Billboard Monthly Top40紹介
2009 2
月号


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# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位 視聴
1 2/7

"My Life Would Suck Without You"
 Kelly Clarkson (RCA)
1
2 2/7

"Poker Face"
 Lady GaGa (Streamline/KonLive/Cherrytree)
1
3 2/7

"Turnin Me On"
 Keri Hilson feat. Lil Wayne (Mosley/Zone 4)
15
4 2/7

"Get On Your Boots"
 U2 (Island)
37
5 2/14

"Prom Queen"
 Lil Wayne (Cash Money)
15
6 2/14

"Kiss Me Thru The Phone"
 Souja Boy Tell 'Em feat. Sammie (ColliPark)
3
7 2/14

"Thinking Of You"
 Katy Perry (Capitol)
29
8 2/14

"Blame It"
 Jamie Foxx feat. T-Pain (J)
2
9 2/21

"Crack A Bottle"
 Eminem, Dr.Dre & 50 Cent (Shady/Aftermath)
1
10 2/21

"Feel That Fire"
 Dierks Bentley (Capitol Nashville)
32
11 2/21

"Rockin' That Thang"
 The-Dream (Radio Killa/Def Jam)
22
12 2/28

"Right Round"
 Flo Rida (Poe Boy)
1
13 2/28

"Chasing Pavements"
 Adele (XL)
21
14 2/28

"Lost!"
 Coldplay with Jay-Z (Capitol)
40




 2月7日エントリー分。

 今週は4曲。
97位から一気に1位に上りつめたのはケリー・クラクソン。「私は私のやりたい音楽をやるわ」とやりたい放題やった結果大コケ、「ほらみれ、だから言わんこっちゃないだろ?」と幹部のオヤジ連中に諭されて臨んだ(かどうかはわからない^^;)、4th『All I Ever Wanted』(3月10日発売予定)からの先行シングル。蓋をあけてみると、”どんよりした雲や影”を吹き飛ばす見事なまでに突き抜けたアッパーデジポップになってました。制作は最近復活しつつある好調マックス・マーティン。曲タイトルまで爽快。32位はレディ・ガガ。「Just Dance」に続く2ndシングル。アルバムの中で一番「Just Dance」に音色が近いところを切ってきました。BPM120前後の4つ打ちダンスポップ。昨今のメインストリームど真ん中です。というよりもあらかじめ土壌だけ作ってしまい、あとはスターの出現だけをシーンが待っていた中にふらっと現われかぽっとポジションに収まった、と言わんばかりのハマリ様です。

35位はケリ・ヒルソン。ティンバランド一派の女性R&Bボーカリスト。一昨年ティンバランドの「The Way I Are」で大々的にフィーチャーされてて注目の浴び方がすごかったですが、結果が追い付かず、このたびようやく自身メインで40ヒットを出せる運びとなりました(笑)。まあその期待に違わないすごい曲ですねぇ。南部ヒップホップ的な独特のアッパー感を初めとして、あとむやみな連帯感とかあおり感(?)とか。もうねぇ(笑)。なんとなく音が仏教テイストだし。プロデューサーはティンバランドと思いきやポロウダ先生とNo.IDの共作でした。ラスト37位はU2。おおなぜこのタイミングでU2の新曲が?と思いきや普通に5年ぶりに新作が出るみたいで、そこからのリードカットでした。アルバムはなんと『How To Dismantle An Atomic Bomb』以来5年ぶり。しかしそんなリードカットがダウンロードでごそっと買われただけで2週目には猛烈にランクダウンってちょっと悲しいですね。ギターがぎゃんぎゃん鳴ってるアバンギャルドな曲です。

