LESSON3: 

Dr.Dre
Eve
Jeniffer Lopez
Good Charlotte
Ciara
Lil Rob
Sean Paul
Fergie
Metro Station
Miley Cyrus

My tummys turnin and I'm feelin kinda home sick
Too much pressure and I'm nervous,
That's when the taxi man turned on the radio
and a Jay Z song was on

- Miley Cyrus Party In The USA



2000


"Forget About Dre"
-Dr.Dre feat. Eminem (#25)

デッケイドで1枚しかアルバムを出していないのですっかり業界では超寡作な人というイメージがついたドレ。しかしスヌープ、エミネムと結果的に10年以上一線で活躍出来るタレントを2人も見つけているのでとやかく言われる筋合いはないだろう。タイトルが紛らわしい1999年に発売した2nd『2001』からは、その二人を「Forget About Dre」「The Next Episode」でそれぞれしっかりフィーチャー。寡作な癖に俺大好き人間なドレはこの曲でも「お前ら俺の存在忘れてないだろうな?」とでも言わんばかりのタイトルでアピール。「親方には俺が付いてるんで、ここは下がって見ててくだせぇ」とでも言わんばかりに青臭くしゃしゃりでるエミネムの2ndVerseがやけに舎弟っぽくて可愛らしい。
なお、『2001』に収録の「What's The Difference」は、03年ブル・カントレルに「Breathe (feat. Sean Paul)」でまんまトラックを流用され、UK1位ヒットを記録した。


2001


"Let Me Blow Ya Mind" -Eve feat. Gwen Stefani (#2)

さそり座の女イヴ。当初はドレのレーベル Aftermathと契約を結んでいたこともあってドレの秘蔵っ子的な感じがするが、Aftermathではロクに仕事がなく、その後すぐにRuff Rydersに鞍替えしている。ただしこの曲は当初の恩師ドレによるプロデュース。ぱ・ぺ・ぱ・ぽ・ぱ・ぽ・ぱーのリフは単調ながら中毒性が高い。イヴも出始めの頃はギャングスタビッチか女子プロレスラーみたいな雰囲気だったが、この曲でグウェンと絡んだあたりから次第とセレブ的な匂いを放ち始めた。その路線で突き進みたかったのか翌年には「Gangsta Lovin'」(02/2)でアリシア・キーズをゲストに招いた。ちなみにこの曲の恩返しということでもないだろうが、05年にグウェンはイヴをゲストに招いて「Rich Girl」(05/7)をシングルリリースしている。なお「Rich Girl」のプロデューサーもドレ。


2002


"Ain't It Funny"
-Jeniffer Lopez (#1)

昔々Murder Inc.いうレーベルがありまして。なんとなく今のBeluga Heightsと同じ香りがするんだが、もっとファミリー的で。オーナーのアーヴ・ゴッティの趣味というか独裁色満載なレーベルで。今から考えればあれだけファミリー的にやっていて、ファミリーの結束も強かったレーベルはないよな、と。一応ファミリーは、ジャ・ルール、アシャンティが核なわけだが、そこにポストファミリー的な感じで一時期お世話になっていたのがこのJ.Lo。当時のJ.Loはやりたい放題で、Hip Hopの有名どころな大ネタを使いまくっていてパクリ魔的な扱いを受けていた。裏を返せば、”誰もがやりたいけど、さすがにそれはあかんやろ・・・”といったあざとすぎるネタばかり使ってるので誰もが知っているしハズレがないというか。この曲では、ミッド90'sのヒップホップクラシック、クレイグ・マック「Flava In Ya Ear」(94/#9)を大胆に使って軽々と6週連続1位。



2003


"Lifestyles Of The Rich And Famous"
-Good Charlotte (#20)

00年代ポップパンクの雄グッド・シャーロット。この時代はポップパンク全盛期で、サム41もマイ・ファウンド・グローリーも、ちょっと幅を広げるとイエローカードからジミー・イート・ワールドまでエモくて青い前のめり系ロックが本当に生き生きとしていた。「メロコア」だとか「スクリーモ」だとか「エモ」だとかもはやどこまでがどういう定義で括られてるかわからないが、いい意味でそういう言葉が先行してジャンルが細分化されてる時点でその辺の音楽が活性化していた証拠だろう。なんだかよくわからんが、お高い評論家筋や音楽サイトや雑誌では00年代なかったことにされているジャンルの1つであり、よくもまあお前ら当時それだけ盛り上がってた潮流を無視できるなぁ、ほんと馬鹿だよな、と。・・・とまあ、ここまでの文章は半ば伏線なのだが、そういうことをある意味代弁してくれてるような曲。プロデューサーのエリック・ヴァレンタインは、ロスト・プロフェッツやスマッシュ・マウスの全盛期の活動にも関わっているし、結構90年代末期〜00年代前半のポップロック/バブルガムロックの中核となる人物。


2004


"Goodies"
-Ciara (#1)

