Billboard Monthly Top40紹介
2010 5
月号


# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位
1 5/1

"Airplanes"
 B.o.B. feat. Hayley Williams Of Paramore (Rebel Rock/Grand Hustle)
2
2 5/1

"Not Myself Tonight"
 Christina Aguilera (RCA)
23
3 5/1

"Alejandro"
 Lady Gaga (Streamline/KonLive/Cherrytree)
5
4 5/1

"Gives You Hell"
 Glee Cast feat. Lea Michele (20th Century Fox TV)
32
5 5/1

"Hello"
 
Glee Cast feat. Jonathan Groff & Lea Michele (20th Century Fox TV)
35
6 5/1

"Bulletproof"
 La Roux (Big Life/Polydor/Cherrytree)
8
7 5/8

"Like A Prayer"
 
Glee Cast feat. Lea Michele, Jonathan Groff, Cory Monteith, Chris Colfer & Amber Riley (20th Century Fox TV)
27
8 5/8

"The House That Built Me"
 Miranda Lambert (Columbia (Nashville))
28
9 5/8

"Gimmie That Girl"
 Joe Nichols (Show Dog-Universal)
34
10 5/8

"Lil Freak"
 Usher feat. Nicki Minaj (LaFace)
40
11 5/15

"Billionaire"
 Travie McCoy feat. Bruno Mars (Decaydance/Fueled By Ramen)
4
12 5/15

"If We Ever Meet Again"
 Timbaland feat. Katy Perry (Mosley/Blackground)
37
13 5/15

"All I Do Is Win"
 DJ Khaled feat. T-Pain, Ludacris, Snoop Dogg & Rick Ross (We The Best)
27
14 5/22

"Not Afraid"
 Eminem (Web/Shady/Aftermath)
1
15 5/22

"My First Kiss"
 3OH!3 feat. Ke$ha (Photo Finish)
9
16 5/22

"Total Eclipse Of The Heart"
 Glee Cast feat. Jonathan Groff (20th Century Fox TV)
16
17 5/22

"Find Your Love"
 Drake (Aspire/Young Money/Cash Money)
5
18 5/22

"Lose My Mind"
 Young Jeezy feat. Plies (CTE/Def Jam)
35
19 5/22

"Rock That Body"
 The Black Eyed Peas (Interscope)
9
20 5/29

"California Gurls"
 Katy Perry feat. Snoop Dogg (Capitol)
1
21 5/29

"Jessie's Girl"
 Glee Cast (20th Century Fox TV)
23
22 5/29

"Un-Thinkable (I'm Ready)"
 Alicia Keys (MBK/J)
21




 5月1日エントリー分。

 今週は6曲。
12位に入ってきたのは、ちょうど同週デビュー曲「Nothin' On You」が1位になったばかりのアトランタのラッパー B.o.B.のセカンドヒット「Airplanes」。デビューヒットは春らしい華やかな曲でしたが、この曲ではパラモアのヘイリーを招いてちょっとマイナー調な曲を演ってます。彼のデビューアルバム『B.o.B. Presents: The Adventures of Bobby Ray』は4/27に発売されたばかり。23位はアギレラの新曲。4年ぶりとなるアルバム『Bionic』が6/8に発売予定ですが、そこからのリードシングル。今やアギレラも10年選手。あの時代のデビューアイドル組ではよく生き残っているほうだと思います。今回は意外な取り合わせ、ポロウダドン制作!けど音は数年前のティンバランドチック!ということで何とも複雑な気分にさせられる曲です。ソングライティングには、いまや売れっ子ライターであるエスター・ディーン(「Drop It Low」が昨年40ヒット。覚えてる?)が携わっています。

28位はレディ・ガガ。オマケ的なリリースと思われた『The Fame Monster』からいったい何曲カットしてくるんでしょうかね(笑)。同アルバムからはこれで3曲目の40ヒットです。この曲「Alejandro」は、例えるならエイス・オブ・ベイスとかヤキダ(若い子は知らない?)とかあのあたりの、必要以上に哀愁を漂わせる90年代欧州レゲエポップ風の音です。32位と35位は、もはや説明不要のGlee。今回はオールアメリカンリジェクツ(「Gives You Hell
)とライオネル・リッチー(「Hello」)のカバー。前者はコーラス含めてボーカルが女の子ばっかりってのがちょっと新鮮。この週はGleeとしては、この曲の他に、ビートルズのカバー「Hello Goodbye」(49位)、ドアーズのカバー「Hello, I Love You」(66位)が入って軽くハロー祭になってます。これがほんとのハロー・プロジェクト。

ラスト36位はUKのダンスポップアクトLa Roux(ラ・ルー)。最近まで女性ソロアクトかと思っていたのですが、女vo.エリーと、彼女と一緒に曲制作しているベンの二人組です。男のベンのほうは超裏方に徹していてライヴにも出ないし、取材にも応じないらしいです。最早覆面メンバーですか(笑)。昨年UKで、この曲や「In For The Kill」が大ヒットしましたが、1年遅れでUSにも進出してきました。まあ非常にわかりやすいメロ展開と、輪郭のはっきりした幾重にも折り重なるシンセリフが艶やかです。時代がかったシンセポップもついにここまで極まったか、といった感じです。


