DA FINAL LESSON : 

Bon Jovi
Crazy Town
Ashanti
Baby Bash
Jay-Z / Linkin Park
The Killers

Beyonce
Kelly Clarkson
Lil Mama

Keri Hilson


Does it hurt
To know I'll never be there?
Bet it sucks
To see my face everywhere

- Kelly Clarkson Never Again



2000


"It's My Life"
-Bon Jovi (#33)

日本ではすっかり「なかやまきんにくん」のテーマ曲としてこの10年間でパブロフの犬的に刷り込まれてしまった本曲。「Livin' On A Prayer」「You Give Love A Bad Name」のような、彼らにとってのオールドスクール回帰とも取れるこの曲だが、やはりボン・ジョヴィがどうこうというより、この曲が持つ最大の意味は第一次マックス・マーティン黄金期の中で生まれた曲ということだろう。アイドル全盛期の最中、バックストリートボーイズ「Shape Of My Heart」(00/#9)からインシンク「It's Gonna Be Me」(00/#1)、ブリトニー「Oops!...I Dit It Again」(00/#9)まで、あの頃どいつもこいつもみんなお世話になった我等がマックス兄さんがまさかその後華麗なる復活を遂げるとはお釈迦様でも読めなかっただろう。


2001


"Butterfly" -Crazy Town (#1)

ラップメタル。グランジに次ぐ、90年代末期から00年代初頭にかけて発生した1つのムーヴメント。メタリックな激しいサウンドながら、サビ以外のパートがラップだったり、メンバーにDJが居てスクラッチが入っていたり、中にはヒップホップ張りにサンプリングを多用するバンドがいたりと。で、この人達もそんな流れで出てきたバンド。レッチリの初期のインストソングのギター&ベースフレーズをそのまんまサンプルしたこの激キャッチーな「Butterfly」が唯一のヒットとなった。とっくに解散したと思ったら何気に一度再結成していたらしい。フロントマンでラッパーのシフティは、2004年にソロに転向しアルバムを出しているが、この曲のキャッチーな部分だけが好きだった人にはシフティのソロの方がお奨め。ポール・オークンフォールド名義で実質彼のソロ曲と言えるダウンテンポクラシック「Starry Eyed Surprise」(02/#41)は痛恨の40ミス。


2002


"Foolish"
-Ashanti (#1)

獄道の女 アシャンティ。時のプロデューサー アーヴ・ゴッティ総裁率いるマーダーインク興業の黄金期をジャ・ルールと共に支えた。デビューシングルのこの曲が10週連続1位、同年出たデビューアルバムが初動50万枚超で初登場1位と幸先が良すぎたために落ちぶれ感がすごいが、決して一発屋というわけではなくその後もちゃんとそこそこ売れた。やはりジャとのバーターが多く、彼とは「Always On Time」(01/#1)、「Mesmerize」(03/#2)、「Wonderful」(05/#4)と40ヒットだけでも3曲の共演を果たしている。なおこの2002年には、晩年インディー落ちするかのごとく(同じく落ちぶれた)マーダー・インクへの電撃移籍を果たすことになるヴァネッサ・カールトンが「A Thousand Miles」(02/#5)で華麗なるデビューを果たしていることも意地悪ながら付け加えておく。


2003


"Suga Suga"
-Baby Bash feat. Frankie J (#7)

なぜかこの当時一時的にスポットライトが当てられたヒスパニック/チカーノ音楽シーン。その立役者がこの2人。先に出てきたのは、オネエ僧侶 水無昭善似のフランキーJ。彼はいかにもなヤサ男系ミディアムを得意にし、「Don't Wanna Try」(03/#19)で華々しくデビューした。で、遅れること数か月、フランキーに紹介されるかのようにこの曲でメインストリームに
登場してきたのがトータルテンボス藤田似のこの男 ベイビー・バッシュ。彼はフランキーと違いラップ専門でこれといって特に特徴はないんだが、曲を邪魔しない空気のような存在のラップがこの妖しげでダウナーな曲調には妙にマッチしていた気がする。ちなみにこのコンビは主従を入れ替えて、「Obsession (No Es Amor)」(05/#3)もヒットさせている。


2004


"Numb/Encore"
-Jay-Z/Linkin Park (#20)

共に本デッケイドの功労者2組によるMTVのマッシュアップ企画コラボ。ベーストラックとなっているのはリンキンの「Numb」(03/#11)で、その上にジェイZが被せている曲がなんちゃって引退アルバムとなった『The Black Album』からの佳曲「Encore」(カニエ制作)。ジェイは初のヘッドライナーとなったサマソニ2010でもこの曲をラストに演奏・・・って書きかけて思い出したがそういえば08年グラストンベリーのトリに決まった彼をオアシスのノエルが批判した際に冒頭で「Wonderwall」をしれっと歌って器の大きさも見せつけてくれたのも記憶に新しいな。一方リンキンは『Hybrid Theory』のデビュー当初はラウドロック界のアイドルとしてデビューしたが、3rd『Minutes To Midnight』では制作にリック・ルービンを迎え、今までと違った面も見せつけた。あと、シノダのプロジェクト フォート・マイナー「Where'd You Go」(06/#4)に参加してた女vo.は後のスカイラー・グレイことホリー・ブルックっていう事実も基本なので押さえておくように。


2005


"Mr.Brightside"
-The Killers (#10)

