LESSON1: 

Dream
Bubba Sparxxx
Default
Lumidee
Juvenile
Akon
Busta Rhymes
Fall Out Boy
Yael Naim
Muse

I like it like that, she working that back, I don't know how to act,
Slow motion for me, slow motion for me, Slow motion for me, move in slow motion for me

- Juvenile Slow Motion



2000


"He Loves U Not"
-Dream (#2)

90年代には多くの伝説的なR&B、Hip Hopの名盤を生み出したショーン・コムズ率いる バッド・ボーイレーベルが何をとちくるったのか送りだした4人組白人女性アイドルグループ。ほんと夢でも見てんじゃないかと目と耳を疑ったが、この当時は既にレーベルの求心力もかなり落ちており、前年あたりからのアイドル一大ブーム(ブリ、アギがヒットを連発し、バックス、インシンクが超絶メガヒットアルバムをドロップ)に乗っかった感も否めない。LPバージョンのほうは、もっさくてノリにくい、まどろっこしさ全開のビートだが、流石にR&Bステーション向けに作成したと思われるリミックス
のほうはドス黒いベースラインといい往年のバッドボーイ作品を思わせる秀逸な出来。


2001


"Ugly" -Bubba Sparxxx (#15)

ちょいデブ白人ラッパー。見た目的には同時期にヒットしたアンクル・クラッカーと同体型。ティンバランド制作によるこの曲が初ヒット。当時のティンバランドはアリーヤの傑作アルバム(遺作)を手掛けた後で、ミッシーとも共同で作品制作を行っていた頃。もちろんこの頃のティンバランドはまだデンジャなどの右腕とも吊るんでなかったようで、ビートも割かしティンバランド印を漂わせたかなり飛び道具的な音使い。この曲はなんとなくパチンコっぽいリフでハネまくるビートの上をババが淡々とラップするんだが、曲の終盤になってミッシーの「Get Ur Freak On」(01/#7)がやたらと差し込まれるのは宣伝?


2002


"Wasting My Time"
-Default (#13)

カナダ産バンド。ニッケルバック、3ドアーズダウンにステインドなど、とかく00年代初頭はコンサバロックが多くメインストリームラジオにのさばったのだが、そんな時代に咲いた佳曲。どうやらニッケルバックのチャド・クルーガーが見つけてきたバンドらしい。いま聴くと、ひそかにカントリー臭も漂うが、どことなくサビが煮え切らない(はっちゃけない)のはやはり当時のコンサバロック独特の物だろう。どうでもいいが、Aメロが00年にデビューしたおこちゃまカントリーシンガー ビリー・ギルマンの「One Voice」(00/#38)に酷似してるんだが、訴えられなかったのだろうか。



2003


"Never Leave You - Uh Oooh, Uh Oooh!"
-Lumidee (#3)

プエルトリカンオリエンテッドなニューヨークはハーレム出身の半分ボーカリスト半分ラッパーみたいな中途半端な立ち位置の女vo.。当時レゲエのディワリというリディム(要はリズムトラックみたいなもん)が激流行りしていて、この「でんでけ、でんでけ、ででんで、でん、どん」リズムの曲が、ショーン・ポール「Get Busy」(03/#1)、ウェイン・ワンダー「No Letting Go」(03/#11)、そしてこの曲と、3曲もほぼ同時期にヒットしてしまうという異常事態だった。この3曲の中ではルミディーの使い方が一番シンプルで、このディワリのハンドクラップ以外一切の上モノが乗っかっていないというストイックさ。



2004


"Slow Motion"
-Juvenile feat. Soulja Slim (#1)

ニューオーリンズ出身のラッパー。南部ラップ全盛期の2004年にあって、なんとこの曲はNo.1到達。で、中身はというと、朝までしっぽりみたいなトロトロしたギターリフが延々と続くバックトラック上で、「もっとゆっくり動いてよ」と歌う下ネタソング。今から考えたらすごい時代だが、当時Radio & RecordsのCHR/POPチャートでもこの曲はたしかTop10くらいまで上がっていたし、かなりアーバン/リズミック系がメインストリームに幅を利かせていた希有な時代と言えるのかも。ジュブは一度キャッシュマネーを離脱して、自分の興したレーベルで頑張っていたが、この曲が入ったアルバムでキャッシュ・マネーカムバック。フィーチャリングされているソウルジャスリムはノーリミットのラッパーで、この曲がヒットするより前の03年11月26日銃撃にあい死去している。



