US Album Chart Chronicles

■Index


■全アルバム 時系列インデックス (updated 2003/3/10)

■全アルバム アーティスト毎インデックス (updated 2003/3/10)

■ページ毎インデックス

 ■1983年1月〜7月 (uploaded 2002/10/3)
 ■1983年7月〜12月 (uploaded 2002/10/10)
 
■1984年1月〜8月 (uploaded 2002/10/24)
 
■1984年8月〜12月 (uploaded 2002/10/24)
 ■1985年1月〜7月 (uploaded 2002/11/25)
 ■1985年7月〜12月 (uploaded 2002/12/21)
 ■1986年1月〜7月 (uploaded 2002/12/28)

 ■1990年1月〜7月 (uploaded 2002/9/22)
 ■1990年8月〜12月 (uploaded 2002/9/22 - updated 2002/9/27)
 ■1991年1月〜6月 (uploaded 2002/9/27)
 
■1991年6月〜10月 (uploaded 2002/11/2)
 
■1991年10月〜12月 (uploaded 2002/11/2)
 
■1992年1月〜6月 (uploaded 2002/11/9)
 
■1992年6月〜10月 (uploaded 2002/12/4)
 
■1992年10月〜12月 (uploaded 2002/12/14)
 
■1993年1月〜5月 (uploaded 2003/1/11)
 
■1993年5月〜8月 (uploaded 2003/1/11)
 
■1993年8月〜11月 (uploaded 2003/1/25)
 
■1993年11月〜12月 (uploaded 2003/3/2)
 
■1994年1月〜4月 (uploaded 2003/3/10)
 
■1994年5月〜8月 (uploaded 2003/3/10)
 
■1994年9月〜11月 (uploaded 2003/4/20)
 
■1994年11月〜12月 (uploaded 2003/4/20)
 
■1995年1月〜7月 (uploaded 2003/9/8)
 
■1995年7月〜10月 (uploaded 2003/9/18)
 
■1995年10月〜12月 (uploaded 2004/1/5)

 
■2000年1月〜3月 (uploaded 2002/10/17)


Special:
■連動企画【#1 Single Chronicles】 by daboy氏
(American Music Chroniclesトップページはこちら)

■Concept

ヒットチャートとは、基本的に、その当時リアルタイムに音楽を聴いていないと理解できないものだと、私は思う。今にしてみればそれほど凄い曲だとは思えない「Tubthumping」がなぜあれほど熱狂的にウケたのか。後に“汚点”の烙印を押され、中古屋の投げ売りコーナー定番アイテムとなっているMCハマーやヴァニラ・アイスが、なぜ飛ぶように売れていたのか。論理的な説明は難しい。“時代の空気”を知らずしては理解できないのである。

では後追いでその“時代の空気”を感じることは不可能だろうか。難しいが、不可能ではない。ある作品が出た当時の、同時代の他の作品も聴いてみることだ。それもできるだけたくさん、ジャンルを問わずに。例えば、1963年までの全米No.1ヒットシングルを片っ端から聴く。そして、ビートルズの登場。彼らがいかに衝撃的な存在だったかが、少し理解できるはずだ。1989年から91年ぐらいの、落ち着きのないチャート。時代の徒花的な軽めのロックやダンス物がチャート上位を占める。それらを一通り聴いた上でなら、91年末にニルヴァーナが、92年春にパール・ジャムが登場してきた時の衝撃が分かるだろう。

ニルヴァーナ/パール・ジャムの話を出したところで。91年から92年にかけて、明らかにヒットチャートに登場する作品の質が変わっている。いわゆるグランジの時代へ突入し、以降ロックはよりヘヴィになり、放送禁止用語満載のヒップホップ作品がミリオンセラーとなる。一方でカントリーが復権を果たし、90年代のアメリカでいちばんCDを売った大スター、ガース・ブルックスがその頂点に君臨する。明らかに80年代までのチャートとは異質だ。その原因の一つにはビルボード誌の集計方法が変わったこともあるが、それよりずっと大きな要因は、“時代の変化”だ。

レーガンの時代が終わると同時にバブルがはじけた。音楽界は大物アーティストが安定してヒットを供給する時代から、一発屋ヒットが乱発する群雄割拠の戦国時代になった。ブッシュを経てクリントンに政権が渡る頃には音楽界に“殺伐”というキーワードが登場した。ブッシュ政権が地味に立て直しを図った結果がクリントン時代に現れ、アメリカは史上最高の好景気を謳歌する。しかし音楽界はレーガン時代のようにバブリーにはならず、“ばらばら”になった。強いリーダーを失い、ソ連という最大のライバルを失い、求心力を無くしたアメリカを象徴するかのように。

