LESSON2: 

Creed
City High
N.O.R.E.
50 Cent
Jet
System Of A Down
OK Go
Mims
Lil Wayne
A.R.Rahman

So 1, 2, 3, take my hand and come with me
because you look so fine
and i really wanna make you mine.

- Jet Are You Gonna Be My Girl



2000


"Higher"
-Creed (#2)

00年代頭はこのバンド抜きにしては語れない。この曲を含んだアルバム『Human Clay』は、全編あんなゴリゴリサウンドながら、全米で1000万枚超売り上げた。粘土人間が上半身を地中から出し何かを叫んでいるシュールなジャケなのに、全米で1000万枚突破。この数字は大ざっぱにいえば一家に一枚レベルだからすごい時代だ。ヘヴィロックといえばクリード。クリードといえばガチンコファイトクラブ。あの番組ほどBGMでヘヴィロックとかメタルをプッシュしていた番組もないだろう。このバンドの曲も当然よく聴いた。「Higher」というタイトル通り、静かなイントロから始まり、Bメロでより高みに至るべく助走をつけ、待ってましたと言わんばかりにサビで飛び上がる水戸黄門ばりの絵に描いたような構成。サビでのギターアルペジオが眩い。



2001


"What Would You Do ?" -City High (#8)

最近の例を挙げるまでもなく昔からほぼ間違いがないとされる男2人+女1人のドリカム構成。そのドリカム構成で先輩格に当たるフージーズのブレーン、ワイクリフ・ジョンがこの曲を含めグループのデビュー盤に関わっている。ワイクリフも『The Score』の商業的大ヒット以降、自身が所属するグループはほぼ空中分解状態が続いていたので、その穴埋めをするかのようにプロデュース活動に没頭していたのかもしれない。「What Would You Do?」は、Aメロ〜サビに至るまで終始ラップ調メロディでトラックも非常に軽快なのだが、実際歌われている内容は家庭内暴力だったりするという、90'sでいうところの「Semi-Charmed Life」ばりの表裏を持つ楽曲。間奏部分で、ドレの「The Next Episode」(00/#23)を挟んでる辺りはワイクリフの遊び心か。


2002


"Nothin'"
-N.O.R.E. (#10)

ラッパー界のノリ。クイーンズ出身。年棒5億円でも、金髪豚野郎でもない。90年代中盤にデビューしたカポーン&ノリエガのうち、KRSワン似のほうのソロ。当時スヌープやジェイZなどのヒット曲を手掛け勢いづいていたネプチューンズがプロデュース。この頃はティンバランドの楽曲も相当ネジが外れていたのだが、よく聴いてみるとネプチューンズのプロダクションも相当変だ。胡散臭い蛇使いが興行時に使いそうなオリエンタルな中毒トラックに、間奏での「らーららんらん らんららんららん」の脱力コーラス。ヒップホップ系プロデューサーってどういうタイミングでこういうアイデアが浮かぶのだろうか。この後のノリは「Oye Mi Canto」(04/12)をヒットさせ、どことなくレゲトン第1人者ラッパー的立ち位置を確立していたのだが、アルバムを出すタイミングを間違えたのか、「Oye Mi Canto」以降うまく乗り切れなかった感が強い。



2003


"In Da Club"
-50 Cent (#1)

当初はドレ/エミネムファミリーの新人さん的な装いでデビューした50セント。しかし、あれよあれよという間に商業面ではエミネムを逆転し、07年にカニエと同日アルバム発売タイマン勝負で敗れる辺りまではチャート上でも存在感を見せつけた。2003年5月に、エミネムやエミネムの舎弟グループD12と共に来日。ちょうどライヴ当時はこの曲および「21 Questions」が立て続けにNo.1ヒットを記録した直後ということで絶好なタイミングでの来日だったが、日本では50人気はそうでもなかった。おそらくもう二度と来日することはないだろうし、物販で50セントTシャツを買ったのはいい思い出である。「In Da Club」はビートが
際立った、非常にわかりやすいパーティチュ−ン。サビを聴けばわかるように50の滑舌は良くないが、滑舌の悪さが逆にこの曲に心地よいノリを生み出している気もする。都合よく「いっちょバースデイ!」で始まるので、ちょっとしたお誕生日/お祝い系ソングとしても機能。


2004


"Are You Gonna Be My Girl ?"
-Jet (#29)