キラキラな80'sモロ出しサウンドがデュラン・デュランか!みたいな感じで大人たちから苦笑されたり喜ばれたりしてたラスヴェガス出身のロックバンド。ディケイド通してコンスタントに作品を出しているが、これは「Somebody Told Me」(04/#51)と人気を二分する初期の代表曲。後発のこちらは2005年のチャートルール大改正(ダウンロードセールスがチャートポイントに算入されるようになった)の恩恵を受けたこともあってキャリア最大のヒットに成長した。というかまさにその改正が行われた週にHot 100入りしているのだが、当時としてはまだ珍しかった初登場40位という高位での登場、なのに赤丸なしというものすごく妙なチャートアクションだったのが印象深い。これは改正の数週前からダウンロード分を算入したテストチャートが密かに作られており、改正した週の赤丸はこのテストチャートのポイントを基準につけたため。(つまりこの曲はテストチャートを基準にすると前週よりダウンしていた、というからくり) (Special Guest Writer: Skedge of Groove Cruise


2006


"Deja Vu"
-Beyonce (#4)

その後の"結婚"への大いなる伏線。「そのデジャヴ、確信的」←映画によくある宣伝文句的に(笑)。というわけで、00年代ソロボーカルを印象点で決めた場合、男vo.アッシャーに対して、女vo.はビヨンセとはよく言われるが、10年間通しての存在感もそのバディと同じくらい大きかったのは事実。この曲は前の「Crazy In Love」(03/#1)の系譜を継ぐホーン主導のアップ。06年に発表した2ndソロアルバムでは「Get Me Bodied」や「Suga Mama」「Upgrade U」などここぞとばかりにアップナンバーばかりで迫ってるのになぜか特大ヒットしたのは9曲目の「Irreplaceable」(アルバムからの3rdシングルにして10週1位!)というのが印象的であり皮肉でもあり。「Irreplaceable」は、スターゲイト&ニーヨブランドの1つの到達点といえよう。


2007


"Never Again"
-Kelly Clarkson (#8)

その後の"復活"への大いなる伏線。「もう二度としないから許してください」←悪ふざけが過ぎた子供がお母さんに泣きながら謝るように(笑)。というわけで、事務所の意向を押し切ってまでやったのかどうかは知らないが、これが私が本当にやりたかったことと言わんばかりにパンキッシュな路線で推し進めた結果3rdアルバムからマトモにヒットしたのはこの曲1曲のみという。アイドル出身ながらそこらのロッカーよりもどんだけロックな生き様で迫りくるケリー・クラークソン。美人でもないし、彼女より歌がうまい女性シンガーなんてごまんと居る筈なんだが、どこか泥臭く生き続ける彼女に好感が寄せられるのは自然な流れなのかも。「Since U Been Gone」(05/#2)や「Miss Independent」(03/#9)で代表される”サビで爆発カタルシス系アップナンバー”は、どうしても自分のモノに出来なかったクリスティーナ・アギレラが泣いて悔しがりそうなほど。


2008


"Shawty Get Loose"
-Lil Mama feat. Chris Brown & T-Pain (#10)

ビートが足踏みだけという大胆な「Lip Gloss」(07/#10)でデビューした女子高生ラッパー。次のシングル「Tour Bus」がコケてアルバムはすんなり出ず、翌年に仕切り直しというかアルバム発売に向けた景気付け的な感じで人気者二人を迎えたこの曲で再度Top10入りした。元ラッパーだったT-ペインのラップが聞けるのも貴重だが、客演陣の華とトラックの勢いに本人のラップが全く負けていないことに当時すごく感心した記憶がある。この年はアヴリル・ラヴィーン「Girlfriend」(07/#1)のリミックスでも話題を提供してこのまま本格ブレイクかと思いきやここで失速。しばらく名前を聞かなかった2009年にはMTVビデオ・ミュージック・アワードでジェイZとアリシア・キーズが「Empire State Of Mind」(09/#1)をパフォーム中のステージに乱入するという醜聞だけ残し、今はどこで何してるのやら。ガーリーな可愛さと高いスキルを兼ね備えたラッパーとしてニッキー・ミナージに先駆ける逸材だっただけに、ニッキーとビーフを繰り広げるリル・ママ、なんて「たら・れば」を想像してしまう。(Special Guest Writer: Skedge of Groove Cruise


2009


"Knock You Down"
-Keri Hilson feat. Kanye West & Ne-Yo (#3)

女vo.兼ソングライター
。ティンバランドのアミューズメントアルバム『Shock Value』(07年)からの2nd「The Way I Are」(07/#3)でメインボーカルを務めたことで世間にお披露目された。”裏方出のアーティスト”という肩書きだけで、なんか劇団出身の名脇役俳優みたく妙にゾクゾクしてしまうのは気のせいだろうか。同じく裏方のライターでしかなかった実は目立ちたがり屋なニーヨと、同じく裏方のプロデューサーでしかなかったもっと目立ちたがり屋なカニエ・ウエストをフィーチャーしているところが心憎い。プロデュースは00年代中盤ごろティンバランドの右腕(というかもはや右腕以上の仕事っぷり)を務め、ジャスティン『FutureSex/LoveSounds』、ネリファ『Loose』などの傑作に携わったデンジャが担当。裏方が続々表舞台へ登場する00'sのポップシーンを象徴する1曲といっても過言ではない。



 

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