 2月14日エントリー分。
 
 
今週は4曲。
まず17位は、リルウェイン。しかし今回はなんとロックソング。同レーベルの舎弟ケヴィン・ルドルフの影響でついにロックに開眼したんでしょうか(笑)。しかもルドルフの「Let It Rock」はどちらかというとメトロ・ステーションとかに近いダンスライクなロックだったのに対し、こっちは一応本格派っぽかったり。ヒップホップアクトのロックシングルってディディ(当時パフ・ダディ)の「It's All About The Benjamins」以来でしょうか。この曲も含む自身初のロックアルバム『Rebirth』は5月19日前米発売予定。32位は「Crank That (Soulja Boy)」の7週1位があまりにも光りすぎて、そのあとが霞んでましたが久々のヒットになりました。メジャー2作目の『iSouljaBoyTellEm』からのヒット。全ジャンルで見られる全米ヒット曲の最近の異常なまでのポップス回帰傾向はヒップホップにも波及したのか、この曲もくどいくらいのポップさです。人懐っこい柔らかい音色のシンセリフで魅せるこの曲のプロデュースは、リルウェイン「Lollipop」、T.I.「Whatever U Like」を手がけ一躍ヒット請負人となったジム・ジョンシンによるもの。そしてなんと!客演の男Vo.のサミーは2000年のあの”急にミディアムR&Bからマイアミベースに転調するクレイジーソング”「I Like It」(00/24位)をヒットさせた彼です。当時は13歳だった彼もすでに21歳。そりゃあ僕も歳をとるわけだ(笑)。35位はケイティ・ペリー。「I Kissed A Girl」での衝撃のペリー来航から始まって、これで3曲連続のトップ40ヒット。ここでそろそろバラードを切りたい所ですが、実はバラードでなかったりするところがケイティのアイデンティティなのかもしれませんね。この曲を聴いてうっすらと僕は彼女にアラニスの影を見たんですが、まさかリスペクトしてて同じ道を歩んでるなんてことはないですよね。最後37位は2005年の「Unpredictable」以来3年ぶりのトップ40カムバックとなる俳優ジェイミー・フォックス。客演のT-ペインとともにどっちもAuto Tune使ってるので、もう何が何だか(笑)。ボーカルエフェクトをかけた上で、バックのドラムに合わせてロボ声で時折遊びのフェイクが入るのはザ・ドリームからの入れ知恵でしょうか。一連のバングラデシュプロデュース曲(リルウェイン「A Milli」ビヨンセ「Diva」)や最近のロボ声ブームよろしく、ついに「ボーカル」を1つの「楽器」として昇華させた新時代が来るんでしょうか。声すら楽器と同化してしまって、流行る音楽がディープダブや、音響系、エクスペリメンタルロックみたいなのばっかりとか。もうワクワクだなぁ、次のデッケイド(笑)。
 2月21日エントリー分。
 
 今週は3曲。まず、1位に強烈に飛び込んできたのはエミネム。2006年の「You Don't Know」以来実に3年ぶりの40ヒット。初週418000ダウンロードという数字は彼への期待の高さの表れなんでしょうね。"カーテン・コール”(『Curtain Call: Greatest Hits (2006)』)で表舞台から姿を消したわけですが、ヒップホップ熱という病気が"再発"(『Relapse (2009)』)とは笑わせてくれますね。おそらくアルバムにも収録されると見られるこの曲はジャジーでアダルトテイストなレイドバックナンバー。エミもドレも50もかなりゆったりめにラップしてるのが特徴的で、最後の50に至っては気分がいいのかリル・ウェイン張りに歌ってる場面もありますね(笑)。

32位はVo.カントリーのダークス・ベントリー。Wikipediaに載ってる写真は、金髪の短髪なんで、どう見てもこっちの筋の人じゃないっぽいんですが、そういう出で立ちも含めて人気あるんですかね。いわゆるニューカントリー?みたいな。何気にこれで3曲目の40ヒット。デビューヒットである「What Was I Thinkin'」(03/22)の男前なギターリフに当時「おっ」と思ったものですが、今回の曲も癖のあるAメロ+パワーポップ的サビで結構耳に残ります。ラスト40位はザ・ドリーム。消えそうで消えないザ・ドリーム(失礼)。通称”えらー王子”。いつも”R.ケリーのリミックスソングみたいなメロディの曲”ばっかり出してきますが、本家が消え行く花のような今こそ彼の需要は高まるのか、なんて思ったり。相当失礼なことばっかり書いてますが、音はクリーミーな今風ちょいエレR&Bだし、メロもはずしてないし、及第点は十分いってるとは思いますが。


 2月28日エントリー分。
 
 今週は3曲。
まず、1位に入ってきたのは「Low」が大ヒットしたフローライダーの新曲。3/31発売予定の2nd『R.O.O.T.S.』からのリードカットで、なんとダウンロード解禁1週間の63万6000ダウンロードは今のところ歴代1位らしいです。サビでデッド・オア・アライヴの80年代のディスコロック「You Spin Me Round (Like A Record)」を歌っていることが話題になってますが、トラックはオリジナルとはまったく別物で、ちょっともったりした感じです。最近絶好調なDr.ルークによるプロデュース。21位はロンドンの女性シンガーソングライター、アデルさん。20歳です。平成生まれです(笑)。グラミーで新人賞を取った週にダウンロードでバカ売れし、見事40エントリーを果たしました。曲のほうは、例えるとするとネスカフェゴールドブレンドみたいな味わいなんですが、サビの「しゅだぎば!」以降の声量アップできちんと緩急つけてるあたりはポップパンク世代というか(グランジ世代ではない)、平成生まれ的というか。
 
40位はコールドプレイ。
ごめんなさい。これ、コラボシングルが出る前から、「ジェイZのアルバムに入ってそう」感が私の中に漂っていたので、正規盤出てもあまりサプライズなかったです。一時期はマル5のアダム・レヴィ−ンがこっち界隈との親善大使的役割を果たしてたんですが、いつの間にかクリスにそのポジションが取って代わりましたね。この曲は、使ってる楽器がそう思わせるのか、宗教音楽のようにも聴こえる幻想的で荘厳な曲です。元バージョンはコールドプレイ単体で、新装盤用音源としてジェイZがフィーチャーされました。そして、それを再現したグラミーパフォーマンス音源がダウンロードシングル化されて、セールス恩恵で1週のみ40入りってのがチャートインの経緯です。

 


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文責: はまべ
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