Billboard Monthly Top40紹介
2007 9月号


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# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位 視聴
1 9/1

"S.O.S."
 
Jonas Brothers (Hollywood)
17
2 9/1

"Bed"
 J. Holiday (Music Line)
5
3 9/1

"Misery Business"
 Paramore (Fueled By Ramen/Atlantic)
34
4 9/1

"You Are The Music In Me"
 Zac Efron And Vanessa Anne Hudgens (Walt Disney)
31
5 9/8

"I Got It From My Mama"
 
will.i.am. (will.i.am.)
31
6 9/8

"Gotta Go My Own Way"
 Zac Efron/Vanessa Anne Hudgens (Walt Disney)
34
7 9/8

"You Know What It Is"
 T.I. feat. Wyclef Jean (Grand Hustle)
34
8 9/15

"So Small"
 Carrie Underwood (Arista)
17
9 9/15

"Cyclone"
 
Baby Bash feat. T-Pain (Arista)
7
10 9/15

"Bubbly"
 Colbie Caillat (Universal Republic)
5
11 9/15

"Can't Leave 'Em Alone"
 Ciara feat. 50 Cent (LaFace)
40
12 9/22

"How Far We've Come"
 matchbox twenty (Melisma)
11
13 9/22

"Over You"
 
Daughtry (RCA)
18
14 9/22

"Wake Up Call"
 Maroon 5 (A&M/Octone)
19
15 9/29

"Good Life"
 Kanye West feat. T-Pain (Roc-A-Fella/Def Jam)
7
16 9/29

"No One"
 Alicia Keys (J)
1
17 9/29

"I Get Money"
 50 Cent (Shady/Aftermath)
20
18 9/29

"Don't Blink"
 Kenny Chesney (BNA)
29
19 9/29

"Apologize"
 Timbaland feat. OneRepublic (Mosley/Blackground)
2




 9月1日エントリー分。

 今週は4曲が40入り。まず17位は前回バステッドのカバー「Year 3000」がスマッシュヒットとなったアイドルテイストなティーン3人組ジョナス・ブラザーズの最新作『Jonas Brothers』からのリードカット(リードカットといっても同時期に「Hold On」もダウンロード販売されたので正直どっちが1stシングルかわからない・・)。1番年下のギターの子はまだ15歳なんですね。若っ。アルバムは初動で14.5万枚を売ってBillboardアルバムチャートで5位初登場と順調に売れてきています。曲はいたって正統派なポップロック。彼らの所属しているHollywood Recordsはディズニー所有のレーベルでして、ディズニーチャネル発の例のドラマ系ヒットとともにここ最近のディズニーの盛り上がりは特筆すべきものがあります。24位はワシントンDC出身の男性R&Bシンガー J.ホリデイのファースト40ヒット「Bed」。これがデビューアルバム『Back Of My Lac』からのセカンドシングル。「ベー、エー、エー、エーエーエー」。万人の心をつかむ非常にわかりやすい歌いだしです(笑)。サビも同じく。いろんなところで語られてますがリアーナの「Umbrella」という前フリがあるお陰で今ならこの路線は期間限定で鉄板でしょう。ポロウダ先生が表舞台に出だしたあたりからこういった薄靄系R&B/Hip Hopトラックもだいぶメジャーになりましたね。薄靄系トラックかつ母音語尾伸ばしスキャットという2007年の一つの黄金ポップスの完成版になりそうな曲です。代わって34位はフォール・アウト・ボーイやジム・クラス・ヒーローズらを擁するFueled By Ramenからの刺客パラモアの初40ヒット「Misery Business」。この夏いろんなところでこの曲を耳にしました。基本はイケイケパンクロックのボーカルを女の子に挿げ替えただけなのですが、リンキン・パークのボーカルを女の子に代えただけでエヴァネッセンスの「Bring Me To Life」という大ヒットが生まれたように要はコロンブスの卵なんでしょう。Fueled By Ramenはあと1〜2バンドくらいヒットを出しそうな気がするので先物好きはこの際青田買いしておくとよいでしょう(と思って半年前に買ったCute Is What We Aim Forはいまだヒットしていない・・・)。ラスト38位はやはりディズニー。先行シングルがヒットしていましたが、『High School Musical 2』サントラがリリースされたことによってやはり「その他」も入ってきました。ザック・エフロン&ヴァネッサ・ハジェンズという前回にづづく黄金コンビで、男の子と女の子が適度に絡みながら進行するアップ系デュエットという、「ディズニー」「ミュージカル」というキーワードでもなければとうてい常識では考えられないポップスナンバーです。