 5月8日エントリー分。
 
 
今週は4曲。27位初登場はGleeによるマドンナ「Like A Prayer」のカバー。マドンナのカバーばかりを集めた7曲入りEP『The Power Of Madonna』からのヒットです。この7曲入りEPですが、98000枚売って実は同週にアルバムチャートでも1位になってたりします。何でもこのEPはエピソード1の15話目の「The Power of Madonna」とリンクしていて、同エピソードで使用された曲ばかりを集めた企画盤とのこと。ちなみにEPのその他収録曲は、「Express Yourself」、「Borderline/Open Your Heart」(同週78位)、「Vogue」、「Like A Virgin」(同週87位)、「4 Minutes」(同週89位)、「What It Feels Like For A Girl」です。ダウンロードではバラ売りされてますから、iTunesなどでもちろん好きな曲を買えるわけですが、やはりマドンナの楽曲において「Like A Prayer」は人気が高いことが証明されました(笑)。

30位はカントリー女vo. ミランダ・ランバートの2nd 40ヒット。みんなのアイドルになった感のあるテイラーや、いまやディクシー・チックスを押しのけて完全にカントリー界の横綱的ポジションに落ち着いた感のあるレディ・アンテベラムは別枠として、ミランダも相当人気高いですね。前者2組がもはや殿堂入りしたのに対し、今でもシード権なしで現役で頑張ってる的な。この辺の立ち位置が制作活動的には一番縛られなくていいと思います、正直なところ。お次もカントリー、34位は男vo.ジョー・ニコルズ。05年のタイトルがプチエロソング「Tequila Makes Her Clothes Fall Off」以来の40帰還。

ラスト40位はアッシャー。チャートインは「OMG」と左右してますが、『Raymond v. Raymond』からは「Hey Daddy(Daddy's Home)」に続く2nd公式シングル。ポロウダドン制作で、売れっ子女R&Bライター エスター・ディーンのペンによる不穏なアップナンバー。どことなくP.ディディの過去のヒット「Come With Me」、というかツェッペリンの「カシミール」みたいな威圧感を感じる曲です。それというのもサビバックでスティーヴィー・ワンダーの「Living For The City」(73/#8)のリフが効いているからでしょうか(リンクしてるYoutubeで1分10秒〜シンセフレーズ部分)。面白い使い方しますね。



 5月15日エントリー分。
 
 今週は3曲。
28位は・・・・、「おおこれはサブライムの新曲!!ロングビーチの香りがする・・」とか思ったら別人でした(笑)。「Cupid's Chokehold」が売れたジム・クラス・ヒーローズのリードボーカルというかラッパーのトラヴィス・マッコイ(ソロアーティスト上の表記はトラヴィ・マッコイ)のソロシングルでした。バンドは解散してないですが、どうも彼はソロ活動も並行して行うようです。B.o.B.の「Nothin' On You」で俄然注目を集めたハワイアンシンガー ブルーノ・マース君がここでも大活躍ですね。しかし聴けば聴くほどサブライムマナーな気が。

次23位はティンバランド+ゲストボーカルにケイティ・ペリー。何でしょうか、今週は(笑)。懐メロ特集?これはもはやアクアです。「Cartoon Heroes」(00/UK#7)とか2ndアルバムの頃の。サビで二人一緒に仲良くコーラスとか。僕は大好きですが。ティンバも丸くなりましたね。というかこれはティンバというよりも共作している新相方Jim Beanzの手腕によるものと見たほうがいいんでしょうか?ティンバ自身はこの曲の制作背景に、BEPの「I Gotta Feeling」に感化されたとか言っているようです。要は大団円系をやりたかった?僕にはエンドロールが見えます。ラスト39位はDJキャレド。「We Takin' Over」(07/28)、「I'm So Hood」(07/19)、「Out Here Grindin」(08/38)に続く4曲目の40ヒット。今回はT-ペイン、リュダ、リック・ロス、スヌープを従えています。好かれているのか知りませんが、何気にリック・ロスだけ4曲すべて参加の皆勤賞です。前から言っていることですが、DJキャレド自身は今回もプロデュースしていないのですが、彼自身の役割っていったい??コーディネーター??総指揮ってやつですか?


