LESSON7: 

Vitamin C
Uncle Kracker
Pink
Ludacris
Bowling For Soup
Daddy Yankee
My Chemical Romance
T.I.
The-Dream
Kris Allen


LA told me, "You'll be a pop star,
All you have to change is everything you are."
Tired of being compared to damn Britney Spears
She's so pretty, that just ain't me

- Pink Don't Let Me Get Me



2000


"Graduation (Friends Forever)"
-Vitamin C (#38)

イエローヘアにポストアイドル風なルックス、いい加減なアーティスト名。日本では卒業をテーマにした曲は数多くヒットしているが全米では意外と少ない。カノンをバックトラックにしっとりと壮大に盛り上がるこの曲は、順位だけみるとヒットの規模こそ小さく見えてしまうかもしれないが、楽曲全体から漂うそこはかとないB級臭さに刺激され当時はかなり話題になった。この頃はまだコマーシャルシングルを出さない純ラジオヒットはそこまで言うほど多くはなかったが、この曲は最後の最後まで粘ってCDシングルを売り出さなかったために、結果的にアルバムはかなり売れた。”1クールのレギュラーより1回の伝説”とはまさにこういう曲/アーティストのことを言うのだろう。


2001


"Follow Me" -Uncle Kracker (#5)

既に見た目はこの当時から相当なオヤジ臭さを漂わせていたが、まだこの曲のヒット時点で27歳。キッドロック繋がりで、ロックより数年遅れてシーンに登場したが、出始めの頃は当時の世相もあって普通にミクチャーっぽい音楽もやっていた気がする。初ヒットとなるこの曲は、キャンプファイヤーにうってつけの、”火を囲んで 酒飲みながら 弾けないアコギを弾いてみたり 語らなくてもよい昔の酸っぱいエピソードを語ってしまいたくなったりする”シチュエーションにぴったりの曲。日本ではキリン「生茶」 のCMソングにもなった。ロックもそうなんだけど、芸歴を経るにつれだんだんアメリカンロック臭が強くなり、ブルース/カントリ系の音楽にも傾倒していった。ただ、忘れたころにヒットを出すので要注意。

2002


"Don't Let Me Get Me"
-Pink (#8)

奇跡の大復活。いや、もっとしっくり来るのは、激的ビフォーアフター。99年のデビュー時は、近所のおばさんが井戸端会議で旦那やお隣さんの痴話話を言ってるくらいのレベルの”ワイドショー的R&B”しかやっていなかったのだが、なんと2ndアルバムでまさかの「私がやりたかったのはそんなことじゃなかったのよ」宣言。この曲のキモはやはり「私はブリトニーなんかにはなれないのよ」と歌う2nd verseなんだろうな。アルバムは一般的に、プロデューサー リンダ・ペリー(元.4ノンブロンズ vo.)の代表作とも捉えられるが、むしろこの曲や次のシングルをプロデュースしたダラス・オースティンの類まれなるポップスセンスを垣間見れた作品とも言える。歌詞にあるLAリードが10年前に言った通り、彼女はいまや本当に"Pop Star"に昇りつめてしまった。


2003


"Stand Up"
-Ludacris (#1)

00'sヒップホップシーンを最初から最後まで駆け抜けた男、リュダクリス。愛嬌も笑いもあるんだけどやることはしっかりやる、常に視聴者へのサービス精神を忘れない、その姿はまさに全米版大泉洋。ちょうど00'sの頭である00年にファンタシーのファの字のかけらもない「What's Your Fantasy」(00/#21)で登場。その後10年間で放った40ヒット19曲は、00'sのラッパーとしては最高曲数である。「Stand Up」はトラック的には怖面な感じだが、なんとカニエが手がけたリュダの唯一の40ヒットである。PVの終盤に登場するリュダ赤ちゃんが相当気持ち悪い。



2004


"1985"
-Bowling For Soup (#23)

ポップパンクバンド。サビで、ブルース・スプリングスティーン、マドンナ、U2、ブロンディを「Way Before Nirvana(ニルヴァーナ以前)」と括り、退避させる構図は興味深い。一般的にこの曲はその当時の音楽への皮肉を歌ったものと解釈されているのだが実際はどうなのだろう。ボーカルのジャレットは72年生まれで1985年当時彼は中学生。憧憬をそのまま思い入れたっぷりに歌うのは恥ずかしく、その世代への色眼づかいと思われるのもシャクなので、このような体にした、とか。・・・まあ適当なことを言っちゃいけませんな(笑)。ちなみにメンバー全員、肥満体系。


