sugarland (Mercury Nashville)
17
7 8/14

"Club Can't Handle Me"
 Flo Rida feat. David Guetta (Poe Boy)
9
8 8/14

"Just The Way You Are"
 Bruno Mars (Elektra)
1
9 8/14

"Teach Me How To Dougie"
 Cali Swag District (Capitol)
28
10 8/21

"Mine"
 Taylor Swift (Big Machine)
3
11 8/21

"The Boys Of Fall"
 Kenny Chesney (BNA)
18
12 8/21

"Take It Off"
 Ke$ha (Kemosabe/RCA)
8
13 8/21

"The Catalyst"
 Linkin Park (Warner Bros.)
27
14 8/28

"Bottoms Up"
 Trey Songz feat. Nicki Minaj (Songbook)
6
15 8/28

"All About Tonight"
 Blake Shelton (Reprise (Nashville))
37
16 8/28

"Deuces"
 Chris Brown feat. Tyga & Kevin McCall (Jive)
14




 8月7日エントリー分。

 今週は5曲。20位はケイティ・ペリー。「California Gurls」1曲で、早くも10's女vo.レースを頭一歩抜き出した感があります。こういうのがデッケイド終わったころには最終的にPink!化してたりするんで侮れないですね。この曲は、静と動を見事に使い分けてて単なるミディアム・ナンバーに仕上がっていないところが面白いです。ただ、サビはなんとなくニュー・ラディカルズの「You Get What You Give」。27位は、同じく10'sを支える一人となるか期待されている、ヒップホップ新世代のB.o.B.。どうもヒップホップ人脈より、ロック/ポップスフィールドの人とつるみたがっている気がするんですが、この曲ではついに今やメインストリームの業界標準 Dr.ルークプロデュースで、曲制作とサビ歌でウィーザーのリヴァース・クオモまで担ぎ出してきました。澱みのない夏向きなPカンナンバー。アルバムにはまだ、ヴァンパイア・ウィクーエンドネタの曲までありますぜ、旦那。おそるべしB.o.B.ワールド。次、33位は忘れた頃にヒットを出す、アンクル・クラッカー。メジャー初ヒットが01年の「Follow Me」なんでこの人は細く長くですね。デビュー時はミクスチャーロックで、その後カントリーに傾倒したり、と流れ的にはかつての兄貴分キッド・ロックと同じような音楽人生を歩んでます。「Smile」は昨年後半ダウンロード中心で演歌並にチャート中盤に居座ってたんですが、なぜか今週通算25週目でリエントリーカムバックして40入り。あえて音の悪いAMラジオでアナログに聴きたい感じです。35位は帰ってきたワン・リパブリック。2ndアルバム『Waking Up』からは、「All The Right Moves」に続く2曲目の40ヒット。ライアン・テダーは今までいろんな女性ボーカルに美メロバラードを提供してきましたが、自分たちのバンドではこういった曲はやってませんでした。が、ここにきてこの曲です。セルフカバーっぽくていいですね、こういうの。たぶん叩かれますが、僕は応援します。ラスト39位はソルジャー・ボーイ。「Crank That」のヒットがはるか昔のようで、曲のほうも風前の灯みたいな感じですが、まだ頑張ってます。ちなみに「Swag」は生きざまとかその人のやり方(スタイル)みたいな意味のスラング。I love his swagで、「あいつかっこいいなぁ」みたいな感じになるのかな。たぶん。



 8月14日エントリー分。
 
 今週は4曲。20位はシュガーランド。最近ではレディ・アンテベラムの台頭ですっかりかすんだ感がありますが、少なくとも00年代中盤は彼女たちの黄金時代でした。女vo.ジェニファー・ネトルズと、彼女をサポートする裏方ちっくな男性メンバー クリスチャン・ブッシュによるカントリー・デュオ。今回トップ40に飛び込んできたのは、10月に発売が予定されている通算5枚目のアルバムからのリードカット「Stuck Like Glue」。最近はどんどん楽曲の自由度が高くなってるような気がするのですが、今回の曲は2分30秒以降なぜかネトルズのボーカルが急にラガチャント風になるなど、”ユルさ”がいい方向に作用したかなり面白い仕上がりになってます。こんな脱力カントリー聴いたことない。33位はフロー・ライダー。「Low」から3年、「Right Round」からはまだ1年しか経っていませんが、時代の流れは速いもんで、彼の状況もなんとなく・・(以下自粛。想像に任せます)。そんな思いもあってこの曲を聴くと最終回のエンドロールが脳裏に浮かび思わず涙が出そうになるんですが、まだまだ一線で頑張ってほしいところです。なーんて。この曲は今作で3作目になるダンスミュージカル映画『Step Up 3D』の挿入歌。フランスのセレブDJ デビッド・ゲッタさん制作による哀愁ダンスポップ。ゲッタさんも着々と全米での実績を積み重ねてきてますね。