リル・ジョンが幅を利かせた南部ヒップホップ全盛期の04年に突如デビューしたティーンエイジャー女vo.R&Bシンガー シアラ。デビューアルバムでは、リュダクリスで当てたションドレーや、サウスの代表的プロデューサー ジャジー・フェイを大幅に起用して南部全開の内容に仕上げた。当時のリルジョンのすごいのは、これが果たしてポップソングとしてメインストリームラジオでかかりえるのかといった曲を何の苦もなくヒットさせていたこと。それはアッシャーに提供した「Yeah!」もそうであり。この曲なんて4分間トラックはピーポー・パーポー言ってるだけだし。本来、人が心地よく思わないであろう音色ばかりを使ってここまでヒットを連発したリルジョンの功績はすごいな、と。ソングライターのクレジットには、もうこの頃から裏方ではかなり活躍しまくってる売れっ子裏方ライター ショーン・ギャレットの名前も。



2005


"Summer Nights"
-Lil Rob (#36)

サンディエゴ出身のチカーノラッパー。この曲は小ヒットに終わったが、ちょうどこの頃はやたらとどのレコード屋でもチカーノ・ヒップホップを持て囃していた気がする。流行りだったのだろうか。チカーノヒップホップはちょっと引くくらいの大ネタ使いも多いが、特にこの曲のようなメロウモノに定評がある。ひと頃のGファンク系のレイドバックモノに近い懐かしいテイストで、例えは違うが、よく高齢世代がのたまう、「最近の日本のドラマはちょっとついていけなくて・・・。韓国ドラマのちょっと一昔前くらいを思わせるような演出のドラマのほうが合うのよねぇ・・」を地でいくような曲。なんとなく伝わっただろうか。この曲は、タイトル通り早秋の宵に夏を惜しみながら聴くのに丁度よい、生暖かい風が吹き抜けるナイスレイドバックチューン。さんざん書いておきながらチャート的にはわずか1週でグッバイTop40。


2006


"Temperature"
-Sean Paul (#1)

ジャマイカ出身のダンスホールレゲエシンガー。シャギーが00年代頭に線香花火のように一瞬光ってシーンから消えた後、入れ替わるようにポップレゲエシーンに台頭してきたのがこの人。「VP Records」という名前や、そのレーベルが手がけるコンピ「レゲエ・ゴールド」の認知度上昇もこの人の世界的ヒットがあってこそ。得てしてショーン・ポール(がメインクレジット)のNo.1ヒットは「Get Busy」だけ、と思われがちだが
、実はこの「Temperature」もしっかり1位を記録している。「Get Busy」(03/1)ほどの馬鹿盛り上がりというわけではないが、ポップスに媚びることなくしっかりダンスホールしてる感じ。一通りラップ調でまくしたてた後、転調してわかりやすい歌ノリのブリッジが入り、これが延々繰り返される。どちらかというと歌モノ的わかりやすさでは1個前の「We Be Burnin」(05/6)のほうが上。
 


2007


"Clumsy"
-Fergie (#5)

BEPの紅一点ファーギー。結果的に3曲のNo.1ヒット、5曲のTop5ヒットを含む鬼アルバムとなった『Durchess』。そこから第5弾シングルとしてカットされるも相当ヒットし、何故かアクが強いながら出がらし感がない。当時、「これはクイズ番組のシンキングタイムのBGMでいずれ絶対使われるよなぁ」と思っていたら、その後本当に『クイズ雑学王』でシンキングタイムのジングルとして使われていて笑ってしまった。最近どっかのネット記事で、ファーギーが、”ウィルアイアムは完璧主義者で彼のペースにはついていけない時がある”的なことを言っているのを読んだ気がするが、彼女の場合は五月蠅くてもウィルの才能に多分に助けられているところは多い気が。2ndソロアルバムは出さないのだろうか。



2008


"Shake It"
-Metro Station (#10)

西海岸のポップロックバンド。デビュー曲であるこの曲は大ざっぱにはエレポップロックで、累計200万ダウンロードを記録。この辺りから楽曲の中でのギターの地位が低下しシンセ主導なロックが台頭しだしたような気がする。別にこの曲に影響を受けたわけでもないだろうが、同年あのキラーズでさえエレクトロプロデューサーのスチュアート・プライスまで担ぎ出し「Human」(08/32)なるピコポップをドロップした。バンドは結局この1曲だけで終わったようで、メジャーから出たアルバムもこの曲を収録した1枚のみ。2010年にはバンドは解散しているが、フロントマンだったメイソン・ムッソがメトロステーション名義でソロ活動を行っている。ちなみにギタリストのトレース・サイラスは、父親がカントリー歌手のビリー・レイ・サイラス、妹がアイドルのマイリー・サイラスというある意味音楽セレブ。



2009


"Party In The USA"
-Miley Cyrus (#2)

ディズニー出身アイドル。ディズニーチャネルの人気ドラマ『ハンナ・モンタナ』で主演を務め、当初はキャラであるハンナ・モンタナ名義と本人名義を楽曲によって使い分けた。ハンナ・モンタナ名義の曲は「Life's What You Make It」(07/#25)や、「Nobody's Perfect」(07/#27)など若いくせにかなり説教臭い曲もやっていた。まあファン層が本人よりさらに年下の小学生中心
だからいいのか(ちなみにライヴは親同伴なので、売り上げが伸びるらしい)。で、マイリー名義で一番売れたのがこの曲。今まで彼女がやってきた縦ノリ、ハイパーノリ、カントリーノリのどれにも属さない、珍しく横ノリなパーティソング。歌詞にジェイZやブリトニーの名前も飛び出すし、サビ部ではGファンクっぽいシンセベースも踊りだすし、かなりはっちゃけた曲。「ハイスクールはダンステリア」の現代版とでもいうべき完成された1曲。




 

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