 9月8日エントリー分。
 
 今週は3曲がエントリー。まず32位は遅すぎるソロ活動、B.E.P.の頭脳ことウィル・アイ・アムの初のソロヒット。プロデュース業で忙しかったのは言い訳として有効ですが、さすがにPCDのニコルと同じでちょっと動きが遅いと言わざるをえません。エイコン+T-ペインばりに鉄は熱いうちに打たないといけません。曲はいい意味でも悪い意味でも従来のB.E.P.ライクなモンキー・ビジネス・ポップス。ファーギーが客演してることと、時折「Take Me To The Mardi Grass」のパーカッションブレイクがミッシーの「Work It」みたいな感じで入る他は特筆することがありません。34位はもういっちょディズニー。先週に続いて『High School Musical 2』からのこれで3曲目の40ヒット。同じくザック&バネハジェコンビによる激情型バラード(劇場型ではない)。ザックは今回ちょい控え目。いっそのことヴァネッサ・ハジェンズだけでもよかったでは?とは曲った観方ですかね。まあいずれこの子はソロ出すでしょう。ラスト37位は自称キング・オブ・サウスことT.I.の『T.I. vs T.I.P.』からの2ndカット。マニー・フレッシュ作品の次はワイクリフ作品を持ってきました。ワイクリフは昨年「Hips Don't Lie」を当てたもののその後そうぱっとするわけでもなかったですが、この大抜擢は英断です。それに応える仕事をしているワイクリフにも拍手です。90年代後半のサンプリング偏重&パーティー系なトラックを量産していたイメージのある頃の彼から比べたら、こんなスタイリッシュなトラックを作っていること自体に非常に驚きです。

 9月15日エントリー分。
 
 今週は4曲がエントリー。17位はキャリー・アンダーウッドの10/23に発売される2nd『Carnival Ride』からのリードカット。前作は実売ベースでUSで500万枚を超えるセールスを記録しモンスターアルバム化しましたが、今作はどうでしょうか。男性陣のほうでも片足をカントリーに突っ込みかけてるニッケルバックが同じくシングルヒット連発でモンスターアルバム化してますが、保守ロック(カントリー風味)でビッグヒットが出せるような地盤が再び整ってきたということでしょうか。「So Small」はマルティナ・マクブライドが得意としそうなタイプの正統派系パワーバラード。33位はチカーノラッパーのベイビー・バッシュ。相方のフランキーJはちょっと一線から退きかけていますがこの人はなんとか踏みとどまりました。10/16に発売予定の『Cyclone』からの1stカットです。前作の1stシングルはエイコン客演、そして今回は今やエイコンよりも勢いのあるT-ペインを客演に迎え、商業的戦略としては◎です。本曲のプロデュースは、2006年冬に発売すると言っておきながら未だに新作を発売していないリル・ジョン。クランク・ロックは志し半ばで諦めたんでしょうか。次38位はアルバムジャケだけ見ると松たか子似の22歳のフォーク系シンガーソングライター コルビー・カイラット。HOT100でTop40入りする前にトリプルA系チャートでTop3ヒットとなっています。ヒットのいきさつはWikiに書いてありますが、デビュー前にもかかわらずMySpaceでありえないくらいの人気を集めていたそうです。「Bubbly」はタイトルとは裏腹に、トリスタン・プリティマンやジャック・ジョンソンあたりに通じる木陰系ポップス。最後40位はシアラの『Evolution』からの3rdシングル。イントロから確信犯的な80's R&Bの香りがしますが、プロデュースはロドニー・ジャーキンス。シアラのボーカルはこれくらいのミッドテンポのシルキーなR&Bトラックで、ウィスパーさせてあげるようなのが一番映える気がします。


