Billboard Monthly Top40紹介
2010 7
月号


# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位
1 7/3

"Somebody To Love"
 Justin Bieber (SchoolBoy/Raymond Braun/Island)
15
2 7/3

"Pray For You"
 Jaron And The Long Road To Love (Jaronwood/Universal Republic)
34
3 7/3

"Waka Waka (This Time For Africa)"
 Shakira feat. Freshlyground (Epic/Sony Music Latin)
38
4 7/10

"Love The Way You Lie"
 Eminem feat. Rihanna (Web/Shady/Aftermath)
1
5 7/10

"No Love"
 Eminem feat. Lil Wayne (Web/Shady/Aftermath)
23
6 7/10

"Round & Round"
 Selena Gomez & The Scene (Hollywood)
24
7 7/10

"There Goes My Baby"
 Usher (LaFace)
25
8 7/17

"Power"
 Kanye West feat. Dwele (Roc-A-Fella/Def Jam)
22
9 7/17

"Lover, Lover"
 Jerrod Niemann (Sea Gayle)
29
10 7/17

"Free"
 Zac Brown Band (Home Grown/Atlantic)
34
11 7/17

"Rain Is A Good Thing"
 Luke Bryan (Capitol Nashville)
37
12 7/24

"Gettin' Over You"
 David Guetta & Chris Willis feat. Fergie & LMFAO (Gum/Astralwerks)
31
13 7/31

"DJ Got Us Fallin' In Love"
 Usher feat. Pitbull (LaFace)
4
14 7/31

"Misery"
 Maroon 5 (A&M/Octone)
17
15 7/31

"Jar Of Hearts"
 Christina Perri (Ms. Perri Lane)
34
16 7/31

"The Only Exception"
 Paramore (Fueled By Ramen/Atlantic)
24




 7月3日エントリー分。

 
今週は3曲。33位に入ってきたのは、ビーバー。『My World 2.0』からの「Baby」に続く公式2ndカット。何でもいわくつきの曲らしく、早い話がアッシャー『Raymond v. Raymond』のボツ曲だそう。というわけでオリジナルのアッシャーもコーラスで薄ーく参加しており、大々的にアッシャーが参加したリミックスバージョンもiTunesストアで売られています。Billboardが今年注目するR&B/Hip Hop系クリエーターの1組として挙げた黒人・白人・アジア人の3人からなるザ・ステレオタイプスのプロデュースによるアップテンポなエレクトロR&B。彼らがプロデュースしたダニティ・ケインの「Damaged」に比較的似た雰囲気。37位は・・・おー懐かしい。。■山雅治がぱくったことでも有名な「Crazy For This Girl 」1曲で消えてしまった00's初頭の懐かしの一発屋エヴァン・アンド・ジャロン
の片割れジャロンによるソロプロジェクト。その名もジャロンと愛への遠い道のり(笑)。ポップシンガーが約10年たってカントリーで復活する流れは、フーティのダリアスなどもそうですが、まあ失敗の少ない既定路線ということなんでしょうか。彼自身が設立したレーベル"Jaronwood"からのリリースらしいので、その辺ちょっと本気かもしれません。それにしてもこのアルバムジャケ何かに似てると思ったら犬のパグですよね。ラスト38位は、なぜかワールドカップと縁が深いシャキーラの新曲。2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会公式ソング。そういや4年前にも、ドイツ大会の決勝戦前で「Hips Don't Life」をパフォーマンスしてました。この曲は、ヴァンパイア・ウィークエンドっぽいトロピカルな音色のギターと、相変わらず空耳満載な歌詞が特徴的なラテンダンスポップ。ちなみにゲスト参加のフレッシュリーグラウンドは地元南アフリカで活動するフュージョンバンド。我々チャートファンにとって南アフリカ出身アーティストといえば、デイブ・マシューズかシーザーですよねぇ。まあシャッキーとのコラボはジャンル的に無理か。。

