Billboard Monthly Top40紹介
2007 6月号


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# Top40
デビュー

収録アルバム

曲名/アーティスト名
/プロモーショナルレーベル
最高位 視聴
1 6/2

"Big Girls Don't Cry"
 Fergie (will.i.am/A&M)
1
2 6/2

"Wait For You"
 Elliott Yamin (Hickory)
13
3 6/2

"Do You Know ? (The Ping Pong Song)/Dimelo"
 Enrique Iglesias (Universal Latino/Interscope)
21
4 6/9

"Umbrella"
 Rihanna feat. Jay-Z (SRP/Def Jam)
1
5 6/9

"Party Like A Rockstar"
 Shop Boyz (OnDeck)
2
6 6/9

"This Is My Now"
 Jordin Sparks (19)
15
7 6/9

"You Give Love A Bad Name"
 Blake Lewis (19)
18
8 6/9

"Big Things Poppin' (Do It)"
 T.I. (Grand Hustle)
9
9 6/16

"Same Girl"
 R.Kelly duet with Usher (Jive)
20
10 6/23

"Rehab"
 Amy Winehouse (Universal Republic)
9
11 6/23

"Lip Gloss"
 Lil Mama (Jive)
10
12 6/23

"Bartender"
 T-Pain feat. Akon (Konvict/Nappy Boy/Jive)
5
13 6/23

"Nobody's Perfect"
 Hannah Montana (Walt Disney)
27
14 6/23

"Lost In This Moment"
 Big & Rich (Warnet Bros.(Nashville))
36
15 6/23

"Lean Like A Cholo"
 Down A.K.A. Kilo (Silent Giant)
34
16 6/30

"Make Me Better"
 Fabolous feat. Ne-Yo (Desert Storm/Def Jam)
8
17 6/30

"Beautiful Girl"
 Sean Kingston (Beluga Heights)
1
18 6/30

"The Way I Are"
 Timbaland feat. Keri Hilson (Mosley/Blackground)
3




 6月2日エントリー分。

 今週のエントリーは3曲。21位はファーギー。アルバムからこれで4曲目のカット。アコースティック・ギターがバックの涼しげな歌いだしから一変サビで一気にノリノリになるハーフ・ミディアム、ハーフ・アップの変則ナンバー。こういう技巧派な曲を残してるあたり非常にいやらしいです。ビヨンセのあの曲が長期政権を取る2007年とあってプチ清涼系のこの曲も芽がありそうです。ウィルアイアム作品。次31位はアメアイシーズン5のファイナリスト(第3位) エリオット・ヤミン。自分の中ではアメアイシンガーの初期の頃のイメージって歌のうまいスタンダードナンバーしか歌えないAORしか普段聴いてないような歌手って印象(偏見?)だったんですが、最近では多様化が進んでますね。この人は白人(ユダヤ系アメリカ人)ですが、アッシャーをリスペクトしていてちょっとR&Bやソウルに傾倒してる感じです。イントロ及びサビメロがSクラブ7「Never Had A Dream Come True」もといドゥルー・ヒル「We're Not Makin Love No More」であることを除けばよく出来た曲だと思います。33位はお久しぶりのエンリケ・イグレシアス。911事件の頃の「Hero」、その後の「Escape」以降トップ40的には音沙汰なしの彼でしたが5年ぶりにカムバック。「卓球のラリー音」をリズムトラックにしていると書くとスヌープの「Drop It Like It's Hot」みたいな変態ソングを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、これもプチ清涼系です。しかし世界卓球選手権2007まっさいちゅうの40入りだったので個人的に思わず笑っちゃいました。なんちゅうタイミングだ。