2005


"Gasolina"
-Daddy Yankee (#4)

レゲトンと言えばダンディ・ヤンキー。ダディ・ヤンキーといえばレゲトン。まあ音楽的には大筋ラテン版ヒップホップということで。ラッパーのN.O.R.E.と、ラテン界の女王シャキーラシャキーラさんの活躍もあって一気にメジャーな音楽になった気がするレゲトン。時系列的にはそのN.O.R.E.の「O Ye Mi Canto(オイミカントと読みます)」(04/#12)で大々的にフィーチャーされて、アイツは何者だ?みたいな感じで一気にこの曲でブレイクした気がする。まあブレイクといっても40ヒット的にはこれと「Rompe」(06/#24)くらいで微妙なんだけど。空耳も多数。


2006


"Welcome To The Black Parade"
-My Chemical Romance (#9)

「21世紀のBohemian Rhapsody」というより「エモ版エレクトリカルパレード」のほうがしっくりくるんじゃないかというこの曲。「死」というテーマすらエンターテイメントに昇華したとか言うと不謹慎かもしれないが、いずれにせよこの曲を含むアルバム『The Black Parade』が死をメインテーマに扱っていたのは事実。ただ、この曲の重くてずっしりしたテーマの中から、爽快感/ドライヴ感だけを断片的に抜き取ったスバル「FORESTER」でのCMソング起用を見て妙に納得がいったというか。誰もがクラッシュの「I Fought The Law」を「そういう曲」という一面だけで聴いているわけではない、という当り前の答え。単純に車のCMにこの辺の音が使いやすいというのもあるのだろうが。


2007


"Big Things Poppin'"
-T.I. (#9)

この前テレビ東京でたまたま柔道グランドスラム観たら、緒方選手の入場時にこの曲が流れていて、改めて格闘ソングズなんだなと思った次第。T.I.がもともと亀田興毅と被るからだけなのかもしれないが、なんとなくこの人の立ち位置が妙に格闘系と思えてしょうがない。要はPVで、意味もなく鏡の前でシャドウボクシングしたり、目深にパーカーのフード被って荒川土手をロードワークしてるイメージ(しかも映像は白黒)。話がほとんどそれているが(笑)、このころのT.I.は妙に絶好調で、この曲を含んだアルバム『T.I. vs T.I.P.』は初動47万枚を売ってNo.1になっている。ちなみに商業的に成功したのはむしろこの後で、08年に発売した『Paper Trail』(初動57万枚で初登場1位)からはなんと2曲のNo.1ヒットが生まれた。


2008


"I Luv Your Girl"
-The-Dream (#20)

リアーナ「Umbrella」を作曲した人、ということで時の人的に有名になり07年にデビューした男性R&Bボーカリスト。甘くて子供っぽいボーカルと、突拍子もなく曲中に登場する「えらーえらー」や「えーえー」などの意味不明なフレーズの連呼が彼の楽曲の特徴的なところ。そこそこ自身のカラーや美学も持っている人なんだが、一番最初に有名になった曲の壁を越えられないというか、いつの間にか世間の評価が「お前それしか出来ないの?」といった逆風に変わってしまうのはこのテのクリエーターの悲しいところ。いま冷静になって単発で聴いてみると、この曲もそこそこいい線だと思うのだが。


2009


"Live Like We're Dying"
-Kris Allen (#18)

アメアイシーズン8優勝者。「Live Like You Were Dying」(05/#29)
を歌ったのはティム・マックグロウ。こっちは「Live Like We're Dying」。「Breakeven」などのヒットを持つアイルランドのロックバンド ザ・スクリプトの提供曲というかカバー。スクリプト臭の漂う伸びやかで広がりのある温かいメロディに、もはや00'sポップスのテーマの1つともいえる「早口要素」も混ざってなかなかツボを押さえた仕上がり。カラオケでは”呪文のようなサビ”を一音一句外さずに歌えると賞賛されること間違いなし。2番間奏明けのハモリ側のパートがすこぶるかっこいい。



 

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