 5月22日エントリー分。
 
 今週は6曲。
驚異の37.9万ダウンロードで、初登場1位となったのはエミネム。ラップシングルでの初登場1位は何気に「I'll Be Missing You」以来です。この夏リリースが噂されている新作からの先行シングルですが、トラックを手掛けたのはドレイクの一連のシングルを手がけるボーイワンダー。エミネムが自分+ドレ以外で外にトラックを頼むことは珍しく、シングル作品ではおそらく私の知る限りで「Stan」(Mark The 45 King制作)以来となる外注制作トラックです。いつものシリアス路線は変わりませんが、気持ち世界観に広がりを持たせたような気がします。T.I.的といいますか。9位は「Don't Trust Me」で当てたキモカワ系エレクトロロックユニット3OH!3。今回も相変わらずのゲームミュージックっぷり。Dr.ルークとつるんでヒット連発してましたがようやく独り立ちしたエレクトロポップ音楽の若き騎士ベニー・ブランコ制作。A/Bメロバックの手拍子とか、サビのスキャットとか、男女の掛け合い的な部分とか、カラオケでの盛り上がりを要素として採点した場合は、よく練られた曲だなと聴くたびに毎度感心するんですが。

16位はグリーによる「Total Eclipse Of The Heart」カバー。83年ボニー・タイラーのNo.1ヒット。95年にはニッキ・フレンチがユーロダンスカバーして大ヒットしました。オリジナルはジム・スタインマン節炸裂のねっちこくて必要以上に劇画調のバラードですが、このバージョンではもちろんそのオリジナル版をほぼ99.999%踏襲しています。34位はカナダのラッパー ドレイクの新曲。6月15日にようやくリリースされるフルデビューアルバム『Thank Me Later』からのリードカット。いきなりレゲトンばりのもっさいドラムのイントロに後頭部を鈍器で殴られた感覚になりますが、全体的には彼の旨味であるロマンティックテイストを引き出すことに成功しており、この点期待を裏切りません。しかし、この曲に至っては、もうほとんど全編歌ってますね。「歌も歌えるラッパー」というより、「味のあるボーカルを利かせるラッパー」ってあまり前例がないような(あ、ビズ・マーキーがいたか・・・)。ちなみにこの曲カニエやカニエの師匠No.IDがプロデュースに携わっています。

35位は、今年新作がリリースされるラッパー ヤング・ジージィの2年ぶりとなるチャートカムバック「Lose My Mind」。南部ヒップホップ全盛期な数年前にはこの辺も違和感なくチャートに溶け込んでいましたが、今やリルジョンやスリー6マフィアですらBPM120台後半の4つ打ちトラックを操ってしまう昨今にあってはかなりチャート上では浮いた存在です。そうえいばジージィって改名したはずですが、再改名したのでしょうか。ラスト36位はブラックアイドピーズ。『The E.N.D.』からこれで5曲目。「I Gotta Feeling」でのヒットを機にいまや仲良しデビッド・ゲッタさんとウィルアイアムによる共同作業です。ブリブリのオールドテイスト・エレクトロチューン。なんでしょうこのバブル感覚(笑)。サンプル元もバブル絶頂期88年のロブ・ベース&DJイージーロックの「It Takes Two」使い。ヒップホップ教科書的なコンピではたいてい入ってるみんな知ってるアレです。というよりは、「It Takes Two」のある意味リメイク作と言える93年のDJジャジージェフ&ザ・フレッシュ・プリンスの「I Wanna Rock」のほうにインスパイアされてるような気がします。話飛びましたが、まあ飛び道具的という意味で、『Monkey Business』からのラストカット「Pump It」(パルプフィクションネタ)に近いのかも。この辺まで来ると同じ阿呆なら踊らな・・・って感じですね。


 5月29日エントリー分。
 
 今週は3曲。
まず初動29.4万ダウンロードでいきなり2位初登場となったのは、ケイティ・ペリー。大成功をおさめたデビュー盤『One Of The Boys』に続く、夏発売予定の待望のセカンドアルバム『Teenage Dream』からの超先行カット。クール&ザ・ギャング「Celebration」的なギターカッティングが爽快な夏らしいカラっとしたアッパーポップで、彼女と同じカリフォルニアつながりでロングビーチ出身のスヌープが参加。スヌープと言えばマライアもネタに使ったデビュー盤収録の「Ain't No Fun」が根強い人気ですが、やはりこの人にはジメっとしたトラックよりこういった低湿度なトラックのほうが合いますね。プロデュースは、昨今のポップヒットの1/3はこいつらのうち誰かが関わっているといっても言い過ぎではない、Dr.ルーク+マックス・マーティン+ベニー・ブランコの黄金トリオ。23位はグリーで、今回は81年2週1位を記録したリック・スプリングスフィールド「Jessie's Girl」に挑戦。新橋の某バーでも大人気なこの曲ですが、グリーもだんだん選曲に色目を使うようになってきましたね。なら、ロクセットもやれっちゅうねん。ラスト35位は、アリシア・キーズ。アルバムリリース当初はどうなることかと思いましたが地味ながら2nd Top40ヒットが出ました。R&B/Hip Hopチャートでは同週付で既にNo.1になっていますが、ポップチャートでは弱いですね。イントロはシャーデーと聴き間違うくらいの落ち着きっぷりです。

 
 


 


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文責: はまべ
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