 6月9日エントリー分。
 
 今週のエントリーは5曲。いきなりトップ40圏外から1位に躍り出たのは驚異のハイペースでアルバムを送り込むリハンナさんの3rdアルバムからのリードカット。イントロからいきなりジェイZ社長のボーカルと、ランDMCの「Walk This Way」をもじったようなドラムループが聴こえたので、つい「浅はかだなぁ」と思ったんですが・・・。そのあとサビ突入とともにエレキとシンセが神々しく絡みあい更には人生悟ったかのような彼女の歌唱が乗っかって、最後にはヒップホップだかポップスだか訳わからないのだけれどもトランス感だけは全開という、何とも不思議な仕上がりになってます。4つ打ちでもないのにこの妙な高揚感は新感覚・・。2位はアトランタからの3人組ラップグループ ショップ・ボーイズの「Party Like A Rockstar」。iTMSでシングル発売と同時にいきなり上位に登場し、HOT100でも2位デビューとなりました。今年のラップナンバーではミムズの「This Is Why I'm Hot」と同じくらい謎な鮮烈デビューですが、ハードロックテイストを南部サウンドに持ち込んだことが面白がられてるのかもしれません(まあトリック・ダディ「Let's Go」と同じアイデアなんですけど)。この曲に便乗して同じタイトルのバッタモンを出すラッパーが現れたり、なぜか再びニッケルバック「Rockstar」がメインストリーム系ステーションでかかり出すなどちょっとしたロックスターブームになってるっぽいです。15位と18位はアメリカン・アイドル・シーズン6の優勝者と準優勝者。優勝者のジョーディンは17歳の女性シンガーで、アメアイ出場前にもいくつかのショーレースに参加、実はレコードも既に出していたりと再デビュー的な要素が強いです。一方準優勝者のブレイクは26歳の男性シンガー。ヒューマンビートボックスが得意らしく、この曲のパフォーマンスでも披露してました。曲は言わずと知れたボン・ジョヴィの86年のNo.1ヒット。最後30位は7月3日に新作『T.I. vs T.I.P.』が発売されるT.I.。前作からのラストシングル「Top Back」に引き続きマニー・フレッシュが制作したドラマティックなトラック上で、相変わらずのチンピラっぽいフロウをこなしてます(ここでもやはりエレキの音色が調味料っぽく使われています)。ちなみにアルバムタイトルにあるT.I.P.とは彼の昔のステージネームであり小さいときのニックネーム。2001年にAristaに移った際先輩Q-Tipに敬意を表して(名前が被るから?)、Pを取ってT.I.に短縮したらしいです。
 6月16日エントリー分。
 
 今週のエントリーは40位のR.ケリー1曲のみ。ヒップホップに傾倒した新作『Double Up』(初動38.6万で同日付アルバムチャートで初登場1位達成)からの「I'm A Flirt」に続くセカンドシングル。ここのところあまり露出のなかった2000年代が誇る男性R&Bボーカリスト アッシャーをデュエット相手に迎えて、「さて、そろそろ反撃してもいいですか?」と言わんばかりのケリー氏の意気込みを感じます。しかも「俺らお互い同じ娘と付き合ってたのねorz・・・(←お互いの彼女のことについて話しているうちに判明)」というB級「The Girl Is Mine」みたいな内容で面白いです。でも実はこの曲ジャジー・フェイさんのレーベル所属のまだデビューしていない新人R&Bグループ ネフュー(Nephu)が1年前にボツにした曲のリメイクらしく(この音源がネフューバージョン)、盗作疑惑などが持ち上がり騒然としてましたがネフュー側がそれを公式に否定する形で落ち着きました(公式否定コメントはネフューのMyspaceにて)。ちなみにネフューはこの曲をデビュー盤には収録しない方針だそうです。