 7月10日エントリー分。
 
 今週は4曲。まず2位と23位に入ってきたのは、エミネム。昨年リリースした復活作『Relapse』からわずか1年のインターヴァルで新作『Recovery』をドロップしてきました。初動で74.1万枚を売り上げたアルバム『Recovery』と同じ週にトップ40入りを果たしたのがこの2曲。今回のアルバムは外部の血(外部プロデューサや、売れ線の客演シンガー)をどどっと投入している点が今までとの違いであり、キモとなる点でしょうか。まあ賛否両論あるでしょうが、エミネムにとってはデビュー12年目にして「最初で最後かつ最大の冒険」なのかもしれません。前者「Love The Way You Lie」は恋人との行き過ぎた愛増劇(”愛憎”ではない)を描いた歌詞が超怖いと評判の曲。歌詞を紐解けば、「客演がリアーナであること」にすら意味があるように思えて、倍怖いです。プロデュースを担当したのは、B.o.B.の「Airplanes」で当てたロンドンの若手ヒップホッププロデューサー、アレックス・ダ・キッド。今回のヒットで今後彼のプロデュース作が一段と増えそうですね。いっぽう後者の「No Love」は、こっちも外部制作陣となるジャスト・ブレイズが手がけたフューチャリスティック エレクトロヒップホップ。ジェイZの『Blueprint』以降この人には個人的に”サンプリングアート貢献大賞”の称号を与えてあげたいくらいサンプリング芸術面で高く評価しているんですが、今回も93年のハダウェイの懐かしのユーロダンスヒット「What Is Love」(93/11)を奇麗に再構築してます。

 次、24位はディズニーチャネルが誇るティーンズセレブ、セレナ・ゴメス率いるセレナ・ゴメス&ザ・シーン(一応バンド形態)の新曲「Round & Round」。最近主流のエレクトロポップなんですが、イントロから鳴りまくる「なんちゃってフラッシュダンスみたいなギターリフ」が曲に過度な重厚感を与えていて面白いです(笑)。プロデュースは、本人もアーティストとして活躍しているキャッシュ・マネー発の白人SSW ケヴィン・ルドルフ。なぜか作曲にはあの懐かしのフィーフィー・ドブソンも参加。このごった煮感が 10's的 なんですかね?!もう最近は何が正解なのかさっぱりわかりません(苦笑)。一方その都会の喧騒を離れるかのごとくミッド90'sマナーなスロウジャムを送り込んできたのは、いまだに律儀にLaFaceに所属するアッシャー。新作『Raymond v. Raymond』から販促ヒットも合わせると、実に5曲目の40ヒットとなる「There Goes My Baby」が38位にイン。HOT100ではようやく40に入ったばかりですが、R&Bチャートでは既にTop3長期滞在中です。ビヨンセの「Sweet Dreams」を手がけたジム・ジョンシン&リコ・ラヴコンビによる制作。なかなかの温故知新っぷりです。

 7月17日エントリー分。
 
 今週は4曲。22位に入ってきたのはカニエさんの新曲。秋頃発売が予定されている『808なんとか』に続く新作からの超先行シングル。終始印象的な女性ボーカルとくすんだギターがトラックを支配し、挙句の果てにはキング・クリムゾンの「21st Century Schizoid Man(21世紀の精神異常者)」がキメフレーズで流れる、非常にプログレッシヴな作風。けど、久々にラップ路線に戻ってますし、よく聴くとなかなかキャッチー。むしろ『808なんとか』の曲のほうがよっぽどプログレでしょう。