AppleのSteve Jobs氏 追悼いうというわけではないが。おそらくAppleが世の中に生み出したiPodというデジタル機器、および、iTunes Music Storeというダウンロード小売形態が、00年代の音楽界に与えたインパクトは相当だったのかなと。そんなAppleの最高傑作の1つがiPod CM。蛍光色の背景に白いiPodを聴きながら踊りまくるシルエットだけの人間。そのバックで流れるファンキーな楽曲へのワクワク感。そんなiPod CMソングが一番盛り上がっていた時代に、CMソングで抜擢されヒットしたのがこの曲。ジェットはオーストラリアのバンド。ロックチャート的には実は同アルバム収録の「Cold Hard Bitch」が一番売れていて、こちらはモダンロックチャート3週1位。他にちょっとオアシス/ビートルズノリな「Look What You've Done」(05/#37)という40ヒットも存在する。



2005


"B.Y.O.B."
-System Of A Down (#27)

完全にメタルである。イントロからギター超高速早弾き。第1声が「ぬぅぅ!!」。そして歌い出しが半分絶叫。しかしどこかコミカルであり、「ららららららららららー」のキメフレーズもあるせいか、構成はクイーンの「Bohemian Rhapsody」並にわかりやすい。さっきまで大人しく歌っていたかと思えば、いきなり叫び出す。ラストは「Where the fuck are you ?!!!!」の大合唱。これは聴いていてかなり楽しい。しかしどういう経緯で40に入ったのか一切思い出せない。彼らのアルバム作品としてはおそらく01年の『Toxicity』が一般的に人気が高いんだろうけど、この曲は05年にニコイチ的に発売された『Mezmerize』『Hypnotize』から前者のアルバムに収録。


2006


"Here It Goes Again"
-OK Go (#38)

ある意味ネットが生んだ嬰児。こういう売れ方はインターネットがまだ一般的でなかった90年代以前では到底考えられなかっただろう。Youtubeでメンバー全員がルームランナーを使って踊るという新春かくし芸大会のようなPVが持て囃されその影響もあっての40イン。元々その前のシングル「A Million Ways」でも同じようなことをやっていたのだが、それで味をしめてのこの曲のPVだと思われる。踊りというよりは、一種のポージング芸。吉本芸人有志でキュートンが同じようなことを数年前からやっているが、よく考えたらポージング芸はこっちが元祖な気がする。素人でもPVの真似をしたがる人が後を絶たず、Youtube上を検索するとこの2曲の素人パロディ動画がわんさか出てくる。この曲はナックのアレみたいだが、デビューアルバムではカーズっぽい一面も。



2007


"This Is Why I'm Hot"
-Mims (#1)

ニューヨーク出身の大卒ラッパー。トラックは浮遊系
というか宇宙系。どことなく草食な香りがするあたり10年代の文系ラッパーにも共通したところがある。その後ヒットしたキッド・カディの「Day 'N' Nite」(09/#3)はこの曲へのオマージュかと思うくらい雰囲気が似ているが、テンポはこっちのほうがぐっと遅い。曲の中で唐突に、ドレ&スヌープ「Nuthin' But A G Thang」や、カニエ・ウエスト「Jesus Walks」などのヒット曲のフレーズが流れ出し驚かされる。


2008


"Lollipop"
-Lil Wayne (#1)

そして浮遊系といえばこれ。勝手に私が命名している00年代ラップ4天王のうちの1人(他3人はジェイZ、カニエ、T.I.)。この曲の登場までは一南部スターとしての存在でしかなかった彼が手にした絶対的なメインストリームポップヒット。この曲でのリル・ウェインはラップするわけでもなく真面目に歌うわけでもなく、終始メロウなビートにあわせて本能の赴くままに、"タラタラ"歌っている感じ。この力加減が非常に絶妙であり、最後に感極まって鳴らされるエレキの泣き具合/音量も含めて全体的にちょうどよい。楽曲制作を担当したジム・ジョンシンはこの曲以降名を上げ、T.I.「Whatever You Like」(08/#1)
やネリー「Just A Dream」(10/#3)などのオセンチ系ヒップホップをメインストリームヒットに導いている。


2009


"Jai Ho! (You Are My Destiny)"
-A.R.Rahman & The Pussycat Dolls (#15)

インドの作曲家 A.R.ラフマン。ひとりの少年が貧困生活から抜け出すサクセスストーリーを描いた映画『スラムドッグミリオネア』で全編スコアを手掛けた。「Jai Ho」は劇のエンディングテーマであり、最後の大団円的な集団ダンスシーンで流れるアップテンポのナンバー。USではこの曲の歌部分を、プッシーキャット・ドールズに歌わせて、もう少しダンスポップな味付けをして見事ヒット。ちなみに2011年現在、ラフマンはミック・ジャガーが舵を取るユニット スーパー・ヘヴィにも参加している(他のメンバーは、ジョス・ストーン、ダミアン・マーレー、ユーリズミックスのデイヴ・スチュワート)。





 

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