 9月22日エントリー分。
 
 今週はボーカルがソロでも絶大な人気を誇る3組の男Vo.バンドがエントリー。まずはお久しぶりなマッチボックス・トゥウェンティが12位初登場。この曲、躍動感たっぷりな割にはどことなく最終回的な一抹の寂しさを感じるのは、今までにないほどサビが明るすぎるせいだからでしょうか(笑)。そんな彼らですがここ数年はボーカルのロブ君の趣味的なソロもあり、バンドもやや迷走していた感じなので、今回出すベスト盤『Exile On Mainstream』を機に再スタートでしょうか。このベスト盤、この曲を含む新曲7曲を収録したDisc1と過去の11年の活動中に生まれたヒット11曲を収めたDisc2の2枚組となる模様です。絶対解散するなよ(泣笑)!そんなマッチボックスとは対照的にまだ活動を始めたばかりのドートリーが38位。ついにデビューアルバムから3曲目となるTop40ヒット。”清潔感”と”臭くない程度のほど良い男気”が同居した、正にど真ん中メインストリームロックな趣き。王道を突き進みながら大物感も着々と身につけていってる感じです。10年前だったらそれこそマッチボックス・トゥウェンティが彼らのような役割を果たしていたと思うと感慨深いです。オルタナティブではないメインストリームなロックの継承者として今後も活躍を期待します。ラスト40位は、10年前の今頃はカーラズ・フラワーズというバンド名でパワーポップをやっていたマルーン5の新曲「Wake Up Call」。彼らの「Soap Disco」を2007年の今聴くと甘酸っぱさで涙が出そうになります(笑)。まあ当時18歳だったアダムもいい具合に齢を重ね、歌唱にも色気が増してきました(カーラの『The Fourth World』(97)とマルーンの新作でのボーカルを聴き比べたら絶対同一人物とは思えない・・・)。「Wake Up Call」はファンク色のみならずアクも強い、ある意味彼ららしい黒っぽくねちっこいロック。次はいよいよ温存している「あの曲」がシングルでしょうか。


 9月29日エントリー分。
 
 
今週は5曲がエントリー。まず9/11アルバム対決を95万7000枚と脅威的な初動で制したカニエが14位に。今この人を使えば絶対外さないというT-ペインをコーラスにフィーチャー、さらにはマイケルの「P.Y.T.」をサンプリング。これなんですけど、「P.Y.T.」の曲ラストのコロ助っぽい相の手コーラスが入る部分をBPM遅めで使ってます。ちょっと時期的に遅いけど夏っぽいナンバーですね。一方初動69万1000枚でカニエとの対決に敗れた50セントの「I Get Money」が20位。実際には「Ayo Technology」よりも早くシングルカットされていますが、アルバムからは「Money In The Bank」「Ayo Technology」に続くこれが3曲目の40ヒット。前から何かしらビーフ合戦をやっていたキャシディのヒット曲「I'm A Hustla」のビートをまんま使ってるのでてっきりキャシディへのディスソングかと思いきや、そうでもないです。「金稼ぐぜ、New Yorkは俺のもんだぜ、どうだすげーだろ」っていうHip Hopの王道に立ち返ったかのような曲でした。いかにもストリート向けっぽい体でやってる割には終盤ノーティのあの曲のフレーズ(へーい、ほーう)が連呼されるなど、キャッチーなことこの上ないです。飛ばしましたがアリシア・キーズのニューアルバムからの先行カット「No One」が15位。ピアノ主体で変わらない姿でファンをほっとさせますが、「If I Ain't Got You」のようなまったり系ではなく何か力強い意志や決意のようなものを感じさせるトラック&歌いっぷりです。ラストは柄にもなくかなりの大盛り上がり大会です。30位はカニエ&50セントの対決で影を薄めてましたが何気に初動38万7000枚ときっちり大ヒットしているケニチェズの新作からの最新シングル。この安定感はすごいです。ティムが90年代の主砲だとしたら、間違いなく00年代の主砲はこの人でしょう。今回は色気を使わず比較的オーソドックスなミディアムカントリーです。ラスト33位はティンバランドの『Shock Value』からの3rdカットとなる「Apologize」。ジャンルに捉われない荘厳なバラードで、ワンリパブリックなるコロラドのロックバンドをフィーチャしてます。彼らのオリジナル曲をティンバがリミックスしたもののようで、バンド自体は今年の秋にようやくデビュー盤が出ます。しかもファータドやケリ・ヒルソンなどが所属するティム設立のMosley Music Groupレーベルから。で。ようやく世間にお目見えする新人さんのはずなんですが。が。なぜかボーカルのRyan Tedderはジェニロペの新曲「Do It Well」をプロデュースしてたり(こればりばりのHip Hopなんですけど・・)、トランス界の巨匠DJ オークンフォールドの去年出たアルバム『A Lively Mind』に3曲もメインボーカルで参加してたり、ともう活動の幅が広すぎてわけわかりません(笑)。やっぱりティム周辺はデンジャ、ケリヒルやこのライアンといい人材の宝庫なのかも。
 



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文責: はまべ
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