こっから3曲カントリー。

 まず、38位はカンサス出身の若手男性ボーカリスト ジェロド・ニーマン。99年にデビュー、10年発売の新作『Judge Jerrod & The Hung July』がまだ3rdだから、かなりの寡作っぷりです。この曲「Lover, Lover」だけ聴く感じではカントリー版ジャック・ジョンソンみたいな雰囲気。夏にはぴったりですね。39位は、この夏デブマのツアーにサポートアクトとして何箇所か同行するザック・ブラウン・バンド。このアコギメインなミディアムナンバー「Free」がちょうどデビュー盤から5曲目の40ヒット。そろそろこの盤からは打ち止めでしょうか。どこかで聴いたことのあるようなタイトルの新作『You Get What You Give』は既に9/21に発売日が決定しています。デビュー盤よりも幅広い音が詰まった作品になるのだそう。何曲か収録予定曲をYouTubeで聴いてみましたがいいですねぇ。「Who Knows」のジャムバンドっぽい感じとか(というかこれ半分レゲエよね・・)。そのうちマイモニみたいな音になっちゃうんでしょうか。ラスト40位は私と同い年、トーマス・ルーサー・”ルーク”・ブライアン、通称ルーク・ブライアンの「Do I」に続くセカンド40ヒット。「Do I」と同じく09年発売のアルバム『Doin' My Thing』から。イントロからインパクト大のアゲなギターリフで期待感を高めてくれますが、無駄なくコンパクトに2分56秒で纏めてくれました。カントリー3曲続きましたが、なかなかどれも美味しゅうございました。


 7月24日エントリー分。
 
 今週は1曲のみ。40位は、「Sexy Bitch」がヒットしたフランスのエレクトロ貴公子デビッド・ゲッタさん(42)。DJとしてのキャリアは申し分ないながら、あくまでまだ「欧州のDJ・デビッド・ゲッタ」だった2年前。しかし、人の人生なんて簡単に変わるもんで。BEPへの「I Gotta Feeling」への提供+ビッグヒットを機に全米までも巻き込み、いよいよ「全世界のエレクトロセレブ・ゲッタさん」の誕生です。オリジナルのアルバムバージョンでは、男性シンガー クリス・ウィリスだけの参加でしたが、シングル化に伴って仲のいいBEPからファーギーがボーカル参加、さらには俄然注目を集めるエレクトロパーティヒップホップデュオ LMFAO がラップで参加してます。しかし今から考えてもアルバム『One Love』は革命ですよ。なんと言っても参加してるボーカリストをほぼほぼR&B/Hip Hop人脈で揃えてますから。つまり、本来は畑の違うアーバンアーティスト達によるエレクトロアルバム、というのが1つのテーマなんですね。


 7月31日エントリー分。
 
 今週は4曲。
まず19位はアッシャーの新曲。『raymond v. Raymond』には入ってない曲で、なんでも8月に出るEP『Versus』からの新曲らしいです。で、このEPの曲がボーナスとして付いた『Raymond v. Raymond』の新装盤も出るそうな。レディガガ『Monster』戦法ですね。曲のほうはばりばりの4つ打ちダンストラックで、ついにアッシャーまでもという衝撃を隠せませんが、ざっと見る限りネットでの評価は高いようです。28位はすっかりご無沙汰感満載なマルーン5。2年表に出てないだけで、すっかり過去の人的に感じちゃうのはやはり昨今の周りのリリースペースが速いからでしょうね。この流れいいんだか悪いんだか。で、今回はかなりバカンス気分も加わって、アルバムからの1stカットのくせに第5弾シングル並の開き直りっぷりです。フォール・アウト・ボーイと違い、彼らは重圧に潰されなきゃいいんですが。しかしマット・ランジ プロデュース とはまた斜め45度目線な(笑)。34位はフィラデルフィアの新人女性SSW クリスティーナ・ペリー。もうなんで売れたのかてんでわからない謎な人ですが、曲だけ聴く分にはアデルのあの曲みたいなポップクラシックなたたずまい。好きな人は好きなんじゃないでしょうか。得てしてこういうのは評価されながら40には入りにくいジャンルなので、昨今のダンスメインな潮流にあっては新鮮かも。と言ってたら36位のパラモアも、らしくないアコースティックな曲をドロップ。昨年出したアルバム『Brand New Eyes』からの初の40ヒット。らしくないとはいいつつも、よく聴くとヘイリーのボーカルが楽曲にまったく違和感無いというか、むしろはまって聴こえるのはなんででしょうか。この人母性本能強いのかな。つつみ込むように・・・。
 
 


 


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文責: はまべ
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