36位は新世代美メロ王子 ブルーノ・マース。自身がプロデューサー スミージントンズとして制作しボーカルでも華を添えた例のB.o.B.「Nothin On You」やトラヴィ・マッコイ「Billionaire」の一連の大ヒットを経て、ついにソロ名義でチャートに殴りこみです。まあそれこそ、歌うわ、弾くわ、作るわ、提供するわ、で最強なんですが、よく考えたらニーヨ、ライアン・テダー、ジャスティン・ティンバーレイク、ピンク、ケイティ・ペリー、ケヴィン・ルドルフなど、気づけばマルチな人材もどんどん増えつつあり、そんな中でもハイレベルな戦いを繰り広げないといけないのが厳しいところですね。この曲は、疾走感と優しさが同居した未来の子供たちに贈っちゃうような輝かしいポジティブポップス(←なんだそりゃ。でも第一印象全部ぶちこむとそうなんだもん)。「Nothin On You」のプロダクションに続き、バックで鳴ってる”暖かな陽光に包まれた的”な音色のエレピが要めです。最後37位は、ここでようやく真打ちヒップホップ登場。「California Gurls」の大ヒットで何かと盛り上がってる西海岸はカイリフォルニアから4人組 カリ・スワッグ・ディストリクト。ソルジャー・ボーイニュー・ボーイズみたいに、ストリートダンス人気から火がついた系統でしょうか。しかしこんな分野の曲でさえ、一時期に比べればだいぶ音がポップになってますね。なんというか音がもっさりしてなくて、キレがあってシャープです。B.o.B.やバウワウ、デュプリなどが参加した公式リミックスもあるので好きな人はどうぞ。・・・しかし今週はハイレベルですな。思わず文字量増えた(笑)。
 8月21日エントリー分。
 
 今週は4曲。
3位初登場はテイラー・スイフトの新曲。10/25に発売予定の3rdアルバムからの超先行カット。「Love Story」や「You Belong With Me」に比べると地味な気もしますが、耳が慣れてくるとまた印象が変わるかもしれません。テイラーが所属するインディレーベルBig Machineは彼女のビッグヒットで相当ウハウハでしょうが、この夏ラスカル・フラッツもBig Machineに移籍して、もはやNo.1カントリーレーベルな様相です。次、18位はケニチェズ。すごい久々に40入りした気がしますが、実は09年にしっかりと「Out Last Night」「I'm Alive」(デブマとのデュエット)が40ヒットになってます。今回のシングルは9/28に出る新作『Hemingway's Whiskey』からのリードカット。初秋を迎える時期にぴったりのスローナンバーですが、タイトルはずばり、「The Boys Of Summer」の秋版ですかね。

27位はケシャ。これでデビュー盤から「TiK ToK」(1位)、「Blah Blah Blah」(7位)、「Your Love Is My Drug」(4位)に続く4曲目の40ヒット。今までのシングルで一番ダイトかつクラブ寄りなダンスナンバー。このサビでメロが拝借されてる曲、昔、スピン・ドクターズ「Cleopatra's Cat」(中盤と終盤で封入されるギターフレーズ)や、フィオナ・アップル「Criminal」(ラスト4分で封入されるフレーズ)などでも聴いたあのフレーズ、元曲なんだったっけかなぁ?ってずっとわからかったんですが調べつくしてやっと判明。「The Streets of Cairo, or The Poor Little Country Maid」っていうアメリカで親しまれた民謡(子供向け?)なんですね。ネタ元わかって超すっきり。ちなみにケシャはメロだけでなくこの曲の歌詞もちょっとパロって引用してます。

ラスト35位は、貫禄というか、すでに落ち着いた雰囲気さえ漂わせ始めているリンキンパークの新曲。前作に引き続き新作も巨匠リック・ルービンとバンド内のブレーン マイク・シノダががっちりタッグを組んで制作指揮をとっています。アルバムは9/10発売。そこからのリードカットとなる「The Catalyst」は、エレクトロというよりもインダストリアルに近い触感のノイジーな作風。レディヘの「Nude」みたいに、Youtubeでリミックスコンテストが開催されていたみたいです。確かにリミックスし甲斐のある音。



 8月28日エントリー分。
 
 今週は3曲。
22位は男性R&Bボーカリスト トレイ・ソングズ。07年のJ-R&B風「Can't Help But Wait」、09年の清涼系エロダンスナンバー「Say Aah」に続き、これで3曲目の40ヒット。なんとなく00年代終盤のR.ケリー風で野暮ったい雰囲気もありますが、客演のニッキ・ミナージュのラップがいつになくロリロリな感じで彼女のパートは要注目です。37位はカントリー男vo. ブレイク・シェルトンで、イントロからカントリー汁満載なアップナンバー。最後39位はクリス・ブラウン。リアーナとの1件も響いたのか、昨年リリースした『Graffiti』は全米で50万枚も売れず商業的な失敗感は否めません。この曲「Deuces」は、その『Graffiti』からのニューシングルではなく、5月にヤングマネーのティガとの共同名義で出したミックスCDからのカット。哀愁漂うしっとりした大人向けR&Bなんですが、ちょっとインド・中東色もあり中々斬新な音です。R&Bチャートでは早々とビッグヒット。しかし、最近はR&BチャートがHOT100と大分かい離してきましたね。最新9/4付けでは、1位アッシャー「There Goes My Baby」、2位はこのクリス・ブラウンの曲、3位がアリシャ・キーズの「Un-Thinkable」と、何とも邪念なしのストイックなチャートになってます。まあこれが本来のR&Bチャートのあるべき姿なんですが。



 
 


 


トップページへ戻る


文責: はまべ
copyright(c) by meantime 2010 all rights reserved.