アメリカの場合、ヒットしている音楽をマクロの視点で見ると、面白いぐらい“時代そのもの”と連動していることがわかる。9.11後にリリースされる音楽を評するにあたってやたら9.11というキーワードが乱発されるが、別にそれは間違っていないのだ。

もうひとつ。過去の名作の類いを知りたければ、Webにも、書籍にも、「名盤ガイド」の類がいくらでも存在する。とにかく手っ取り早く“名盤”を聴いてみたいというならば、そちらのご利用をお薦めしたい。このコーナーではある意味機械的に、売れた作品をひたすら紹介するだけである。当然ながら音楽の質としては玉石混合だ。非常に根源的な話になるのでここではあまり深入りはしないが、私はこう考える。「名盤ガイド」の類いは、しょせんは“誰かの好み”でしかない。書いた人が有名人か、権威があるか、複数の人によって選定されて多少は「公平さ」があるか、などの違いだけ。一方でヒットチャートで売れた作品というのは、“多くの人に支持された”。これは紛れもない事実だ。支持された=良い、ということは全くないし、そう思ってはいけない。しかし多くの「ロック名盤ガイド」が自分の存在価値を高めるために言う“ヒットチャートなんてクズだ”的妄言には、私は断固反対する。

私は別にヒットチャート至上主義ではない。しかし“指標”としてヒットチャート以上に優れたものが、今のところないことも事実だと思っている。

■Intoducing the Album Chart Chronicles

こんな思いから、新しいコーナーを思い付いた。
と言っても、やっていることは、私が毎週のメルマガでやっていることとあまり変わらない。対象が昔のチャートになっただけだ。
今から遡れるところまで遡って、全米トップ10ヒットアルバムをすべてチャートイン順にご紹介する。ポイントは2つ。ひたすらチャートイン順に並べることで、そのページと前後1ページずつぐらいを読めば何となくその時代に売れているものの傾向がつかめてきて、“時代の空気”が感じられるようになるはずだ。もう一つは“すべて”ご紹介するということ。資料的価値を出すという目的もあるが、ミクロの視点では意味のないものでも、マクロの視点で意味が出てくるものもある。例えば私が聴いたことがないアルバムだという理由で紹介しないと、掲載した内容に偏りが生じて、これまで述べたコンセプトを実現できない。だから、このコーナーに関しては自分が書ける範囲でしか書かないことにする。具体的には1983年以降だ。

私が洋楽を聴き始めたのが1983年。以来、少し興味が離れた時期はあったものの、だいたいアルバムチャート上位に登場する作品は気にしているし、シーン全体にも注意してきたと思っているので、これ以降の作品のご紹介はできると思っている。82年以前も、今から後追いで聴いたり、色々調べながら客観的事実だけを列挙することはできるが、あまり意味のある作業とも思えないので、今のところは手をつけるつもりはない。

具体的には各作品について、客観的な紹介をする。どういう人の、何作目で、これまでどのぐらい売れていて、この後どうなったか。また、資料的な意味で、そのアルバムからのトップ40ヒットシングルは曲名と最高位を付記しておく。更に、後の時代まで“名盤”として紹介されているような重要作については、なぜそれが重要なのかについても記していきたい。

執筆は約20年分が対象となる。まだ数えていないが、ざっくり1年あたり50枚のアルバムが新規にトップ10に入ってくるとすると、合計1000枚をご紹介することになる。あまり1枚あたりの文量を多くするつもりもないが、まあ、こつこつと書き上げても当分かかるだろう。
ということでこのコーナーは“気の向いたところから手をつける”“気の向いた時に更新”で行かせて頂きたい。
また、例えば82年以前については誰か他の人の協力を得るとか、他の人と分業して自分の執筆量(言ってしまえば負担)を減らすという共作の方法もあるが、今のところは“すべてを同じ人の視点で紹介する”ことに意味があると思っているので、私一人でやっていくつもりである。

2002/9/22記 しんかい(kaz@meantime-jp.com)


copyright (c) 2002 by meantime, all rights reserved.
無断転載を禁じます。