 6月23日エントリー分。
 
 今週は大量6曲がエントリー。ダウンロードセールスをチャートに大胆に反映するようになってから流動性が高くなってきた気がします。今週1番人気はロンドンの女性ソウルシンガー エイミー・ワインハウス。本曲のプロデューサーであるマーク・ロンソンが仕掛けた昨今のレトロトラックブームは、ついに彼女をUSチャート上陸させるまでに拡大しました(「You Know I'm No Good」がチャート下位で沈んでいるのを見るのは正直心苦しかったです・・)。レトロな音に遜色ない、20代ながらに年季の入った彼女のボーカルにも注目。12位はこちらも注目のニューヨーク発の新人女性ラッパー リル・ママ。中途半端な女ラッパーは今までごまんと出てきましたが、個人的には彼女をリル・キムの再来くらいに思ってます。 いやぁ12年間も待たされました(笑)。アブリル「Girlfriend」のラップバージョンをプロモツールに使うなどレーベルの気合の入り方も半端ではありません。「Lip Gloss」はギミックなしの打楽器系打ち込みトラックに、唾音まで聞こえてきそうな彼女の活きのよいラップが自由自在に泳ぎまくるアッパーチューン。22位はアルバムが1位になったばかりのT-ペイン。この人もそうなのですが最近はアルバム発売前にリードトラックをヒットさせ、アルバム発売と同時にすぐさま2ndシングルにプロモーションを移行する手法が流行っているみたいです。iTMSでアルバムが発売になるちょい前にラジオ局にプロモ盤を届けネクストシングルを告知し、いざアルバムがダウンロード開始になるとともにセールスポイントを伴って一気に上昇というからくり。まあそれはそうと曲のほうはエイコンとの師弟コンビによる温かい音色のミディアム。こういったトラックでも言葉数少なめのダルいメロを乗せるのではなく、ラップするように歌ってキレとグルーヴ感を出しているあたりはやはり2000年代後半の嬰児といった気がします。次28位はディズニー・チャンネルでやっているドラマ『シークレットアイドル・ハンナモンタナ』から主人公ハンナが歌う「Nobody's Perfect」がエントリー。歌っているのはハンナ役を演じている14歳のマイリー・サイラスさんです。曲名見て「あれ?アブリルのカバーだっけ?」と思いましたが違いました。アブリルは「Nobody's Fool」と「Nobody's Home」でしたね。紛らわしいタイトルつけやがって(笑)。この曲「Nobody's Perfect」はアクア(「Barbie Girl」「Lollipop」「Roses Are Red」)みたいなバカキャラダンスポップをハイテンション・アイドル系トラックへと昇華し、”ディズニーらしい”妙なテンションの高さが楽しめるつくりになってます。次36位は、ついにボン・ジョビの新作にも招かれるまでになったカントリー界の異端児デュオ ビッグ&リッチ。このアーティスト名が既に馬鹿丸出しですが、曲はいたって結構普通です。何とも形容しがたいのですがボン・ジョビの新作『Lost Highway』に入っていそうな、つまり「元々ハードロックやってたんだけど、ちょっと最近の趣味が高じて今回はナッシュビルで録音してみたぜ!しかもリアン・ライムスをゲストに呼んで、プロデュースにはなんとダン・ハフだぜ。まいったか。けどそこまでカントリーカントリーしてないだろ?」みたいな心の声が聴こえてきそうな曲です(笑)。もともとiTMSでは人気の高かった彼らですがようやくビルボードでもトップ40入りしたことは素直におめでとうです。最後38位は22歳のラティーノ・アメリカンな男性ラッパー ダウンAKAキロ(なんかカタカナで書くと減量自慢みたいな名前・・)のデビュー曲。全般的にちょっと人をおちょくったようなトラックですがサビではなぜか懐かしいリル・ジョン系シンセが入ります。それにしてもここまで迫力のないハイトーン・ボイスでラップするラッパーも初めてですね。
 


 6月30日エントリー分。
 
 今週のエントリーは3曲。まず13位は「Breathe」以来の40ヒットとなるファボラス。Def Jam移籍後初リリースとなる3年ぶりの新作『From Nothin' To Somethin'』からの2ndカット(1stはヤング・ジージィをフィーチャーした「Diamonds」だがコケた)。プロデュースはティンバランドで全編ニーヨがゲスト参加。全然ティンバらしくない歌謡調トラックだし(シェリーンというエジプトのシンガーの「Al Sa'ban Aleh」をサンプリング)、こういったダウナーな音でニーヨのボーカルを聴いたことがないので、すごく不思議な感覚です。あ、ファボラスも一応ラップしてます。37位はジャマイカ生まれの17歳の新人男性レゲエボーカリスト ショーン・キングストン。なんとレゲエ界のカリスマ ブジュ・バントンを叔父さんにもつサラブレッドです。この「Beautiful Girls」は7月31日に発売される彼のデビュー盤からのリードカットで、超名曲ベン・E・キング「Stand By Me」をピッチあげてまんまサンプリング、その上で彼が気持よさげにラガ風メロで歌う穏やかなミディアムです。「Stand By Me風ベース」ならブリトニーの「Lucky」など、ベースマニアじゃないと到底気付かないくらいの隠し技的な使われ方はままあるんですが、モロは初めてですね。ラスト40位はティンバランドのコンピ的ソロアルバムからの2ndカット。ジャスティン「My Love」で始めたサイコ系R&Bをオマリオン「Ice Box」で極め、ボビー・バレンティーノ「Anonymous」ではスペイシー系R&Bへと昇華し、ついには本曲でトランス風R&Bへと確変させてしまいました。もうこれが行き過ぎるとあとはアンビエントしか残っていないということになるんですがさあ次はどうか。しかしティンバランドの最近の作風の新鋭さは片腕のデンジャ(Danja)によるところが大きいですね。今回ゲストVo.として参加しているシンガーソングライターのケリ・ヒルソンともどもティンバ一派の中では要注目な人材です。

 



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文責: はまべ
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