2005


"Lonely"
-Akon (#4)

その後爆発的な人気者となるエイコンもこの時期は駆け出し期。セネガル出身の男性R&Bボーカリスト。この曲がデビュー盤からの2曲目のヒット。デビュー曲「Locked Up」が、鉄格子が閉まる「ガチャン!」というSEまで入れて、刑務所に入った時の心境を歌った硬派な曲だったため、この急転ぶりには当時かなり驚かされた。あのスタンダートナンバーをコロ助風に高速回転サンプルした技ありヒット。その後エイコンはどんどん自分の隠していた趣味を露呈しだし、最後には80's初頭風AOR趣味全開な「Right Now (Na Na Na)」(08/#8)
なる迷曲まで残し、徐々にチャート上からはフェードアウトしていった。でも今はレーベル経営だけで十分やっていけている模様。何といってもデビュー時のガガを自身のレーベルKonLiveに契約させた功績は大きい。


2006


"Touch It"
-Busta Rhymes (#16)

90年代デビュー組のラッパー。40デビューは95年の「Woo-Hah!! Got You All In Check」(96/#8)。00年代のバスタは、すっかり90'sの頃の肉食系なイメージは捨て、むしろ囁き系というか大人っぽい文化人的イメ−ジがついてしまっていたが、この曲でその流れを多少払拭。「囁き」と「吠え」を交互にミックスしたツンデレな仕上がりになっている。トラックは1年前iPodのCMソングに抜擢され一躍人気曲となったダフトパンクの「Technologic」をなぜか低速サンプリング。なお、メアリーJ、ミッシー、ラー・ディガ(フリップモード・スクワッドの女ラッパー)の3人が豪華にマイクリレーするリミックスも存在する。



2007


"Thnks Fr Th Mmrs"
-Fall Out Boy (#11)

イリノイ州出身の4人組パンクバンド。「Sugar We're Goin Down」(05/#8)で初チャートヒットし、この曲はその次のアルバムからの2nd。勢いだけではなく、ドラマ的な展開も盛り込んだスリリングなアップ。しかしちゃんとライヴ映えする盛り上げどころも用意しているあたりは用意周到。バンドのほうは、パトリックがボーカルでもあるにも関わらず、実際のフロントマンはベースのピート・ウエンツというわかりにくい二重構造。ピートが出しゃばりすぎたのが悪かったのか、パトさんがバンドとしての活動に限界を感じた結果なのか、バンドは惜しまれる間もなく09年にほぼ解散宣言と言える無期限活動休止を発表。意図的に小文字を抜かしているのでわかりにくいが、曲名はこれで「サンクス・フォー・ザ・メモリーズ」と読む。



2008


"New Soul"
-Yael Naim (#7)

フランス生まれイスラエル育ち、悪そうなやつは全然友達にいなさそうな(笑) 女性シンガーソングライター。00年代中盤以降Apple広告の音楽的影響力はすさまじく、この曲あたりまではiPodのCMで起用された曲はほぼ高打率で売れるというような状態だった。これまでのApple系CMタイアップソングというと、どことなくソリッドで、蛍光色的で、エッジが効いた曲ばかりだったが、この曲はえらく牧歌的。1曲で消えるには惜しい存在だったが、むしろ1曲で消えたからこそより今後祭られそうな予感大。



2009


"Uprising"
-Muse (#37)

今のところミューズ唯一の40ヒット。「Plug In Baby」のキ■■イ寸前サウンドやら、メタルでゴスっぽい黒いサウンドも通過しつつ、「Starlight」なんて夕暮れのスタジアム映えする曲も作った後に、デジタルダウンロードの力も借りてこの曲がまさかの40入り。いつになくドス黒くうねるようなファンクさを感じさせるサウンドに、ブロンディの「Call Me!!」ばりの「Come On!!」の相の手。こういう「抑揚がありそうで全くない曲」をどれだけ情感豊かに歌って聴衆を酔わせられるかでシンガーの力量がわかるというか。だからこそカラオケだと難しい。今一番名実ともにフェスのトリ映えするバンド。





 

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